GIRLFRIEND「バンドとしての土台ができた」ツアーファイナル密着
INTERVIEW

GIRLFRIEND「バンドとしての土台ができた」ツアーファイナル密着


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年04月14日

読了時間:約4分

 大阪出身4人組ガールズバンドのGIRLFRIEND。MusicVoiceではこれまで、インタビューやライブレポート、リハーサル取材を通して彼女たちの“成長“を記録してきたが、今回は、全国対バンツアーの締めくくりとなる渋谷CLUB QUATTROとの公演をリハーサルからライブ本番までを密着。開演前にはインタビューもおこない現在の心境を聞いた。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

SAKIKA

 2月にリリースしたメジャー1stアルバム『CHOCOLATE』を引っさげて18本の全国対バンツアーをおこなってきた。その締めくくりとなる東京・渋谷CLUB QUATTROでの『GIRLFRIEND% JAPAN TOUR 2018 ~CHOCOLATE the FINAL~』が去る3月24日におこなわれた。

 この日のライブMCでもSAKIKAは「いつか東京ドームにも立てる自信があります」と話していたように演奏力だけではなく、バンドとしての自信、成長も感じられた瞬間だった。前回取材した、ツアー前半におこなわれた埼玉・ 西川口Heartsでの公演よりも逞しく成長した姿がうかがえた。

“四者四様”の過ごし方でモチベーションを高める

MIREI

 午後2時前、メンバーがリハーサルを始める。西川口Heartsの密着した時と同様にサウンドチェックを繰り返す。ワンマンということもあり、対バン形式よりもリハでの着眼点は違っていたように感じた。特に曲から曲への繋がりを重点的に確認。MINA(Ba)はモニターの位置やMIREI(Dr)はドラムパーツのセッティング位置を微調整、本番へ向け準備万端といった様子だ。

 バンド最長となった今回のツアー。彼女たちがこの期間で得たものは何か。

 SAKIKAは「どの公演も雰囲気が違いました。対バン相手が変わればお客さんの雰囲気も変わります」と、全国ツアーで空気感をより肌で感じたそうだ。それはセットリストにも反映された。場所によって柔軟に変えていったといい、「曲の使い方がわかってきた気がします」とも。バンド力が高まっていっていることを感じた言葉だった。NAGISA(Gt)も「17本目まであっという間で、もうあと1本しかないの!? という感じでした」という言葉からも充実したツアーだったことが伺えた。

 また、MIREIは「このツアーでMCも含めてGIRLFRIENDがどういうライブをしていけば良いのかが見えてきました。バンドとしての土台ができたと思います」と手応え。MINA(Ba)は「対バン相手のステージを見て研究していました」と情報収集にも努めた。今回のツアーファイナルはMCも含め10代ならではのフレッシュさはそのままに、洗練されたステージ展開が感じられた。このことからも、この約2カ月の間に様々なものを吸収できたようだ。

MINA

 そして、ワンマン前日の過ごし方についても各々のスタイルが見受けられた。

 SAKIKAは「ご飯を食べてからジムに行きました」と体づくりにも余念がない。NAGISAはメインギターのメンテナンスに行き、そのあとはその“愛器”を念入りに磨き上げたと話す。そして、楽屋でも一人コンセントレーションを高めるというMIREIは、現在お気に入りの小説を読みながらこの日を迎え、MINAはライフワークでもあるアニメやライブなどの動画を見ながら、ワンマンへのイメージを膨らませ、“四者四様”の過ごし方でモチベーションを高めていった。

 最後にこの日の仕上がりを尋ねるとメンバーは口を揃えて「100点です!」と元気よく答えてくれた。「あとは本番のステージで120点を目指します!」と話した。

NAGISA

 そうして迎えた本ツアーのラスト公演。どのようなものになったのか、レポートは別掲する。

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