卒業ライブを行った長月翠

 ラストアイドルの功労者、長月翠(21)の卒業ライブ『5G LAB presents 長月翠卒業ライブ』が25日、都内で行われ、長月は「我が(アイドル)人生に悔いはなし」と涙ながらに感謝を伝えた。

 ラストアイドルの象徴とも言うべき長月の卒業ライブ。その幕開けは、すべての始まりでもある「バンドワゴン」。LaLuceとともに披露、1曲目から声を震わせた。

 ラストアイドルと言えば挑戦の歴史でもある。初期は持ち前のキャラクターで盛り上げ、中期以降はメンバーを支える立場としてけん引してきた。初の敗者復活、初の兼任、初の写真集など新たな道も作った。この日のセットリストはそんな彼女の思い出深い曲が並んだ。

 そして、最後のシュークリームロケッツでの「君のAchoo!」。小澤愛実は「シューロケにとってお姉さんのように2人を育ててくれ、いろんなことを教えてくれました」、松本ももなは「ライブ前に緊張して自信がない私をいつも『大丈夫だから自信をもって』と言ってくれて。みーたんがいると安心できる」と感謝した。

 LaLuceとも最後になる。思い出の曲「Everything will be all right」。「まだ実感がない」という阿部菜々実は途中で声を詰まらせた。安田愛里は「精神的に支えてくれた。みーたんがいないアイドル人生は考えられない」と涙した。鈴木遥夏は「最初からずっと引っ張ってくれて。辛かった時はあえて深堀りしないで頑張れるように声をかけてくれた」と泣いた。

 長月にメッセージを送ったのはメンバーだけではない。akane氏や吉田豪氏らもビデオメッセージを寄せ、ねぎらいこれからの活躍を願った。

 すべての曲を終え、メンバーから花束のサプライズを受けた長月。明るさは崩さなかったが涙腺は緩んでいた。それぞれのグループへの思いを語り、「少しだけ卒業を後悔している。もう少しラストアイドルにいたかったし、もっと私にできることがあったのではないかと思った。でも温かく送り出してくれたので後ろは向かずに。ここまで応援がなかったら4年間やってこれませんでした。本当にありがとうございます」と伝えた。

 そして、「ラストアイドルの長月翠を愛してくれてありがとうございます」とし、最後は「明日の空を見上げるために」を歌った。すべてを終え、長月は「なんて幸せなんだろう」と感無量の様子で「我が(アイドル)人生に悔いはなし」と清々しい表情を見せた。

 長月は7月末をもってラストアイドルを卒業する。【木村武雄】

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