ずっと青春している、チームしゃちほこ 活動6年深まる仲間の絆
INTERVIEW

ずっと青春している、チームしゃちほこ 活動6年深まる仲間の絆


記者:長澤智典

撮影:チームしゃちほこ

掲載:18年03月21日

読了時間:約12分

 活動6周年をこの春に迎える、チームしゃちほこ。結成当時は中学生だったメンバーも坂本遥奈(19歳)をのぞいて20歳になり、大人の魅力も表れてきている。約1年半ぶりにリリースされた「JUMP MAN」は、ジャンプ・アップするために制作されたシングル。タイトルには、出会うと笑顔になれるという“幸せの使者”を指す言葉が使われている。これを引っ提げて3月21日には自身最多本数である全国ツアーも開幕。幸せの使者として、本拠地・名古屋から全国へと元気を届けていく。そのツアーの初日公演翌日22日には、東京・Zepp Diver City(TOKYO)でおこなわれるライブイベント『#卒おめ!2018』にも出演する。今回はメンバーに、学生時代そして卒業後の想いを振り返ってもらうとともに、「JUMP MAN」と全国ツアーへの想いを語ってもらった。なお、咲良菜緒は欠席。【取材=長澤智典/撮影=冨田味我】

自分を幸せにしてくれる人は身近にいる

――出会うと幸せになれる“幸せの使者”といわれる「JUMP MAN」はここにいましたね。

一同 ワーッ!!

坂本遥奈 「JUMP MAN」のこと知ってますか?

秋本帆華

――噂を聞きつけ探したら、今、目の前にいました。

秋本帆華 やった!

坂本遥奈 ばれた、ばれた(笑)。

大黒柚姫 ロマンチストな方ですね。

伊藤千由李 わたし達、「JUMP MAN」になりました!

――噂によると、誰もが「JUMP MAN」になれる可能性があるんですよね。

秋本帆華 誰でもなれます。

伊藤千由李 「JUMP MAN」の歌詞にも書いてあるんですけど、気づいてないだけで、自分を幸せにしてくれる人は身近にいるから探して欲しいなと思います。

――みなさんも、たくさんの人たちを笑顔や幸せにしてくれてる人たちですよね。

大黒柚姫 出来ていたらいいよねぇ。わたし達もみんなの「JUMP MAN」になりたいです。

秋本帆華 ホント、そう。みんなの『JUMP MAN』になれていたらいいよね。

――出会う人たちに、「あっ、『JUMP MAN』だ」と言われませんか?

大黒柚姫 最近はファンの方々と、「君も『JUMP MAN』!」と、お互いのことを呼び合っています。

必死になっている子を見ると感情移入する

――坂本遥奈をのぞいて20歳になられました。大人っぽくなりましたね。

秋本帆華、坂本遥奈 有難うございます!

秋本帆華 いやいや、ここは謙虚に。

秋本帆華、坂本遥奈 本当ですか?(笑)

――メンバーのなかで一番大人っぽくなったのは誰?

大黒柚姫 それは、ちゆじゃない?

3人 そうそう、ちゆ(笑)。

――そんな皆さんは共通して高校を卒業されています。改めて、学生生活を通して学んだことはありますか?

大黒柚姫 学校へ通っていた頃は、友達と毎日会うのが当たり前の環境だったのに、卒業したらそれが当たり前じゃなくなります。そうなったとき、改めて友達との時間って大切だったんだなと思いましたし、そういう時間をこれからもっと大切にしようと思ったのを覚えています。

――アイドル活動と並行しての学生生活。友達との時間を大切にしようという思いは強かったんですね。

大黒柚姫 そうですね。友達も恵まれていたというのもあって強く感じます。高校はもちろん、特に小学校や中学時代から長く付き合っている友達は、わたしの環境のことを理解してくれていて。わたしと遊ぶときは、チームしゃちほこの活動と両立出来るように時間や場所も考えてくれていました。それがすっごく嬉しくって。そういう優しさに触れるたびに、「いい友達を持ったな」と思っていました。今となっては、「本当にいい友達じゃない」と思えています。

伊藤千由李 わたしは、卒業式までの間、クラス全員でカウントダウンをしていたのを覚えています。その数が少なくなり、卒業式の日が近づくにつれ、みんなで「バイバイしちゃうんだね」と会話もしていたように悲しい気持ちもありました。でも、新しい道が始まることへの期待感もあって、いろんな気持ちが重なっていました。だからこそ、とても印象に残る卒業式になったのを今でも覚えてます。

