今の歌に手応え感じてる、シェネル 節目に築けた新たな音楽性
INTERVIEW

今の歌に手応え感じてる、シェネル 節目に築けた新たな音楽性


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年01月20日

読了時間:約11分

心を通わせたい

――さて、その川崎のコンサートでは「私はとても幸せ」と話していました。それはなぜですか?

 自分の作品をこれだけ多く出して来られて、ファンにこれだけの愛をもらえて、本当に自分は凄く幸せだなと思うし、こうして大好きな歌を今も歌い続けていられる。これ以上幸せな事はないと思ったからよ。

――あの時は日本語でしたけど、とっさに出た言葉のようにも感じました。

 あのときは、スタッフに、これを言いたいから日本語で何ていいの? と聞いて訳してもらったの。ずっと思っていることだから。純粋にそう思ったことだからね。実は私のライブでは私の思いを日本語に訳してもらってそれをスクリーンに載せる演出をやっているの。

 それは、日本のファンの人たちともっとコミュニケーションがとりたいけど、日本語がうまくないから。でも、それがすごく伝わってくれたみたいで、良い反応を示してくれて手ごたえを感じて。やっぱりただ歌うだけじゃなくて自分の気持ちや想いもそういった形で伝えていくのもいいじゃないと思って、このままやっていきたいなと。それであの場では事前に聞いて日本語で伝えました。

シェネル

シェネル(撮影=片山拓)

――あの場では英語でしゃべられたあとに、通じていないことを察したのか、開き直って「はーい」と話をしめたんですよね。その表情がキュートで、歌っているときは凄くクールなのに、こういう表情も見せるんだと。

 そうね(笑)。聴いてる? わかる? やったー! みたいな少女のような気持ちです。みんなと気持ちで繋がりたいという気持ちが強いので、本当に伝わったって感じてくれると嬉しいわ。

――逆に歌うときはどうですか? 日本語詞を歌うときは?

 歌うときは特に意識しないんです。感情を込めるだけ。というのも、ものすごく的確に、日本語を歌うところに集中しちゃうと、ただの家具を飾る装飾になってしまう。そうじゃなくてみんなに使ってほしい家具でありたい。

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