お兄ちゃんの存在、バンもん!が語る プロデューサー・HISASHI
INTERVIEW

お兄ちゃんの存在、バンもん!が語る プロデューサー・HISASHI


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年05月15日

読了時間:約11分

昔のアイドルは明らかに神格化されていた

甘夏ゆず(撮影=冨田味我)

――対して「BORN TO BE IDOL」は、一発目からハートをガシッとつかんでゆく楽曲へ仕上がりました。

鈴姫みさこ わたし、この曲を初めて聴いた瞬間から、純粋に「いい曲じゃん」となりました。そのうえで、「こんないい曲なんだから、より一層パンチを食らわせるにはどうしたら良いか?」と考えました。この曲には古き良きアイドルらしさ感じさせるポップさもあったことから、「いっそのこと、バンもん!も古き良きアイドルになってみよう」と思い、今回のようなビジュアルでMVも撮っていただきました。

大桃子サンライズ 「BORN TO BE IDOL」と「恋する完全犯罪」のMVのギャップが、ものすごいよね。でも、それがいい!!

鈴姫みさこ バンもん! って、常に新しいことへ挑戦すれば、歌い踊るだけじゃなく楽器も弾いたりと、エンターテインメントな限りを尽くしてお客さんたちを楽しませているように、そこは古き良きアイドルとは違うように見えるけど。でも、根底にあるのは一緒の精神なんですね。

――そこをもっと教えてください。

鈴姫みさこ わたし達が、なぜエンターテインメントなことをやっているかと言えば、「純粋に「みんなに幸せなってもらいたい」し、「夢のある未来をみんなに届けたい」からなんです。そこは、古き良きアイドルと呼ばれる人たちと同じ心。だから、バンもん! も「魂はアイドル」なんです。

 今回のMVでは、監督さんのアイデアをもとに、わたしが最初に舞台に置いてあったマイクを拾って歌い始めるところからスタートします。そこでは、すごく有名な某昭和のアイドルさんの引退のときの真逆なことをしています。それだけじゃなく、髪形や服装などを含め、昭和のアイドルっぽさをいろんな場面にゴリゴリ詰め込んでいるように、ぜひ、いろんな突っ込みを入れつつも笑いながら観てもらえたら嬉しいなと思います。

大桃子サンライズ 今流行りのアイドルのオールドスクールみたいなことをやりたかったわけじゃなくて、思いきり昭和のドアイドル像をやりきりたかったんです。

鈴姫みさこ バンもん!も、10年後や20年後も「いい歌だよね」と聞き続けられる存在になれてたら嬉しいなと思う。

大桃子サンライズ (ポツリと)伝説になりたい…。

――みなさんは、昭和のアイドルをどのような印象で捉えているのでしょうか?

大桃子サンライズ 今のアイドルって親しみやすさがあれば、ファンの人たちがちょっと上から目線でアイドルを愛でたり支えてゆくカルチャーという感じじゃないですか。でも昔のアイドルは、親衛隊と呼ばれる人たちがいたように、明らかに神格化されていて、その姿に熱狂してゆく印象をわたしは覚えます。それこそがアイドルとしての姿の起源だと感じるからこそ、バンもん!として、そこをもう一度振り返るようなことが出来たらいいんじゃないかとも思っています。

――「BORN TO BE IDOL」というタイトルの響きが、とても格好いいなと思います。

鈴姫みさこ このタイトルを背負わなきゃという気持ちにもさせてくれます。すごくいいタイトルです。

七星ぐみ 最近、バンもん!ではこのタイトルのことを「ぼんとぅび」と呼んでいます。

大桃子サンライズ 「ボンジョビ」じゃなくて「ぼんとぅび」です。

恋汐りんご この曲の歌詞の中には、星という言葉が何度も出てきます。だからライブでは、メンバーみんなで組み体操のようなことをして星型も作ってます。

大桃子サンライズ とても存在感のある星型になってるから、ぜひライブで観て欲しいです。

――3曲目には、YouTubeのオリジナル映画『隙間男」のテーマソング「イニミニマミモ」を収録しています。

望月みゆ まだライブで披露したことがなくて、ライブでどれだけふざけてみんなを楽しませられるかを、今からにやにやしながら楽しみにしています。

――バンもん! の場合、どれだけふざけられるかも大切なキーワードになるのでしょうか?

望月みゆ そうですね。どうやってバカになれるかを一生懸命に考えている感じです。

鈴姫みさこ やっぱ、バカみたいに突き抜けた幸せな姿って人に謎の感動を与えられると思う。わたし達は、その謎な感動を与えたいんだと思います。

七星ぐみ 最近、改めてそれが大事だと思ったよね。

鈴姫みさこ 普通のアイドルさんが感情的な面を見せて感動させるのとは違うことを、バンもん!はやりたい!

――その姿勢が、素敵だなと思います。

鈴姫みさこ アイドル業界には、ネガティブ推しみたいな傾向もあるじゃないですか。それこそ、泣いてるアイドルの姿を観て応援するみたいな。それはそれで人間の本質を垣間見られるので、感情も揺さぶられるいいものではあるなと思うんですけど。わたし達は、みんなで笑顔になりたい。アイドルはみんなの人生を明るく変えてゆく存在、バンもん!もそんな存在になりたいんです。

大桃子サンライズ バンもん!を通し、「こんなに自由に生きてていいんだ」ということを。わたし達と同じ目線に立って、その楽しさをぜひ感じてください。

(おわり)

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