伊藤千由李

伊藤千由李

――卒業式の光景を今でも覚えているのですね。

伊藤千由李 とくに担任の先生にはめちゃくちゃお世話になったから、先生に「これからも頑張って」と声をかけられたことがすごく嬉しかったんです。今でもたまに友達と一緒に高校時代の先生のところへ会いにいったりと、今でも仲良くしています。

大黒柚姫 卒業してからも会いに来てくれるなんて、先生も嬉しいよね。

伊藤千由李 ほんと、すごくお世話になったからこそ会いたくなるんだよね。

坂本遥奈 わたしも、中学、高校とずっとチームしゃちほことの活動を両立し続けてきました。でも、両立って、わたしたちだけでなく、みんなにも言えたことで。部活一筋に頑張っている子や進学のために勉強へ打ち込んでいる子、バイトに力を入れている子など、それぞれが自分の夢や目的のために一生懸命に両立して頑張っていました。身近にそうした人たちの姿を見てきたいか、わたしも頑張れました。学生時代って、同い年の仲間たち同士が「みんなが頑張っているから自分も頑張ろう」と思える良い刺激を与えられる環境なんですよね。今振り返ると、ほんと素敵な場所だったなと感じます。

――夢や目標へ向かっていく姿を側で見ていると、勇気や元気をもらえるという気持ちは私もわかります。

坂本遥奈 わたし、部活は家庭科部だったんですけど、学校から帰るときに運動場でめっちゃ走り込んでいる子を見るたびに、「あーっ、頑張っているな」とすごく刺激をもらっていました。

――スポーツで汗を流している人は輝いて見えるものですか?

一同 眩しいですよ!

秋本帆華 体育館から練習しているときの声や音が聞こえるだけで、もうね、眩しすぎて…。

大黒柚姫 ドキドキする!

伊藤千由李 あれって、めっちゃ青春だよね。

坂本遥奈 何かへ向かって真剣に頑張っている姿って、見ていて格好良いなと思う。

大黒柚姫 なかなかゴールが決まらなくて必死になっている子を見ると、なんか感情移入しちゃわない? そこでゴールを決めたら、見てる側だって自分のことのように嬉しくなっちゃうもん。

坂本遥奈 仲間たちと喜びあっている姿とか、すごく眩しい!

伊藤千由李 それが友達だからこそ、余計にその感情が強くなるんだよね。

坂本遥奈 あの光景っていいよね。喜びも悔しさも含め、そのときにしか感じられない気持ちだなって思う。

大黒柚姫 部活こそ、学生時代一番の青春だと思う。

――みなさん、部活はやっていましたか?

大黒柚姫 みんな中学時代になるけど、それぞれやっていました。わたしはテニス部でした。

伊藤千由李 ダンス部でした。

坂本遥奈 陸上をやってました。

秋本帆華 わたしも陸上部でした。今年、地元の成人式に出たんですけど。そこで最初に顔を見つけて「わーっ!」と集まったのが、部活時代の仲間でした。

大黒柚姫 それ、わかるー!

秋本帆華 クラスメイトもそうなんだけど。やっぱり、3年間一番長く一緒に過ごした濃い時間は部活の仲間とだから、自然とそうなるんだと思う。

大黒柚姫 同じ感情を同じ時期に共有してきた仲間だから、その絆は、いくら時間が経とうと何よりも深いんだよね。

伊藤千由李 ホント、その通り!

――部活はチームワークを覚えられる場ですもんね。

一同 そうです!

秋本帆華 だからこそ、学生時代の繋がりってホント大事にしたいんです。もちろん、今も楽しんでいますけど。学生の頃って、一番無邪気に青春を楽しめていた時代だったなと思う。わたしにとって嬉しかったのが、チームしゃちほことしての夢や目標だった、名古屋の日本ガイシホールでワンマン公演をやったときのことなんです。その会場に、お世話になった担任を含め、10人ほど学校の先生が(私のカラーである)赤い格好をして来てくれたんです。あのときは本当に嬉しくて「わたし、恵まれた環境で学生生活を送ってきてたんだな」と感謝の気持ちでいっぱいでした。

――成人式で学生時代の仲間と再会するときも、青春の再来を感じませんでしたか?

秋本帆華 ありました。同時に、「みんな大人になったな」とも感じました。社会に出て働いている子もいれば、自分の考えをしっかり持ち、そこへ向かって日々を過ごしている人もいるように、なんかいい刺激だった。遥奈も来年の成人式で、それを経験できると思うよ。

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