GIRLFRIEND「歩幅を合わせて一緒に」デビュ−1周年記念ワンマン
ライブのもよう
大阪出身の4人組ガールズバンドGIRLFRIENDが23日に、東京・LIVE HOUSE FEVERでメジャーデビュー1周年記念ワンマンライブ『GIRLFRIEND% ~1st BIRTHDAY SPECIAL~』をおこなった。1stシングル「15」や最新シングル「キセキラッシュ」などアンコール含め全17曲を披露。さらに、来年2月21日に1stアルバム『CHOCOLATE』のリリースと、それを引っさげた全国対バンツアー『GIRLFRIEND% JAPAN TOUR 2018 ~CHOCOLATE~』の開催、ツアーファイナルは3月24日に渋谷クラブクアトロでワンマンをおこなうことを発表した。ライブは終始熱いテンション感で1周年に相応しいパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。【取材=村上順一】
マヨネーズたっぷりのブロッコリーで
会場のLIVE HOUSE FEVERには多くの人が列を作りライブへの期待感を覗かせていた。もちろんフロアは満員。熱気に満ちた空間が広がる中、「Happy Birthday」をエレクトロサウンドでデコレーションしたSEが鳴り響くなか、SAKIKA(Vo、Gt)、NAGISA(Gt)、MINA(Ba)、MIREI(Dr)の4人がステージに元気よく登場。
MIREIのカウントから「吠えろ」で記念すべき1周年ライブの幕は開けた。4つ打ちのバスドラが体に響き渡り、<吠えろ♪>と声を高らかに放つSAKIKA。それに呼応するかのようにオーディエンスも腕を高く掲げ、序盤から一体感抜群のステージを見せる。「もっと盛り上がって生きましょう!」と「吠えろ」で得た熱をさらにブーストさせ「Hide & Seek」と畳み掛ける。
MIREIは「今日皆さんが集まってくれるか不安だったけど、その不安も皆さんの顔を見て吹っ飛びました!」と埋め尽くされたフロアを見て安堵し、その勢いのままMINAのアグレッシブなベースソロが光る「マッチ売りの少女」、NAGISAのミュートしたタイトなギターリフが印象的な「光」などビートが心地よいナンバーでオーディエンスを扇情させて行く。
NAGISAは「今日はマヨネーズたっぷりのブロッコリーで帰ってください!」と“NAGISAワールド”全開の独特な表現でオーディエンスを煽る。そして、会場全体で腕をユラユラと揺らす振り付けで埋め尽くされた「ブルース」、そして、SAKIKAとNAGISAによるツインギターのソロの見せ場と盛りだくさんの内容で楽しませた。
続いて、ポップでキャッチーなメロディの「Girl's Talk」は、彼女たちの等身大とも言えるリアリティに満ちた1曲。ガールズトークを繰り広げるているかのように、楽しそうにパフォーマンスする彼女たちの表情も印象に残った。この流れから事前に募集した質問にメンバーが答える「ガールズトーク」のコーナーへ。様々な質問に真摯に答えて行く4人。ファンから緊張をほぐすためにやっていることを聞かれると、SAKIKAは本番前にマネージャーに背中を叩いてもらっていることを明かし、NAGISAとMIREIがそれを実演。背中を叩く爽快な高い音が響き渡り、叩かれたMIREIは「痛い〜!」と叫び、会場は笑いに包まれた。
みんなと歩幅を合わせて一緒に歩んでいきたい
そんな和やかなコーナーに続いて、ワンマンならではの企画でカバーコーナーへ突入。Little Glee Monsterの「好きだ」や、SCANDALの「LOVE SURVIVE」、そして、バンドで初めてカバーした楽曲だというチャットモンチーの「風吹けば恋」と、3曲を愛のあるサウンドで見事にカバー。MIREIはドラムを始めて2日目でこの「風吹けば恋」を練習していたと、昔を振り返り、MINAもこの曲で裏打ちの魅力に気づき、音楽の楽しさに目覚めたと思い出の楽曲について語った。
続いては、約2年半ぶりの披露になるというインディーズ時代の楽曲「マーメイド」へ。このレアな楽曲にフロアからも歓声が上がる。そして、フロント3人のシンクロした振り付けが魅力的な「ギャクサンカク」では、オーディエンスも手拍子で後押し。SAKIKAは「『マーメイド』はちょっと恥ずかしかった」と久々の演奏に照れた様子。そして、SAKIKAは受験や進路ですごく悩んでいた時に書いたという「15」を届けた。SAKIKAはアコースティックギターにチェンジし、当時の感情がフィードバックしてくるかのような歌と演奏、しっとりとした空間に変えていった。
「15」を歌い終わり、SAKIKAは「悩んでいた時期もあったんですけど、やっぱり夢に向かって進んでいきたいとその時に誓いました。皆さんがいてくれたおかげで今日ここに立てていると思います。メンバー4人とスタッフさん、そしてガル中(ファンの呼称)のみんなと歩幅を合わせて一緒に歩んでいきたい」と誓いの言葉から「ヨンソク」へ突入、そして、そのままタイトルのごとく怒涛の音のラッシュを見せた「キセキラッシュ」と畳み掛け本編を終了した。
アンコールの声に応え、再びメンバーがステージに登場。訪れたオーディエンスと記念撮影をし、「360」を披露。骨っぽいワイルドなロックチューンを畳み掛け彼女たちが熱源となり、エネルギーを振りまく好演。フロアもボルテージは最高潮。
ここで、来年1stアルバム『CHOCOLATE』のリリースと、全国対バンツアー『GIRLFRIEND% JAPAN TOUR 2018 ~CHOCOLATE~』の開催し、3月24日には渋谷クラブクアトロでツアーファイナルとなるワンマンをおこなうことを発表し、会場からは歓声が上がった。ラストは2ndシングルの「一直線」を披露。輝く未来へ向けてまさに一直線に突き進んで行くという4人の意志が演奏に表れているようだった。そんなポジティブなエネルギーで満ちたなか『GIRLFRIEND% ~1st BIRTHDAY SPECIAL~』は大団円を迎えた。
セットリスト
01.吠えろ 02.Hide & Seek 03.マッチ売りの少女 04.甘い誘惑 05.光 06.ブルース 07.Girl's Talk 08.好きだ(Little Glee Monsterカバー) 09.LOVE SURVIVE(SCANDALカバー) 10.風吹けば恋(チャットモンチーカバー) 11.マーメイド 12.ギャクサンカク 13.15 14.ヨンソク 15.キセキラッシュ ENCORE EN1.360 |