ロックバンド・OKAMOTO'Sのオカモトショウ(Vo)が4月6日から始まる、NHK Eテレの子ども向け音楽エデュテイメント番組『ムジカ・ピッコリーノ』の第6シーズンに出演する。オカモトショウは28日に、その収録の合間に報道陣の囲み取材に出演者とともに応じた。新シーズンの舞台「ベルカント号」の船長ジュリオを演じるオカモトショウは「ほぼほぼオカモトショウですね(笑)」とキャラクターを自然体で演じていると明かした。

 『ムジカ・ピッコリーノ』は音楽の基本的な仕組みを映像化し、子どもたちが感覚的に理解できるように物語に織り込んだ、子ども向け音楽エデュテイメント番組。物語の舞台は、架空世界“ムジカムンド”で、ここでは人々から忘れ去られた“ムジカ(名曲)”が、“モンストロ(怪獣)”の姿でさまよっている。物語の主人公たちの“ムジカドクター(音楽の医者)”はそんなモンストロを救出し音楽の記憶を蘇らせようと活動している。これまでにムーンライダーズの鈴木慶一やオダギリジョーなどが出演している。

 第6シーズンの舞台は「ベルカント号」。新米船長のジュリオと機関士のロッソ、機関士助手のルネッタが操縦するこの船に、新人研修生のピッピとフローラがやってくる。ハッチェル楽団の看板娘からムジカドクターを夢見る明るく奔放なピッピを西條妃華、由緒正しい良家から飛び出してきた引っ込み思案なお嬢さまフローラを高沢英が演じる。そして、ジュリオをオカモトショウ、ロッソをロックバンド・ペトロールズの長岡亮介、ルネッタを佐藤奏が演じる。

 プロデューサーの柴田氏は「4月から第6シーズンが始まります。ベルガントというのは、イタリア語で美しい歌という意味です。今回のテーマである、歌の魅力に迫るというものです。内容も音楽もパワーアップしてお送りしたいと思いますので、よろしくお願い致します」と同番組のテーマについて語る。

オカモトショウ

 番組への出演について、オカモトショウは「船長役ということで、この様な大役を頂きとても光栄です。音楽に関して物凄いパワーを持った番組だと思うし、そこに関われることが楽しみで仕方ないです」とコメント。演じるジュリオについては「ほぼほぼオカモトショウですね(笑)。なので、演技をしているという感覚ではなく、やらせてもらっています」と語る。

 衣装についても「SFというかスチームパンクというか、そういう世界に憧れていたので嬉しいです」とコメント。

 長岡は「ちょっと自分でもどうなるか分かりませんが、楽しくやっています。見守って頂けたらと思います」と笑顔を見せる。ロッソについて「非常に胡散臭いので、合ってるかなと思います(笑)」と言い、ブルガリアのアカペラをやってみたいと提案。衣装については「スパナを持っていたり、トゲトゲが袖についていたり、靴も重い…自分の人生でこんな衣装を着るとは思っていませんでした。でも楽しんでいます」と語る。

 高沢は「この役を頂けて、音楽に携われて嬉しいです。自分が学ばさせて頂いていることも沢山あって、この経験が自分にとって大きな宝物になるんだろうなと思っています」と感慨深げ。演じるフローラについて「お嬢様なのですが、私は活発な女子なので少し設定に戸惑ったのですが、台詞の節々に自分でも分かるような気持ちが現れていて演技はやり易いです」と言い、レディー・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」をみんなで歌いたいと語った。

 前作に引き続きの出演となる、西條は「ピアノを弾いているのですが、みんなと演奏できることがとても楽しいです。これから、もっと上手に弾けるように頑張ります」と意気込む。また、「クラシックをみんなでやりたい」とも。

 同じく、佐藤は「今回で2年目ということになるのですが、前回も沢山のことを学べて楽しかったのでまた出させて頂き嬉しいです。さらに学べることがあるんじゃないかと思います」と貪欲だ。

 歌がテーマとなる今作。オカモトショウは「ザ・ベルガンツというバンドを組んだ気持ちでやっています。なかなか変わった色のあるバンドだなと思って(笑)。でもパワーのあるバンドで、音を合わせたときは楽しかったし特別な気持ちになったので、聴いてくれる人もそれを感じてくれるんじゃないかなと」演奏についても自信を見せる。

 長岡は「音は改めて人が出るなと思いました。これからコミュニケーションも増えるだろうし、アンサンブルがどう出るのか楽しみです」とこれからバンドとしての色に期待している様子。

 普段はロックバンドとして活動するオカモトショウと、長岡。子ども向け番組に出演することについては、オカモトショウが「音楽を子どもに分かるように伝えるということはもちろんですが、大人が本気で音楽好きで作っちゃってる番組だと思って。こういう番組なら僕が何か関わっていけるんじゃないかと」。長岡が「下手な音楽番組よりも、まっとうな音楽番組なんじゃないかなと思いました」とそれぞれ『ムジカ・ピッコリーノ』を絶賛。

 さらに、オカモトショウは「子ども扱いされるのが嫌いな子どもだったので、僕も共演者を子ども扱いしたくないなと。一人の人間として関われる番組なのでとても楽しいです」と撮影を振り返った。【取材・撮影=松尾模糊】

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