僕らは悲観的になっていないよ、175R・SHOGO KAZYA脱退も前向き
INTERVIEW

僕らは悲観的になっていないよ、175R・SHOGO KAZYA脱退も前向き


記者:村上順一

撮影:

掲載:17年07月10日

読了時間:約16分

「夏のマボロシ」は辞めたスタッフのはなむけ

175R

――見事にハマりましたね。もしかして「夏のマボロシ」にもそういったエピソードが?

 活動休止をして、僕もずっと休むのかなと思ったのですが、舞台やソロ活動が始まって、スタッフが必要になって来まして。そのソロ活動中にスタッフが3人変わりました。

 あまりにもスタッフが僕のせいでもないのに辞めていくので、事務所の社長に「まるで僕が影でボコボコにしているみたいだと思われる」とジョークで言うくらい、短期間でポンポン変わって。「夏のマボロシ」はその辞めたスタッフに向けて書いた曲です。

――そういったことは全然感じさせない曲ですね。

 もともとは、スタッフが辞めたときに家に帰って書きました。「幻みたいだったな」と。

――話を聞いてみると、そういうことなのだなとわかってくる歌詞ではあるのですが、最初はKAZYAさんのことを書かれているのかなとも感じました。

 確かにそう思われる可能性もありますね。でもスタッフですよ。

――でもライブでも既に披露されているし、以前からある曲だということは周知の事実ですからね。

 そうですよね。これKAZYAがギター弾いていますしね! でも<お前との出逢い忘れたくない>で終わっているので辞めたメンバーに歌った曲みたいに感じられますね。爆風スランプで言うところの「Runner」みたいな。「Runner」はベースの江川ほーじんさんが辞めたタイミングで書いた曲ですから。

――「南風」はまた違う夏をイメージさせますね。

 アルバムにこんな曲がひとつあればいいかな、と思って書きました。結局夏の曲は夏に出した方がいいのではないかという話になって、全部まとめようと思いまして。僕はいつも夏になるとSublimeが聴きたくなる。Sublimeを聴きながら車を走らせるのが好きで、そういう曲になればいいなと思って、そういうイメージで作りました。

(*Sublime:サブライム=米国のロックバンド。パンク、レゲエ、スカ、ヒップホップなどを取り込んだ独特のサウンドが特徴)

――「FOLLOW ME」は? この曲はそこまでダイレクトに“夏”とは言っていませんね。

 そうなんです。実は『GET UP YOUTH!』のレコーディングで最初に録った曲です。「勢いある曲をレコーディングしたいよね!」と最初に録ったのですが、何を歌うか全く考えていなくて、歌詞が書けなくなってしまって。最初の勢いづけで録った曲だから尺が凄く短いし、勢い一発という感じの曲です。

 それで放ったらかしにしていたのですが、「これは夏にいいかもね」という話をスタッフがしていて、「じゃあ夏曲にしよう」ということでずっと寝かしていた楽曲です。待ちに待って最近やっと歌詞を書きました。歌詞の内容としては、ストレートに「活動を再開して、みんなついてこいよ」というメッセージの楽曲です。なので、結果的に「サマバケ!」だけがKAZYAが辞めた後に作った曲です。だからネガティブな感じにしたくない、という反動で凄く明るい曲が出来ました。

――ここで悲観的になってもらしくないと。

 そういうのは嫌でして。辞めた瞬間に、思ってもみなかったこともありますし。例えば4人の写真は使えないとか。写真から1人切り離すのも違うなと。そういうことがあって、気付いたら僕1人の写真がバンドのアーティスト写真になっていて。

 まるでメンバー3人が辞めて「1人で175Rです!」みたいなアー写になってしまっていて。1人は嫌だから早く3人の写真撮ろうよと。さすがに野音のライブも3人だけで撮れている写真なんてなくて。まさか、辞めるなんて思っていませんでしたから。それでスタッフも考えて考えて、仕方なく僕1人の写真になったわけです。

