山田孝之と知英、安田顕ら

 俳優の山田孝之と安田顕、歌手で女優の知英が21日、都内でおこなわれた、アニメ映画『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』の初日舞台挨拶に登壇した。昨日誕生日だった山田は「舞台挨拶があるから2時までと思っていたんですけど、結局寝たのが6時過ぎ」と楽し気な誕生日会だった事をにおわせた。また、知英は「予算を表に出しているところが面白いと思いますし、くだらないところで笑ってしまうところも好きです」と作品の魅力を語った。【取材・撮影=小池直也】

 この映画は、世界征服を企む秘密結社・鷹の爪団と、彼らの野望を阻む正義の味方とを描いた、脱力系コメディアニメシリーズの劇場版。シリーズでお馴染みの登場人物たちが、バットマンやスーパーマン等、DCエンターテインメントのキャラクターたちと共演するのが最大の見どころだ。主題歌にはGLIM SPANKYの「ビートニクス」が起用され、挿入曲はKenKenが担当、ラッパーのDOTAMAも声優として起用されるなど音楽的にも話題になっている。

 舞台挨拶は上映終了後におこなわれた。山田、知英、安田、監督を務めたFROGMAN監督の4氏が登場すると観客席から大きな拍手が。冒頭で山田が「バットマンです」と一言だけで個性を見せると、続いてハーレイ・クイン役の知英、ジョーカー役の安田と続けて挨拶していった。4氏の衣装は『予算崩壊』、『ご利用は、計画的に』と背中に書かれた御揃いのTシャツで統一。その言葉の通り、この映画は予算が限られた中での制作をネタにしており、FROGMAN監督も「実は、今日の舞台挨拶の予算を残していなかった」と話していた。

知英

 アフレコについて、山田と知英が1畳もないほどの狭い空間で収録をした事を話していると、安田が「僕は、すごい快適な空間でやらせて頂いて」と発言。FROGMAN監督も「何でそれを言っちゃうんですか」と慌てて、舞台上が荒れ模様を見せると会場からは笑い声があがった。

 バットマン役という事で、低めの声で収録に臨んだ山田は「(FROGMAN監督に)『機械で声を低くしないんですか?』と聞いたら、『ご自身で』と(指示を受けた)」と述べた。それに対し、FROGMAN監督が「機械で出来ると知らなかった」と返すと、「いや、出来るだろ」とナイスなツッコミで場が和んだ。また反対にイベント中、後ろにもたれていた山田に対し、安田が「舞台挨拶の格好じゃないじゃん(笑)」と指摘する場面も。当の山田は「割といつもこんな感じです」とマイペースだった。

 2回目の声優挑戦となる知英は「難しいセリフもありましたが、ハーレイ・クインが可愛くて大好きでした」とした。また『鷹の爪』の魅力については「予算を表に出しているところが面白いと思いますし、くだらないところで笑ってしまうところも好きです」とした。また、劇中で一番不思議に思ったセリフは、ジョーカーの「メトロという名のラビリンス」だという。

山田孝之

 そして知英が「500円だけ持って、マスクを買いにコンビニに行ったら、色々な物を買いたくなって困りました」と“予算崩壊”な話を切り出すと、山田は「(困る事は)凄く慎重に動くのでないです。酒くらいですね」とコメント。昨日が誕生日だったという山田は「舞台挨拶があるから2時までと思っていたんですけど、結局寝たのが6時過ぎ」と楽し気な誕生日会だった事を匂わせた。

 最後にFROGMAN監督が「シリーズ10周年、『鷹の爪』4年ぶりの作品です。本当に緊張して最初の映画の頃を思い出しました。あの頃は僕1人しかいなかった。まさかこんな晴れ晴れしい舞台挨拶ができるとは思いませんでした。日本には素晴らしい映画が沢山ありますので、これからも劇場に足を運んで頂ければと思います」と呼びかけて、舞台挨拶は終了した。

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