ゴマはすってナンボ、あゆみくりかまき　働く人達に送る応援歌

今年はもう何も起こらないことを願いたい！

まき

――C/Wに収録の「HAVE A NICE DAY,世界」は、初のメロコア調の楽曲で、作詞にはあゆみくりかまきのクレジットも。

まき　まずスタッフさんに、「ガーリーポップ」や「ライブでお客さんをあおる言葉」、「自分たちの好きな言葉」など、歌詞のテーマをいくつかいただいて。３人それぞれ言葉をあげていって、それを作詞家の方とまとめていったという形ですね。私は「考えるな感じてみろ」という言葉を提案していて。これは、常に自分を支え続けてくれている言葉です。

――ブルースリーの名言ですね。

まき　それもそうなんですけど。あゆみが入る前の、くりかまきとして最後のワンマンライブのとき、マネージャーから言っていただいた言葉でもあって。「Don’t think，Just feel！」と、ライブの直前にひと言だけ。それを聞いて、泣いてしまって。でもそのおかげで、すごく良いライブができて。それ以来ライブのときは、その言葉を胸に抱いてステージに立っています。あゆくまらしさが詰まっている言葉だと思うし、絶対に入れたかった言葉です。

あゆみ　あゆみは「ワクワクドキドキ」という歌詞テーマで、「期待してる帰り道」という言葉を提案しました。これは、小学生のときの経験で。何か新しい発見があるんじゃないかって、学校の帰り道をいつも遠回りしていて。そのときの気持ちを思い出しながら書きました。

くりか　他にテーマは「ファンシー」とかもあって。くりかは、もともとファンシーなものは好きなので、たくさん言葉が思いつきました。

　あとファンシーな言葉ではないんですけど、「十人十色」という言葉をどうしても歌詞に入れたくて。これは、以前に自分自身をまだ認めてあげられなかった時期があって、そんなとき自分に言い聞かせていた言葉です。「十人十色なんやから、くりかはくりからしく頑張ればいい」って。

――座右の銘みたいな。

くりか　そうですね。歌詞に出てくる「一期一会」と、この「十人十色」は、くりかの座右の銘です。

――あゆみさんの座右の銘は？

あゆみ　「有言実行」です！

まき　私は「人生一度きり」です。歌詞に「人生一度きり」とは出て来ないんですけど…タイトルの「HAVE A NICE DAY」という言葉は、くりかまき時代を含めて今も、私のブログの締めで必ず使っている言葉です。明るい明日に向かうための気持ちが、この「HAVE A NICE DAY」という言葉には詰まっていると思うし、絶対に使いたいと思っていました。

あゆみくりかまき「ゴマスリッパー」通常盤

――そんなシングル「ゴマスリッパー」の初回生産限定盤に付属のDVDには、昨年末に開催された「COUNTDOWN JAPAN16/17」のライブ映像を収録。「COUNTDOWN JAPAN」と言うと、一昨年の年末に事故で出演キャンセルになった因縁の。

まき　そう、だから因縁と言うか、念願でした。昨年の１年間は、もちろんひとつ一つのライブも大事やったけど、この日のために捧げたと言っても過言ではなくて。あの日のステージは、念願が叶った瞬間でもあったし、これを次に繋げたい気持ちも大きくて、いろんな気持ちが入り交じって号泣してしまって。MCも収録されているので、あのライブの空気感をみなさんにもぜひ感じてほしいです。

くりか　あの日は、本当に感動したしうれしかったですね。

あゆみ　でも緊張しすぎて、あまりよく覚えてなくて。今このDVDを見て、ああこうだったな〜って（笑）。

――今年こそは、何のアクシデントもない１年にしたいですね。

くりか　ほんまにそうですよ。

あゆみ　でも今年は、すでにまっちゃん（まき）がポリープ手術を受けているので…もう、何もないだろうと思います。

まき　そう願いたいです。

（取材・撮影＝榑林史章）

　◆あゆみくりかまき　2012年に、DJの“くりか”と盛り上げ役の“まき”で結成、2014年に歌唄いの“あゆみ”が加わり、“あゆみくりかまき”として2015年にシングル「鮭鮭鮭」でメジャーデビュー。「蜜蜜蜜（ハニーハニーハニー）」が、アニメ『パンチライン』EDテーマに起用された他、「ROCK IN JAPAN FES.」「SUMMER SONIC」など夏フェスに出演し人気に。当初は熊の姿で活動していたが、現在は熊仙人の命により人間の姿で活動。熊の姿に戻るために、2017年中に日本武道館公演の発表を目指す。