 でも、今回初めて3人の写真を撮りました。とにかく暗いのは嫌だったので、MVも含めて凄く明るくしました。「僕らは悲観的になっていないよ」と。

――ここからまた新しい175Rで進んでいくという決意ですね。ジャケ写もアメリカンなアートワークでいいですね。

 このジャケ写は『GET UP YOUTH!』のジャケ写にポスターとして既に入っています。内容は全く決まっていなかったのですが、こういう感じでいきたいというイメージで(笑)。あと、通常盤の裏ジャケのパンダの被り物をしているギタリストは、実はもともとハンチング帽を被ったKAZYAをイメージしたものだったのですが、脱退してしまったので急遽パンダを被せました。ちょうどその時に自宅にパンダの被り物があったので、これも突発的ですね。

――最後にツアーに向けて一言お願いします。

 本当に久しぶりの全国ツアーです。野音を経て、活動再開してからの175Rはライブハウスで感じて欲しいと思ったので、みんなが思い切りストレス発散できる、久しぶりの175Rを感じてもらえると思うから、全国を廻るので、是非たくさんの人に集まってもらいたいです。僕らは先々のことをあまり考えないので、このツアーを逃したら次はいつ観られるのか、わからないので。

(取材=村上順一/撮影=遠藤真樹)

撮り下ろしカット

作品情報

SUMMER VACATION


SUMMER VACATION
2017.07.05 IN STORES

【初回限定盤】
2CD:UPCH-89335/2,500円 (税抜)

<DISC 1.> 「SUMMER VACATION」(全4曲収録)
1. 夏のマボロシ
2. 南風
3. FOLLOW ME
4. サマバケ!

<DISC2.> 「175R(e)BEST2」 (全6曲収録)
1. GLORY DAYS
2. ORANGE
3. PICCASO
4. ビューティフルデイズ
5. 和
6. Party

【通常盤】
1CD:UPCH-80472/1,500円(税抜)
「SUMMER VACATION」(全4曲収録)
※初回限定盤 <DISC1.> 内容同様

ツアー情報

175R TOUR 2017 「GET UP YOUTH!」

★9/09(土) 東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO
 OPEN 17:00 / START 18:00
 問い合わせ:ディスクガレージ TEL:050-5533-0888

★9/10(日) 宮城・SENDAI CLUB JUNK BOX
 OPEN 17:00 / START 17:30
 問い合わせ:キョードー東北 TEL:022-217-7788

★9/18(月祝) 茨城・mito LIGHT HOUSE
 OPEN 17:00 / START 17:30
 問い合わせ:ディスクガレージ TEL:050-5533-0888

★9/22(金) 愛知・名古屋Electric Lady Land
 OPEN 18:30 / START 19:00
 問い合わせ:サンデーフォークプロモーション TEL:052-320-9100

★9/24(日) 福岡・DRUM Be-1
 OPEN 17:00 / START 17:30
 問い合わせ:キョードー西日本 TEL:092-714-0159

★9/26(火) 広島・HIROSHIMA CAVE-BE
 OPEN 18:30 / START 19:00
 問い合わせ:夢番地 広島 TEL:082-249-3571

★9/28(木) 香川・高松DIME
 OPEN 18:30 / START 19:00
 問い合わせ:デューク高松 TEL:087-822-2520

★9/29(金) 大阪・umeda TRAD (旧:umeda AKASO)
 OPEN 18:30 / START 19:00
 問い合わせ:キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888

★10/04(水) 千葉・千葉LOOK
 OPEN 18:30 / START 19:00
 問い合わせ:ディスクガレージ TEL:050-5533-0888

★10/06(金) 埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
 OPEN 18:30 / START 19:00
 問い合わせ:ディスクガレージ TEL:050-5533-0888

★10/18(水) 北海道・札幌 cube garden
 OPEN 18:30 / START 19:00
 問い合わせ:ウエス TEL:011-614-9999

★10/21(土) 長野・NAGANO CLUB JUNK BOX
 OPEN 17:00 / START 17:30
 問い合わせ:キョードー北陸チケットセンター  TEL:025-245-5100

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