歌手で女優の水谷果穂が6月27日、約1年ぶり2枚目となるシングル「君のステージへ」をリリース。TBS日曜劇場『ブラックペアン』に宮元亜由美役として出演し、女優としての印象が強い彼女だが歌声にも定評がある。それは、清涼感と透明感を合わせ持った彼女ならではの歌声で、ひとたび聴けば耳に残ることだ。その評価は数字にも表れていて、デビューシングル「青い涙」ではオリコン6位にランクインした。今作では、しっとりと聴かせた「青い涙」とは趣を変え、軽快なポップナンバーで彼女の歌声が活きる楽曲になっている。昨年11月に20歳を迎えた水谷。前作からの1年で、曲に対しての向き合い方が変わったという。それはなぜだろうか。また、MVではうたのお兄さん、横山だいすけと共演している。彼女の目に映った、だいすけお兄さんとは。彼女にこの1年を振り返ってもらうとともに、新曲への思いを語ってもらった。【取材=村上順一/撮影=片山拓】
今ハマっていることはきゅうり
――梅雨入りして今日も雨なのですが、水谷さんは雨はお好きですか。(※編注=取材日は6月中旬。この日は雨だった)
2年くらい前までは好きでした。お気に入りのレモン柄の傘をなくしてしまって、そこから好きではなくなってしまいまして。
――お気に入りだったものを失くしてしまうとそうなってしまうこともありますよね。
今もその傘は売っているんですけど、最初に買ったものに思い入れがあったので。新しいのは、なんか代わりみたいで嫌だったんです…。またお気に入りのものができれば、雨が好きになるのかなとも思います。
――前回のインタビューで、ある食べ物を食べ過ぎてしまうとそれ以降はそれを食べなくなってしまう傾向があると話していました。確かきゅうりとか…。
そうなんです。それが、今は一周回ってきゅうりばかり食べてます(笑)。それこそ今ハマっていることは? と聞かれたらきゅうりと答えるくらいです!
――そうなんですね。ちなみにきゅうりはどのような食べ方が好きですか?
もろみ味噌につけたり、お漬物も好きです。
――定番の食べ方ですね。他にもハマっているものはありますか。
コンビニで最近セットで買うものがあって、チョレギサラダとさけるチーズ、飲むヨーグルトはバックにいつも入ってるくらいハマっています。
――なかなかヘルシーなセットですね。昨年のライブでレコーディングの時は、喉を潤すために食べていたものが唐揚げからオリーブオイルに変わったと話していましたが、それも変わりましたか?
それも“続けて”います。でも今回のレコーディングでは、差し入れで頂いた、いなり寿司を食べて歌を録りました。油揚げの油が合っていたみたいです。
――なんとなくいなり寿司の方が喉に優しい感じがしますね。さて、前作「青い涙」から約1年が経ちますが、ご自身の中で大きかった出来事は何でしょうか?
20歳になったことです。大人になりました!
――成人式には行かれました?
行きました! 地元の友達にも久々に会えました。学生時代にあまり喋らなかった人とも話したり、楽しかったです。成人式に出られて良かったと思いましたし、でもこれは一生に一度でいいなとも思いました。
――何度もあったらプレミアム感が薄れますからね。20歳になられてお酒も飲んだり?
少しだけ飲みます。ビールとかサワー系が多いです。
――サワー系とは意外でした。カクテル系のイメージがあったので。20歳になってから変わったことはありましたか?
両親と私の関係性も、前より私を大人として接してくれるようになったのかなとも感じています。私も親は親という“生き物だった感覚があったのですが、一人の人間という見識になりました(笑)。説明が難しいんですけど。先生は先生という生き物みたいな(笑)。それがなくなりました。