違う表情を見せられるシンガーに、水谷果穂 20歳になっての変化
INTERVIEW

違う表情を見せられるシンガーに、水谷果穂 20歳になっての変化


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年07月11日

読了時間:約8分

こういう風に歌いたいというのが出てくるようになった

水谷果穂(撮影=片山拓)

――TBS日曜劇場『ブラックペアン』に宮元亜由美役として出演し、女優としても活躍中の水谷さんですが 20歳になって女優としての変化や気づきはありましたか。

 はい。今までは、嘘の感情ではなく本当の感情、自分を偽らない感情を心掛けて、お芝居をしていたんですけど、やっていくうちに自分の感情だけではなくて、作品の中での自分の役割だったり、自分のあり方次第で面白くなる部分があったり、全体的に見た方が面白いということに気づきました。それからよりお芝居が楽しくなりましたし、それもあって映画やドラマを観ていても着眼点が変わりました。

――音楽の方はいかがですか。捉え方が変わった部分はありましたか。

 去年からライブを始めて、手探り状態なところもありました。でもステージに上がるたびに模索しながら成長できた感覚はありました。それもあって前作「青い涙」と比べると、ここはこういう風に歌いたいという欲が出てくるようになりました。理想を持ちながら歌えたというのは今まで歌ってきた中で変わったところ、成長したところかなと思います。

――楽曲を聴いてイメージが湧いたわけですね。

 はい。こういう風に聴いて欲しいなというのが生まれました。曲が流れてきたときから爽やかなイメージが思い浮かびました。テンポ感もアニメの世界観にあっていて、テレビ東京系アニメ『若おかみは小学生!』のイメージと合わせやすかったです。

――『若おかみは小学生!』は過去に原作を読んでいたみたいで。

 この『若おかみは小学生!』は私たちの世代なら知らない人はいないくらい人気作品なんです。私が読んでいた時のイメージのままアニメ化されていて嬉しかったです。声も私が原作を読んでいた時にイメージに近かったので、それもまた嬉しくて。表情も豊かでアニメに惹き込まれました。そこに「君のステージへ」がアニメの絵とリンクして流れてきて、さらに感動しました。

――歌詞は、目標や夢を目指して邁進するという水谷さんとすごくリンクする部分もあると感じたのですが、歌うにあたって自身と重ね合わせたところもありましたか。

 そうなんです。自分に当てはめることができるような歌詞で、馴染みやすかったです。でも実際、歌をレコーディングしていた時は自分自身に歌うというより、みなさんを応援したかったんです。なので、歌入れ時は自分ではない誰かのために向けて歌いました。

――歌うに当たって気をつけたところはありましたか。

 今回は明るい楽曲なので、私の声でその明るさがちゃんと表現できるように気をつけました。でも、元気よく歌おうとその意識でいってしまうと雑に聴こえてしまいがちなので、そこを気をつけました。

――さじ加減が難しいそうですけど、良い歌が歌えたみたいですね。歌詞で気に入っているところなどあれば教えてください。

 2番のサビの<曲がり道も坂道も 登り続けて行こう>です。その景色が目に浮かんでくるんです。昔、母からこの歌詞みたいな物語の本をもらったことがあって、そのお話が頭に残っていたので、この歌詞を見た時にもその絵が思い浮かびました。自分でもその本の内容を大事にしていたこともあって、この歌詞の部分が特にお気に入りなんです。

――ちなみに今、水谷さんは“道”で例えたらどの辺りにいますか。

 まさに今は坂を登っているところだと思います(笑)。

――成長している最中なんですね。さて、デビューからこの1年間の経験で歌の変化は?

 去年8月のワンマンライブ以降ライブはあまりやっていなかったんですけど、新曲のデモの歌入れはたくさんやらせていただいてました。どんどん歌わせてもらっている中で、自分の出来栄えを以前より冷静に判断できるようになったのではないかなと思っています。

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