GOD SAVE THE QUEENのステージの様子

 英ロックバンドQUEENのトリビュートバンドとして、南米を中心に名を馳せる「GOD SAVE THE QUEEN」が9月20日に、中野サンプラザで初の来日公演をおこなう。米音楽誌のローリングストーンが“史上最高のトリビュートバンド”と称する程、彼らのパフォーマンスには定評がある。クイーン評論家である石角隆行氏は「全員が筋金入りだ」と彼らを絶賛している。

 米音楽誌のローリングストーンが“史上最高のトリビュートバンド”と称する「God Save the Queen」は、QUEENのトリビュートバンドとして1998年に結成された。アルゼンチンを拠点とし、数万人規模のコンサートもおこなうなど、南米を中心に人気を博している。

「ボヘミアン・ラプソディ」、「ラブ・オブ・マイ・ライフ」など往年のヒットソングをコンプリートしたプログラムを1991年に亡くなったボーカルのフレディ・マーキュリーさんの生き写しといえる、パブロ・ペイディン(Vo)が日本のファンに向けて熱いステージを届ける。

 ワールドツアーでも成功を収めており、欧州のファンも魅了している。英国においても『Liverpool International Music Festival』で3万5000人の観衆を前にパフォーマンスする等、その実績は確かなもの。長年フレディさんのアシスタントを務めたピーター・フィンストン氏は「フレディが蘇ったようで、とても感動した」と絶賛する。

 1973年のQUEENデビュー当初から1991年のアルバム『Made In Heaven』までの歴史の中から彼らが届ける代表曲「ボヘミアン・ラプソディ」、「ラブ・オブ・マイ・ライフ」、「We AreThe Champions」等のパフォーマンスを引っ提げ、満を持してこの度初来日する。

GOD SAVE THE QUEEN

 クイーン評論家である石角隆行氏は、彼らについて以下のように語っている。

ーークイーンの外国語曲には日本語曲『手をとりあって-(Let Us Cling Together)』に加え、南米のファンに向けスペイン語を織り交ぜた『ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉)』がある。南米は日本と並んでクイーンがもっとも愛した国であった。はじめて南米でコンサートを行ったのが1981年。ブラジルのサンパウロでは1回のコンサートに13万人以上動員し、当時の記録を塗り替えたほど。

 以来、クイーンは大の南米贔屓となり、度々彼の地を訪れる。そんな親クイーン国・南米、アルゼンチンで1998年に「GOD SAVE THE QUEEN」が産声をあげた。クイーンのトリビュートの最大の障壁は4オクターブの声域ともいわれるフレディ・マーキュリーの声。この壁をボーカルのパブロ・ペイディンは楽々とクリアしてるのだ。しかも、その出で立ちや雰囲気すらフレディがそこにいるのではと見紛うほど。ギタリストやドラマーのプレイもブライアン・メイやロジャー・テイラーに極めて近く、演奏技術も半端ない。メンバーは1981年の初アルゼンチン公演を見ていたそうで、全員が筋金入りだ。

 奇しくも昨年の同時期にはアダム・ランバートとともにクイーンが武道館で3日間のコンサートをおこなった。あれから1年。今度はアルゼンチンから「GOD SAVE THE QUEEN」がやってくる。世界No.1と言われる彼らの実力を、その目で是非体感して欲しいーー

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