GIRLFRIEND、日々進化を見せるステージ 全国ツアー横浜公演
GIRLFRIEND
平均年齢17歳の4人組ガールズバンドのGIRLFRIENDが2月4日に、神奈川・横浜BAYSISで対バンツアー『共鳴レンサ vol.34 & GIRLFRIEND% JAPAN TOUR 2018 ~CHOCOLATE~』をおこなった。1月26日の香川・TOONICEを皮切りに3月24日ファイナルの渋谷CLUB QUATTROでのワンマンまで全国19カ所をまわるというもの。ツアー4本目となるこの日は2月21日にリリースされる1stアルバム『CHOCOLATE』から「甘い誘惑」や「ミライリスト」などアンコール含め全9曲を披露。日に日に鋭さを増していくステージを展開。ここからまた全国を廻るための弾みをつけたパフォーマンスで魅了した。【取材=村上順一】
「甘い誘惑」でライブはスタート
この日はスリーマンライブで、MARKET SHOP STOREとホタルライトヒルズバンドの演奏に続き、トリはGIRLFRIEND。定刻になり、会場にはゆっくりとスクリーンが上がりSEが響き渡る。MIREI(Dr)、MINA(Ba)、NAGISA(Gt)、SAKIKA(Vo、Gt)の順に、元気よくステージに登場した。オープニングナンバーはメジャー1stアルバムに収録される、彼女たちの初期からある楽曲「甘い誘惑」で幕開け。イントロでのSAKIKAとNAGISAによる、乾いたギターリフが高揚感を与え、フロント3人によるスイッチングボーカルが、カラフルに楽曲に彩りを与えていく。
続いてはMIREIのハイハットをバックにSAKIKAが歌い上げるメジャーデビューシングル「Hide&Seek」へと紡ぐ。感情を揺さぶるサウンドに、印象的な言葉遊びがふんだんに取り入れた歌詞が響くナンバーだ。
この日、SAKIKAが学業のためリハーサルには参加できず、SAKIKAを除いた3人でリハをしたことをMIREIが報告。MIREIは「リハで『甘い誘惑』を演奏したけど、入りの歌がSAKIKAだから、いなくてめっちゃ寂しかった...」と切に話す。その後「寂しい早く来て」とSAKIKAにラブコールを送ったことを話し、メンバーの仲の良さが感じられた瞬間だった。
そして、NAGISAが「ドラムMIREI、カモン!」と投げかけリズムイン、「みなさん一緒に吠えてくれますか?」と、彼女たちの楽曲の中でもオーディエンスと一体感が溢れる曲のひとつ「吠えろ」を投下。サビでの<吠えろ♪>の歌に合わせ、腕を高く掲げ一体感を高めていく。
ポップなロックチューン「Girl's Talk」へ。<パーパッパラー♪>とキュートなコーラスが印象的に響き、彼女たちの等身大の言葉で紡ぐリアルなナンバー。間奏では<まだまだ続くよ♪>に続いて<ガールズトーク♪>のコール&レスポンスがライブハウスに響き渡った。体を弾ませたく鳴るビートも心地よい楽曲に会場もノリノリ。歌詞にもあるように幸せなひとときを与えてくれた。
新曲「JUMP」や「ミライリスト」を披露
2月2日の埼玉公演で初披露した新曲「JUMP」を演奏。イントロでのSAKIKA、NAGISA、MINAのリレー形式のフレーズはエキサイティング。ライブでの盛り上がり必至な新曲は、サビでの<JUMP♪>の掛け声に合わせて、オーディエンスもビートに合わせ飛び上がる。まだ通算2回目の披露とは思えないほどの盛り上がりを見せ、GIRLFRIENDのマストナンバーになると予感させてくれた。
夢に向かって突き進んでいく意志が強く感じ取れた「一直線」に続き、「明日へのエネルギーをみんなに与えたい」とニューアルバムから新曲の「ミライリスト」に突入。GIRLFRIENDの楽曲の中でもハードエッジなナンバー。NAGISAのギターリフが牽引し、MIREIとMINAによる重厚なリズムワークがフロアを席巻。そこに乗るSAKIKAの歌も、希望溢れる未来へ向け熱い歌で紡いでいく。
ラストは“奇跡を起こせ”と言わんばかりの勢いを見せたキラーチューン「キセキラッシュ」へ。<明日になればヒツゼンになる♪>とツアーファイナルのクワトロ公演に向け、迷いのない演奏を聴かせる。オーディエンスもヒートアップし、クラウド・サーフィングをおこなうオーディエンスも見られた。「ミライリスト」「キセキラッシュ」の畳み掛けは彼女たちのガムシャラに前へ進む姿勢が感じ取れた。
その演奏に熱が冷めやらぬオーディエンスはアンコールを求める。その声に応え、再びステージにメンバーが登場。もう一度オーディエンスと一体感を味わいたいと「吠えろ」を再演。本編の時よりもさらに力強い盛り上がりを見せ、横浜公演の幕は閉じた。日々進化していく4人の姿を確認できた一夜であった。まだまだ全国ツアーの旅は始まったばかり。3月24日の渋谷CLUB QUATTROワンマンにはどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか期待が高まった。
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