『LOVE in Action Meeting(LIVE)』で若者の献血を呼びかけた出演者(撮影=松尾模糊)

 若年層に献血の必要性を訴求するチャリティライブイベント『LOVE in Action Meeting(LIVE)』が6日、東京国際フォーラム ホールAで開催された。KANA-BOON、SILENT SIREN、Da-iCE、Little Glee Monsterがライブを披露。また、「第10回日本高校ダンス部選手権 新人戦 LOVE in Action」の特別賞受賞校がダンスパフォーマンスをおこなった。また、2015年まで同イベントで司会を務めていたフリーアナウンサーの小林麻耶がトークゲストとしてサプライズ登場した。

Little Glee Monster

タオル回しで盛り上げるLittle Glee Monster
(撮影=松尾模糊)

 『LOVE in Action Meeting』は、日本赤十字社が若者への献血推進事業『LOVE in Action プロジェクト』の一環として、若年層に献血を呼び掛けることを目的に、2009年10月からおこなわれている無料ライブで今年で8回目。抽選で4500人を無料招待し、アーティストのライブや、高校生のダンスパフォーマンス、献血についてのクイズやトークショーを通して献血の重要性と必要性を呼びかけた。

 この日は『LOVE in Action プロジェクト』のプロジェクトリーダーである、レモンさんこと、ラジオDJの山本シュウと川田裕美アナウンサーが司会を務めた。

 イベントの開幕を飾ったのはLittle Glee Monster。メンバーの芹奈が「Little Glee Monsterです! よろしくお願いします。トップバッターとして歌わせて頂いているんですが、私たち10代なんです。16歳から献血できるそうなんです。皆さん、このイベントを通じて献血のことを知って、参加してくれたら嬉しいです」と挨拶。「好きだ。」で圧倒的な歌唱パフォーマンスを会場に響かせた。そして「SAY!!!」ではタオルを回して、観客と一体感の高まるパフォーマンスを見せた。

 最後はMAYUが「今日初めて私たちを観た方もいると思います。“リトグリ”だけでも覚えて帰って下さい。ありがとうございました」と告げ、新曲「だから、ひとりじゃない」を披露。そして「今日はありがとうございました! この後も楽しんでいってください」と観客に礼を述べ、ステージを去った。

KANA-BOON

KANA-BOONのライブの様子(撮影=松尾模糊)

 リトグリのステージ後には、「第10回日本高校ダンス部選手権 新人戦 LOVE in Action」の特別賞受賞校がダンスパフォーマンスを披露。大阪府立摂津高等学校の生徒たちがファンキーな音楽に乗せてキレのあるダンスを披露。続いて豊川高等学校の生徒がオリエンタルな音楽とダンスミュージックの融合した独特のミックスで個性的なダンスを見せた。最後は、千葉敬愛高等学校の生徒がヒップホップの音楽に合わせ、アクロバティックなダンスを披露。三者三様のダンスパフォーマンスを見せて観客を魅了した。

 そして、ロックバンドのKANA-BOONがステージ後方のスクリーンに別室から映像で登場。谷口鮪(Vo、Gt)は「身長は小さいですが、ステージでは大きなパフォーマンス見せるのでよろしくお願いします!」と意気込んだ。

 会場が暗転し、4人がステージに現れると歓声が上がった。疾走感溢れる「フルドライブ」から、ギターカッティングが印象的な「ウォーリーヒーロー」を続けて演奏。会場のボルテージを一気に上げた。

 KANA-BOONは昨年「はたちの献血」キャンペーンCMのテーマソング「君を浮かべて」を歌っている。谷口は「献血のテーマソングをやらせてもらって、それまで縁遠かったんですが渋谷の献血ルームに行く機会があって。色んな人が献血していることを知りました」献血への考えを改めたことを明かした。

