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5月末を持ってその活動を終えるラストアイドル。小媒体ではデビュー当時からインタビューを行い、その歩みを記録し続けてきた。コロナ禍という未曽有の事態に思うような活動も行えないなかでの今回の決定はまさに道半ば。しかし笑顔で取材に応じるメンバー。その表情からは無念さがにじみ出る。4月27日に発売された『ラストアルバム』は彼女たちにとって最初で最後のアルバム。収録曲を通して歴史を辿りつつ、「僕たちは空を見る」「青春continues」などの新曲で彼女たちの未来を青く描く。今回は阿部菜々実、安田愛里、鈴木遥夏のLaLuce、Someday Somewhereの間島和奏、そしてシュークリームロケッツの小澤愛実に一問一答形式で動画インタビューを実施した。最後は阿部菜々実。【取材・撮影=木村武雄】
――今の心境は?
活動終了までラストアイドルを駆け抜けていきたいと思っています。
――活動のなかでの「喜怒哀楽」。まずは喜んだこと、嬉しかったこと。
初めて『ミュージックステーション』に出ることが決まった時です。
――「喜怒哀楽」。怒りや悔しさ。
毎回企画が発表された時です。また過酷なことに挑戦しなきゃいけないんだっていう不安とか、いろんな感情が混ざり合っていたと思います。
――「喜怒哀楽」。悲しかったこと。
仲間が減っていっちゃう時。
――「喜怒哀楽」。楽しかったこと。
メンバーとの日々の他愛もない会話。
――なかでも思い出深いこと。
ラスアイサバイブの企画です。
――メンバー、卒業生、スタッフに贈りたい言葉は?
私に出会ってくれて、関わってくれて、たくさんの影響を与えてくれてありがとうございました。
――LaLuceへの思い。
LaLuceは私にとってかけがえのない存在で、ずっと一緒に頑張ってきたし、楽しい思いも悔しい思いも共にしてきた大切な仲間です。
――「ラストアルバム」はどんなアルバム?
約4年間のラストアイドルの活動の全てが詰まったような、色んな歴史の詰まった大切な作品です。
――新曲「僕たちは空を見る」「青春continues」は?
メンバーそれぞれの未来に向けて、これからみんなが旅立って頑張っていく、そういう希望が詰まった曲たちです。
――ラストアイドルの曲のなかでも特に思い入れのある曲は?
LaLuceの「Everything will be all right」という曲が一番好きで、すごく思い入れのある曲です。LaLuceのメンバーが7人から5人になって初めてバトル(プロデューサバトル第2弾)して、頂いた曲です。今までも、これからもずっと大切な曲。ライブも楽しいですし、時々聴きたくなります。
――挑戦し続けてきたラストアイドル。阿部さんにとっての挑戦とは?
退屈から抜け出すための一歩。
――阿部さんにとってラストアイドルとは?
青春でした。
――活動当初から長月翠さん(卒業生)とラストアイドルを大きくしたいと頑張ってきました。率直にこのような結果になり、どう思いますか?
たぶん、何をやってもどう頑張っても後悔は残りますが、その後悔をなるべく減らして、自分の次のステップに向けて、ラストアイドル人生に終止符が打てるように頑張っていきたいです。でも、終了が決まってからは、後悔というか、叶わなかったこととか、あの時ああしていれば良かったのかなとか、もっとこういう事をしたかったなっていうところに意識はいきます。でもラストアイドルになったからこそ叶った夢もたくさんありますし、ラストアイドルに入っていなければできなかったこともたくさんあります。ラストアイドルに入って心から良かったと思います。自分は常に全力で頑張ってきたつもりなので、これが全て。頑張ってきた結果がこういう形なので、納得しています。
――絶対的エースとして自分に課してきました。その実力、努力は誰もが認めるところですが、そろそろ自分で自分を褒めてもいいのではないかと。
よく頑張れてたかわかんないけど、でもやれることはやってきたし、4年間でこんなにたくさんのことに挑戦して、今でも残っていられるっていうのはすごいことだって自分に言ってあげたいです。
――卒業したLaLuceの元メンバーに伝えたいことは?
一緒に活動できた期間は自分にとって本当にかけがえのない宝物ですし、みんなが卒業してから何年か経った後にメンバーが胸を張って「私、昔ラストアイドルにいたんだよ」と言えるように、ラストアイドルを大きくしようと思ってやってきた部分はあったし、それをモチベーションにやってきた部分もありました。なので一緒に頑張ってくれた期間をありがとうだし、それ以降も私の心の支えとなっていたので本当にありがとうって言いたいです。活動終了後は、自分のために生きていければいいなって思ってます。
(おわり)
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