秋元康氏がプロデュースするアイドルグループ、ラストアイドルが19日、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場でおこなわれた、デビューシングル「バンドワゴン」(20日発売)の発売記念イベントに出席。4階までびっしり埋まった観衆2000人を前に、デビュー曲を披露。涙と満面の笑みを浮かべて新たな船出を切った。

 テレビ朝日系で放送されてきたオーディション番組から生まれたアイドルグループ。暫定メンバーが挑戦者とバトルを繰り広げ、その座を守る熾烈な戦いを8月から繰り広げ、今月16日、晴れて正規メンバーが決定した。

 また、敗れたメンバーで構成されるセカンドユニット、Good Tears、シュークリームロケッツ、Someday Somewhere、Love Cocchiも誕生。ラストアイドルファミリーとして、このステージに立った。

 この日は、シンガーソングライターの大森靖子、漫画家の倉田真由美さん、プロインタビュアーの吉田豪さん、そして、番組のMCを務めた伊集院光も出席した。

 正規メンバーとしてデビュー決定以降では初のファンを前にしたステージ。Love Cocchiはパステルカラーの衣装に合ったさわやかな「失恋乾杯」を、Someday Somewhereはバレエのような華やかな振り付けのもと「Again & Again」を、シュークリームロケッツは80年代を彷彿とさせながらダンスビートの「想像上のフルーツ」を、Good Tearsはカルメンのように大人の雰囲気で「涙の仮面」を、そして、ラストアイドルは「バンドワゴン」を披露した。

 メンバーのなかには敗れたものや、敗者復活から正規メンバーになったもの、お披露目を目前にして足を負傷したものもいる。それぞれがそれぞれのドラマを抱え、この日を迎えている。番組で審査員を務めた吉田さんは「みなさんの苦労を知っているから、見ているだけで泣きそうになる」と語った。

 ラストアイドルの正規メンバーは、阿部菜々実、吉崎綾、大石夏摘、安田愛里、長月翠、鈴木遥夏、古賀哉子。「バンドワゴン」を歌い終え、感想を求められた安田は「ファンの皆さんに感動を与えないといけない立場なのに…未熟さを感じる」と涙。長月も大石も目に涙を浮かべていた。

 ラストアイドルの最年長、吉崎は「今日からスタート」と気を引き締めた。なお、この日は来年2月14日にZeppで単独ライブを開催することも発表。大森は「ミュージシャンが10年かけてできる場所。それだけこの4カ月間は凝縮されていた」と背中を押した。【取材・撮影=木村陽仁】

 詳報は後日掲載。

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