イエモン、再集結を決意させたローリング・ストーンズの存在
15年振りに復活し「もう一生解散しません」と宣言したTHE YELLOW MONKEY(撮影・有賀幹夫)
ロックバンドTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉(Vo)が、バンド“再集結”のきっかけは、英バンドのザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の50周年ライブだったことを明かした。吉井は「黄金の塊みたいなものが見えた」と当時を振り返り、メンバーに「また一緒に“バンド”をやってください」とメールを送ったという。
THE YELLOW MONKEYは1988年に結成。1992年にメジャーデビュー。「悲しきASIAN BOY」や「太陽が燃えている」「JAM」「楽園」「LOVE LOVE SHOW」などのヒット曲を世に送り出し、2001年1月に活動停止、2004年7月に解散した。今年1月には“再集結”を発表、15年ぶりに活動を再開している。
15年ぶりに“再集結”したTHE YELLOW MONKEY。7月10日のさいたまスーパーアリーナでの全国ツアー『THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016』埼玉公演で、ボーカルの吉井和哉は「THE YELLOW MONKEYはもう一生解散しません」とこの先もバンドを続けていくことを誓っていた。
この宣言にはどのような想いが込められていたのか、4日放送されたNHK『SONGS』に出演したTHE YELLOW MONKEYの4人は、バンド再結成についてその真相を語った。
この“再集結”について、番組トークゲストのロックミュージシャン、DAIGOは「DS(どうして)」とDAI語で質問。吉井は、彼が2013年に英・ロンドンのハイドパークでおこなわれたザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の結成50周年のライブを観に行ったことがきっかけだったとし、その時の心境を以下のように語った。
吉井「ストーンズのステージ上に、金で買えないような黄金の塊みたいなものが見えたような気がしたの。その人たちが演奏するだけで、こんなに人々が集まって熱狂してるのを見て、バンドって宝だな」。
その気持ちを「また一緒に“バンド”をやってください」という1通のメールに託し、メンバーに送信したという。奇しくもその送信日は、彼らが2004年に解散を決めたのと同じ7月7日だったと菊地英二(Dr)が回顧。
「日本一のアーティストと、またできるのは嬉しいよ」と笑みをこぼし、続けて「7月7日(七夕)って“再会の日”でもあるわけじゃないですか。俺、解散してから7月7日は、何かあるんじゃないかって思ってた」と“再集結”の予感があったことを明かした。
また、吉井は、ストーンズを見た時に世界で平均年齢70歳以上の4人がこれ以上輝けるものが、他にスポーツでも何かあるのかというと、バンドしかないと感じたという。
イエモンの“再集結”を決意させた立役者、ザ・ローリング・ストーンズは、1962年4月にロンドンで結成された世界的なロックバンド。幾度かのメンバーの出入りがあったが、1度も解散せず現在はミック・ジャガー(Vo)、キース・リチャーズ(Gt)、ロン・ウッド(Gt)、チャーリー・ワッツ(Dr)の4人で活動している。
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