曲ごとに違う表情を見せられるようなシンガーに
――客観視できるようになってきたわけですね。「君のステージへ」のMVではNHK『おかあさんといっしょ』の11代目うたのおにいさん・横山だいすけさんと共演されていますが、撮影はいかがでしたか。
私がテレビで見ていたお兄さんそのままでした。優しくてユーモアのある方で。MVがだいすけお兄さんのおかげですごく明るいものになりました。
――撮影でのエピソードはありますか。
ダンスを教えてもらうシーンがあるんですけど、そこはだいすけお兄さんに提案していただいたものなんです。最後のダンスシーンでも表情とか色々教えてもらいまして。全般的にすごくリードしていただいて、頼らせていただきました。
――そうなんですね。個人的に歩きながら台本を読んでいた水谷さんが、サビでこちらに振り返るシーンが印象的でした。
あれは1カットで撮っているんですけど、見えていないところでスタッフさんが動いているんです。台本を落すんですけど、それも見えないところでキャッチしていただいて。あと、草(観葉植物)が突然出現したりするんですけど、カメラ目線のままスタッフさんから受け取らなくてはいけなかったり、一連の流れのなかで撮る難しさがありました。
――実は周りは大忙しで。
そうなんです。動きが不自然にならないようにスタッフさんが一生懸命に合わせてくれたりしました。
――それを感じさせない仕上がりになりましたね。さて今回、CDの完全生産限定盤には豪華ブックレットも付きますけど、どのような感じになっていますか。
MVのイメージとはガラリと違うものになっています。今までも写真集を出させていただいているんですけど、それともまた違う世界観です。おしゃれで見ていて楽しいものになっていると思います。
――気に入っているショットはありますか。
はい。私が気に入っているのは壁に枕を当てている写真や、水槽にブルーベリーを落としている写真が特にお気に入りです。ちょっと不思議な世界観、普段あまりやらないようなことが封じ込められたブックレットになっていますので是非見ていただきたいです。
――シンガーとしての現在の目標をお願いします。
先ほども話し出ましたが、自分でこういう風に歌いたいというのが出て来たというのがあって、いろんな曲、ジャンルを歌えるようになりたいなと思います。でも、すごいロックとかは難しいとは思うんですけど…。
―ぜひロックにもチャレンジしていただきたいです。
そうですね(笑)。あと、お芝居もやっているので、それは歌手活動する上で大事にしたいなと思いました。曲ごとに違う表情を見せられるようなシンガーになれたらいいなと思っています。
――個人的にライブで披露されている未発表曲の音源化も楽しみにしています。
ありがとうございます。まだ未定で今のところライブでしか聴けないんですけど、たくさん曲はあるので、いずれ発表できたらいいなと思っています。
(おわり)