観客と記念撮影をおこなったLead

 男性3人組ダンスボーカルグループのLeadが8日、新曲「トーキョーフィーバー」を発売した。これを記念し、神奈川・川崎ラゾーナプラザでフリーライブをおこなった。「光とダンス」を融合させたダンスチーム・EL SQUAD(イーエル・スクワッド)とコラボ。屋外でのステージを光とキレのあるダンスで彩った。また、メンバーの古屋敬多(ふるや・けいた)は野球ファンだと言い、WBC日本代表の小久保裕紀監督にサインをもらったこともあることを明かした。

 Leadは今年7月にデビュー15周年を迎える。谷内伸也(たにうち・しんや)、鍵本輝(かぎもと・あきら)、古屋、そして、現在は芸能界を引退している中土居宏宜(なかどい・ひろき)さの4人で2001年に「真夏のMagic」でデビュー。2ndシングル「“Show me the way”」(2002年)で第44回日本レコード大賞新人賞を受賞。その後も「Night Deluxe」や「サクラ」などのヒット曲を届けている。2013年3月に中土居さんがLeadを脱退し、芸能界を引退。その後は3人体制で活動を続け、この間にリリースしたシングル6枚全てがオリコンチャートのトップ10以内にランクインしている。今作の「トーキョーフィーバー」は27枚目のシングルとなる。

 この日の会場は川崎駅に併設した商業施設内の屋外広場。日も落ち、辺りは暗く、寒さが際立つなかでのイベントとなったが、Leadの姿を一目見ようと、人だかりはステージ前だけではなく、商業施設の上の階の通路にもでき、多くの観衆が彼らの登場を待った。

 Tシャツにジャケットを羽織った姿の3人がステージに現れると、歓声と拍手が広場に響いた。「トーキョーフィーバー」の初回限定盤Aの収録曲で、古屋が作詞した「FUNKENSTEIN」を幕開けに、最後の「It’s My Style」(2015年)まで全4曲を披露し、確かな歌唱力とラップ、キレのあるダンスで観衆を魅了した。

「トーキョーフィーバー」を披露したLead

 なかでも「トーキョーフィーバー」では、世界で活躍する大阪出身のストリートダンスチームのEL SQUADとのコラボで魅了した。

 EL SQUADは、光とダンスを融合させたパフォーマンスを専門とし、現在までに世界20カ所でショーをおこなっている。今回のコラボは、古屋が2015年12月に、演出家・宮本亜門氏が手掛けた舞台『SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う』で共演したことがきっかけで実現した。

 「トーキョーフィーバー」は、ミドルテンポのポップなメロディの楽曲。サビでは、観衆と簡単なフリを合わせながら一体感溢れるステージとなった。EL SQUADと初めての共演ライブとは思えない、息の合ったダンスパフォーマンスと、暗闇な中で輝く特殊な衣装が放つ光の演出で会場のボルテージを上げた。

 EL SQUADのリーダーでダンサーのSHINGOはプライベートでも古屋と交流しているといい、「朝方にLINEとかやっていますよ」とその仲の良さを明かした。

 3人は、ライブ後に報道陣による囲み取材に応じた。谷内はこの日のライブを振り返り、「東京だけじゃなく、“全国フィーバー”にしていきたい」と意気込んだ。

 デビュー15周年を迎えるにあたって鍵本は「原点回帰じゃないですけど、まだまだ止まらないぞ、という感じでついて来て欲しいです」とファンに向けメッセージを送った。

 また、野球ファンであるという古屋は、現在開催中の野球の世界大会「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」が今自身の中で“フィーバー”していると語り、日本代表をテレビの前で応援しているという。古屋は「僕は福岡出身でソフトバンクホークスの試合もよく見に行っていたんです。日本代表監督の小久保さんにサインも貰ったことあるんですよ」とWBC日本代表の小久保裕紀監督とのエピソードを明かした。

 さらに「(ホークスが)V2を達成したときに福岡ドームのマウンドの土も持って帰って…今は花壇の中に入っているんですけど(笑)」と正直に話すと、谷内は「雑な扱いだな! 怒られるぞ(笑)」とすかさずツッコミを入れた。

 古屋は「ちゃんと、今は花壇の中で新しい命を育んでいるんですよ」と持論で返し、取材陣の笑いを誘った。(取材・撮影=松尾模糊)

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