 そして、その「君を浮かべて」をライブで初披露。谷口が歌う少し切なさを帯びたメロディに寄り添う様にメンバーが演奏を重ねた。最後は「ありがとうございました。あっという間でした。最後まで楽しんでいってください」と言葉を残し、「シルエット」を披露。この日のライブを終えた。

SILENT SIREN

新曲も披露したSILENT SIREN(撮影=松尾模糊)

 ライブのバトンを引き継いだのは、4人組ガールズバンドのSILENT SIREN。ライブ前に黒坂優香子(Syn、Key)は「頑張りたいと思います!」と意気込みを述べた。山内あいな(Ba)にベースを習ったことがあるという川田アナは「あいにゃんは、あの小さい体で芯に響く音を出していて格好良いです」とコメント。

 ポップなアップチューン「チェリボム」から彼女たちのステージは始まった。続けざまに吉田菫(Vo、Gt)のソリッドなギターサウンドと山内のファンキーなベースラインの掛け合いから始まる「フジヤマディスコ」を披露。

 吉田は「毎回献血の大切さを思い知らされます。世界中に頑張っている人たちがいて、少しでもその人たちの力になれるなら、少し勇気を出して自分のできることをやって欲しいと思います。私たちは音楽で少しでも元気を上げることが出来たらと思います」と会場に呼びかけた。

 そして新曲「AKANE」を演奏。ミドルテンポの切ないメロディに観客も聴き入っている様子だった。最後は「ぐるぐるワンダーランド」を披露。先ほどまでの様子とは打って変わって、観客はペンライトを文字通りぐるぐる回しながら、体を揺らして歓声を上げた。

 また、トークゲストにサプライズでフリーアナウンサーの小林麻耶が登場。麻耶は2015年まで同イベントでMCを務めている。22日に亡くなった妹、小林麻央さんに触れ、「本当にご迷惑をお掛けしました。妹が癌になって、自分が倒れて改めて本当の意味で命の大切さを実感しました。『LOVE in Action』を離れて、深くこの活動の意味を知りました」とこの活動の大切さを実感したと言う。

Da-iCE

トリを務めたDa-iCE(撮影=松尾模糊)

 この日のイベントのトリを務めたのは、5人組ダンス&ボーカルグループのDa-iCE。メンバーは「ちょっとトリは緊張しますね、頑張ります!」と自身を奮い立たせた。5人のシルエットが映し出されると歓声が起こった。幕が上がり、「トニカクHEY」を披露。

 そして「初めまして。Da-iCEです。よろしくお願いします!」と改めて挨拶し、激しいダンスナンバー「WATCH OUT」とともにキレのあるダンスを見せた。

 工藤大輝は「僕たち、献血とは『絆』だと思っています。誰か親戚でも献血を受けた人はいるはずなので、献血という絆を大事にしたいと思っています」と献血について話し、「TWO AS ONE」を披露。コーラスと響くビートが重なり、壮大なアンセム調のメロディで華やかなステージを演出。そのままピアノサウンドが印象的な、悲哀の感情を歌った「恋ごころ」を歌い上げた。

 大野雄大が「皆さんが楽しんで頂いた分の絶頂を貰っていいですか? ついてこれますか!?」と煽り、ジャングルなサウンドが陽気に響く「パラダイブ」で会場の熱気を最高潮に上げてこの日のステージを締めた。(取材・撮影=松尾模糊)

セットリスト

『LOVE in Action Meeting(LIVE)』

Little Glee Monster

01.好きだ。
02.Hop Step Jump!
03.Go My Way!
04.SAY!!!
05.だから、ひとりじゃない

KANA-BOON

01.フルドライブ
02.ウォーリーヒーロー
03.君を浮かべて
04.バトンロード
05.シルエット

SILENT SIREN

01.チェリボム
02.フジヤマディスコ
03.AKANE
04.ぐるぐるワンダーランド

Da-iCE

01.トニカクHEY
02.WATCH OUT
03.TWO AS ONE ※ウィングハート
04.恋ごころ
05.パラダイブ

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