もっと好きになって欲しい、PassCode 軌跡から感じる変化
INTERVIEW

もっと好きになって欲しい、PassCode 軌跡から感じる変化


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年02月23日

読了時間:約11分

思い出の1曲

――今作で特に思い出に残っている楽曲はありますか。

高嶋 楓

大上 陽奈子 私は「Never Sleep Again」です。この曲は私が加入して初めて作品で、レコーディングの時にすごく緊張していた思い出もあります。MV撮影もこの曲が初めてだったので、「こんな感じでとるんやあ」と初めてづくしで。そこからライブで歌ってきた感じを音源として収められたのが嬉しいです。

――この時はまだ平地さんの部屋でレコーディングを?

大上 陽奈子 もう『VIRTUAL』では事務所の防音室で録っていました。

南 菜生 電話ボックスみたいなね(笑)。

――今田さんの思い出の曲は?

今田 夢菜 私は「Club Kids Never Die」です。シャウトをやり始めた時にすごく苦労した思い出があります。他の曲はそんなにシャウトが多くはなかったのですが、この曲はすごく多くて、この1曲ですごく消耗してしまう感じで…。

――大変だった思い出なんですね。

今田 夢菜 そうですね。でもここから、英語に挑戦したり幅が広がり始めたので、良いきっかけになったターニングポイント的な楽曲でもあります。

――以前は英語が苦手だったとお聞きしたのですが、現在はかなり出来るように?

今田 夢菜 まだ苦手です(笑)。翻訳アプリで聞いてカタカナにして覚えています。カタカナに直してはいるんですけど、そこから英語っぽく発音出来るようになりました。本当に前はカタカナはカタカナでしたから、そこは成長できたのかなと思います。

――歌詞の意味も調べます?

今田 夢菜 調べます! だいたい私がシャウトしてるところは悪い感じの言葉が多いから、ここで睨みつけようとか(笑)。

南 菜生 「Insanity」の地獄に落ちろとかね(笑)。

――ライブで睨まれるというわけですね。

今田 夢菜 もれなく睨まれます(笑)。

――それでは南さんの1曲は?

南 菜生  「Now I Know」ですね。もともとシングルのA面の曲として出したんですけど、ライブで披露したのが、2016年12月28日の新木場STUDIO COAST以来やっていなくて、ライブでやらない曲みたいな立ち位置になってきちゃったんですけど。

――ファンの方の中でもライブでやって欲しいという言葉を聞きますよね。

南 菜生 そうなんです。当時リリースした時は、歌詞の内容が重たいということもあってか、あまり評判が良くなかったんです。ライブでも乗りにくいという感じもあったので、だんだんやらなくなってきちゃったんですけど…。でも、今回アレンジを大きく変えたこともあって、ポップで聴きやすく踊りやすい曲になったかなと思います。一番変化が大きい曲ですけど、受け入れてもらえるんじゃないかなと。

――ということはライブでも披露する可能性が高まりましたね。

南 菜生 メンバーとも「やりたいね」と話しています。

――ライブでのセットリストは皆さんで決めているのでしょうか。

南 菜生 はい。そこもメンバーで決めています。フェスとかでは自分たちのことを好きになってもらえるような流れを考えています。任せてもらえているので、反省点も沢山あるのですが、得る部分も沢山あるので、ライブのクオリティが全然違ってきます。

――ライブで聴けるのを楽しみにしています。高嶋さんの1曲は?

高嶋 楓 私は「AXIS」です。今は1曲1曲ラップパートがあるんですけど、この曲で初めてちゃんとしたラップパートをもらったので。どうやったらいいかわからなくて、YouTubeでラップを検索して勉強していました。それもあってこの曲に思入れがあります。

――この曲はPassCodeの中でもキラーチューンですよね。

高嶋 楓 そうですね。ライブでやることも多くて。バンドセット映えが良い曲なんです。バンドサウンド好きのお客さんにもウケが良くて、フェスでも積極的にセットリストに入れることが多いです。

南 菜生 それもあってバンドサウンドで再録できて良かった1曲でもあります。

――個人的に気になったことがあるのですが、「激動プログレッシブ」は『ALL is VANITY』に収録されているバージョンだと、イントロにコーラスが入ってましたが、今作では入っていないですね。これはなぜですか?

南 菜生 このパートはお客さんが歌ってくれることが多くて、メンバーが歌う必要がなくなったということなのかなと思います。これはライブをしてきた中で変化したことですね。平地さんの判断でこうなりました。お客さんは歌ってくれても良いですし、自由に楽しんでくれたらなと思います。

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