「おみおくり」舞台挨拶では高島礼子との仲の良さがうかがえた

 女優の高島礼子(53)と文音(29)が14日、都内でおこなわれた、映画『おみおくり』(24日公開)の完成披露上映会に登壇。お互いの“男前な”エピソードを披露し笑いを誘う場面があった。この日は共演の渡部秀(26)、風谷南友と、メガホンを取った伊藤秀裕監督、主題歌を担当する2VOICEの原順子(62)、叶央介(61)も登場した。

 『おみおくり』は、納棺師で作家の永井結子さんによる著書『今日のご遺体 女納棺師という仕事』を原案として作られたヒューマンドラマ。二人の女性納棺師の、出会いと別れに対する思い、そして成長を描く。キャストには、主人公の女性納棺師・満島弥生役に高島、弥生の仕事に感銘を受け、自身も納棺師を目指す女性・河村亜衣役を務める文音のほか、渡部、風谷、宮下順子、加藤雅也らの実力派が出演する。また、元サーカスの原、叶によるデュオグループ・2VOICEの曲「YOU~120歳のラブソング~」が、映画の主題歌として使用されている。

2VOICE、渡部、高島、文音、風谷、伊藤監督

 今回の作品で、納棺師という職業に対し非常に強い印象と興味を抱いたという高島は、葬式という場所における納棺師の振る舞いとして、ストーリーのエピソードごとにその役柄の立ち位置を考えることが難しかったことを振り返り「これは現場に入って監督に任せようと思いました」と伊藤監督とともにその役柄に向き合った経緯を語る。

 その中で現在抱いている自身の死生観について高島は「どう見送られたいか、見送りたいか、という中で、自分が亡くなっちゃった時、残された方や大切な人たちに悲しんでほしくないし、自分がいなくても頑張って生きてほしい。というふうに、死にたい」と自身の正直な気持ちを語った。

 文音も高島同様に納棺師という仕事の難しさを明かす一方で、もともと文音は、高島とは4年前にドラマ『SAKURA~事件を聞く女~』(TBS系)で共演、その際にも警察の上司と部下という関係で演じていたことを振り返りながら「私は弟子入りという役柄ですし、お話の中で礼子さんは感情を出さずに、本当に先生としてそこにいたという感じだったので、ついていきますという感じでした」と撮影当初を回想、役柄としても役者としても大いに高島に頼っていたことを明かす。

高島礼子

 さらに文音は高島について「本当に“女々しいという言葉は、男にある”というくらい。取材の時に言われていたんですけど、それが本当にかっこよくて。(富山県)氷見市で撮影していた時も、2人でいるシーンが多かったんですが、礼子さんにずっと甘えられました」とそのかっこよさを大絶賛。さらに伊藤監督も「高島さん、昔からずっと男前でしたよ」と追い討ちをかけ、笑いを誘う。

 それを聞いた高島は、若干の困惑を見せながらも、文音について「一緒にいると楽しいんですよ。こういう時も緊張して無いでしょ? 現場でもいちいち気になるところが多いみたいで『あれ、おかしくないですか?』って」と反撃。さらに渡部に向けて「ねえ、楽しかったでしょ?」といきなり話を振ると渡部は「はい、めちゃくちゃ楽しいです!」と言わされたように答え、笑いを誘う。

 そんな渡部に対し文音は「どういうところが?」と突っ込んでいくと、渡部が「彩音さんとは3日間くらい撮影をご一緒したんですが、その中で時間があった時に、ある道の駅でみんなホテルに戻るということになったんですけど、(文音さんから)“うちのマネージャーの車に乗っていく?”みたいな感じで気楽に誘ってくれて。その感じが男前な感じでした」と撮影期間中のエピソードを告白。その“男前”エピソードに高島も「一緒じゃん?」と突っ込み、文音は思わず絶句、爆笑を誘っていた。【取材・撮影=桂 伸也】

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