伊藤監督、高島礼子は「腹が据わってる」文音は「ちょっとドジ」
女優の高島礼子(53)が主演の映画『おみおくり』が24日に初日を迎え、都内で、初日舞台挨拶がおこなわれ、高島とともに共演の文音(29)と、メガホンを取った伊藤秀裕監督が登場した。高島は4年前にドラマ『SAKURA~事件を聞く女~』(TBS系)で共演した文音から絶賛を受け、照れを見せる場面もあった。
『おみおくり』は、納棺師、作家の永井結子さんの著書『今日のご遺体 女納棺師という仕事』を原案として映画化された作品。葬式という「おみおくり」のエピソードを通して、二人の女性納棺師の、出会いと別れに対する思い、そして成長を描く。キャストには、高島、文音のほか、渡部、風谷、宮下順子、加藤雅也らが出演。また、元サーカスの原、叶によるデュオグループ・2VOICEの曲「YOU~120歳のラブソング~」が、映画の主題歌として使用されている。
台本を受け取った際、複雑な境遇にありつつ、納棺師を目指すという今回の難しい役柄に対して「中途半端な気持ちでは出来ない」と気を引き締めたという文音だったが、以前ドラマで共演したときから大好きだったという高島と、再び仕事を共にすることを知った際には「『おっしゃ、やるぞ』という感じで、私もついていくという気持ちでした」と心強さを感じテンションを上げたことを振り返る。
そんな二人に対し伊藤監督は「こんなに仲がいい『“兄弟”みたいな』間柄だとは」とコメント、思わず高島から突っ込みを受け、会場を沸かせる。
撮影中も二人でいることが多かった回想する文音は、高島の印象について「動じないんですよね、礼子さんは。現場がどんな場所でどんな人がいようが、ぶれない軸というのがすごく見えて。私は何かあるとテンパったりするけど、そんな中でも大丈夫でそのたたずまいが大好き。人間としてすごく惚れている」と絶賛。
その言葉に「リアクションに困るんですけど…」と少し照れながらも「でも私も素晴らしい先輩がたくさんいたし、そういう方々の背中を見て成長したということもあるとおもうので…そう言ってくださると嬉しいですよね、また一生懸命頑張らなきゃ、って思いますし。褒め過ぎ」と素直に喜びを語った。
逆に文音の印象については「とにかく明るい。現場にいると、とにかくテンションが高い。おいしいものを食べたら“おいしい”、楽しいことしたら“楽しい”と喜怒哀楽がはっきりしている。歳の差を感じないというか、一緒にいて楽。だけど仕事のことを考えると、急に大人しくなったり。そのオンオフがはっきりしていて分かりやすい」とコメント。
さらに伊藤監督は「腹が据わっているのが高島、ちょっとドジでどうしようもないというのが文音と、個人のキャラクターと役柄が意外と合っているよね」と合わせる。その成り行きに文音は「どうしよう、二人で褒め合って変になっちゃった」と笑いを誘う。
今回、メインで映画撮影がおこなわれたのは、富山県氷見市。地元のエキストラも多く呼ばれた現場を、二人はとにかく会場の人の出入りが激しかったという印象を振り返る。一方で高島は「エキストラの方は、普通の方だと思っていたんですが、監督が“こんな感じで”と簡単に演出の指示を伝えただけだったのに、撮影が始まると本当にポロポロと泣かれたりして。役者としてあせりも感じた」と撮影のエピソードを回想する。
文音も「死体役で、“自殺されて亡くなった方”の役の方がいたんですけど、現場にいたときに詳細を知らされず“死んでてくれ”と言われると、その人は、『自分はどうやって死んだですか? 死に方で状況も変わるから』とすごく聞いてきて。プロ意識がすごく高くてビックリした」と、地元エキストラに大きな刺激を与えられたひと時を振り返っていた。【取材・撮影=桂 伸也】
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