【インタビュー】「いま一番良いOKAMOTO'Sを見せたい」パフォーマンスへの信念【音楽】

　４人組ロックバンドのOKAMOTO'Sが、10月28日にBSスカパー！で放送される『「FULL CHORUS〜音楽は、フルコーラス〜」一夜限りの大復活スペシャル！』に出演する。　

　“作った楽曲を最初から最後まで聞いて欲しい”、“新曲をなるべく多くの人たちに聞いて欲しい”というアーティストの願いを叶えるべく、フルコーラスのスペシャルパフォーマンスを届ける「FULL CHORUS〜音楽は、フルコーラス〜」。ゲストはモーニング娘。'22、Juice＝Juice、吉澤嘉代子が歌唱とトークを披露する。MCはベッキーとハマ・オカモトが務める。

　同番組にも過去に出演経験のあるOKAMOTO'Sは昨年リリースしたアルバム『KNO WHERE』収録の「Sprite」、菅田将暉とコラボし話題となった「Keep On Running」をセルフカバー、オカモトコウキがボーカルを務める「なんかホーリー」の３曲を演奏。収録終了後にインタビューを実施。『FULL CHORUS』の魅力などメンバーのオカモトショウ、オカモトコウキ、オカモトレイジの３人に話を聞いた。【取材＝村上順一】

出演者の並びが攻めている「FULL CHORUS」

トークの模様

――「FULL CHORUS」が一夜限りですが復活します。この番組にどんな魅力を感じていますか。

コウキ　楽曲をフルコーラスで披露できるというのは嬉しいことで、やっぱり１番と２番にも同じ熱量を注いで作っているわけじゃないですか。実はDメロがあってサビにいくことでよりグッときたりする。曲を作る時はワンコーラスで成立させようなんて考えてはいないので、そのまま伝えられるという貴重な番組です。

ショウ　フルコーラス披露できることはもちろんなんですけど、モーニング娘。'22、Juice＝Juice、吉澤嘉代子さんと出演者の並びはすごく攻めていますよね。

レイジ　どこか僕らだけが浮いてる感じもあります。４枠しかない中で僕らが選ばれたというのは、やっぱりこの番組攻めてますよ。

ショウ　この並びはフェスでもなかなか起こり得ないと思っています。毎回出演させていただく度に思っていたことではあったと思います。それが番組のカラーであり魅力ですね。

レイジ　あとは緩くトークができるというのも魅力だと思います。ちょうどいい人数感なので、なんでも言えてしまう空気感があります。他のアーティストがひな壇にいたら控えておこうかなと思うけど、めちゃくちゃやっても、ベッキーさんとハマが上手くまとめてくれるだろう、という安心感もこの「FULL CHORUS」にはあります。

ショウ　確かに歌番組の多くはゲストが一斉に出てるよね。１組ずつトークがあるというのも、今は珍しい気がしています。

――ハマさんが司会をやられているというのも安心感に繋がっているのでは？

トークの模様

ショウ　どうなんでしょうね？

コウキ　でも、ミュージシャンが司会をやっているというのは珍しいと思います。音楽的なこともわかりつつトークにも対応できるMCで、こんなに幅広いスキルを持った男はあまりいないと思います。なんか別種のすごさがありますよね。

――MC力は認めるところですよね。

ショウ　すごすぎて逆にすごくないみたいな感じもあるよね。

コウキ　うん。認めるというか同じベクトルにあるとは思っていないかな。

レイジ　実際ハマはそんなに喋ってはいないんですよね。それでも存在感があるというのは、すごいと思います。

――さて、今回、「Sprite」、「Keep On Running」、「なんかホーリー」の３曲フルコーラス披露されますが、どんなことを考えて選曲されました？

ショウ　番組は３年ぶりの復活となりましたが、いつも自分たちが出演する時に考えていたのは、いま一番良いOKAMOTO'Sを見せたいということなんです。３曲もパフォーマンスさせていただけるので、映像ならではと言いますか、音声だけでは伝わらないような曲というところで、「なんかホーリー」を選びました。

――テレビでのパフォーマンスはライブと違う感覚もあると思いますが、何か違った意識はありますか。

OKAMOTO'S

ショウ　ボーカルはあまり変わらないと思います。ただ、ライブだったらお客さんは見たいところを自由に見れるじゃないですか？　テレビなどの映像の場合はカメラに映ったところが唯一見れるところだと思うので、それに対してどうパフォーマンスするか、というのは考えています。でも、ライブでもテレビでも伝えたいことや、込めている想いは一緒なので、それをちゃんと画面を通して伝えられたらと思っています。

コウキ　僕の場合はテレビだからこういうパフォーマンスをしようとか、そこまで高度な領域に到達できていないので、普段行っているライブの感じを、皆さんにお見せることができたらいいなと思っています。

レイジ　とにかく、一番格好いい姿を見せられるように頑張りたいですね。もう「100万円獲るぞ！」という気持ちです。

――ベッキーさんとハマさんとのトークコーナーでもそれ仰っていましたね（笑）。

レイジ　昔テレビでよく聞いたフレーズなんですけど、すごく景気がいいなと思って。もう「エイエイオー」みたいな感覚で言っています。

――さて、バンドの未来についてメンバーでお話しすることもありますか。

OKAMOTO'S

レイジ　あります。具体的な計画とか、ライブについてはみんなで話しています。

ショウ　僕らは同級生なので、当時と比べたら話すことは少なくなったかもしれないですけど、多くのことはステージ上で言えた方がいいのかなと思っています。楽屋とかでいろいろ喋ってしまうと、僕らは演技は苦手なので、リアクションも微妙になったり。初めて聞いた時に面白かったりすることもあるじゃないですか。なので、ステージの為にとっておいてます。

――昨年リリースされたアルバム『KNO WHERE』の制作過程をインタビューで見て、かなりの曲数が出来たと知って、すごくバンドが良い状態なんだろうなと感じました。次のフェーズに突入した感覚もありますか。

ショウ　来年１月に新しいEPをリリースするんですけど、その中で新しいアイディアを試しています。それぞれが曲ごとにイニシアチブを取って実験的に制作しているのですが、10数年バンドをやってきて、それぞれの個性が反映された作品ができるんじゃないかなと思っています。新しいことに挑戦できている時はバンドがすごくいい時なんですよね。なので、そういう意味ではネクストステップにはいけているんじゃないかなと思います。

――最後に、この番組を楽しみにしている方へ一言お願いします。

ショウ　OKAMOTO'Sのエースであるハマ・オカモトが頑張っている番組なので、是非みなさん観てください！

（おわり）