ザ・ローリング・ストーンズ公式アパレルストア「RS No.9 HARAJUKU」(アールエスナンバーナイン ハラジュク)グランドオープン前日の10月19日にメディア向けのレセプションが行われた。日本を代表するギタリストの布袋寅泰がトーク・ゲストとして参加し、ストーンズとの共演の想い出や、彼から受けた影響を語った。

 「ロック」の代名詞であり、“史上最強のロックン・ロール・バンド”としてデビュー以来60年以上に渡り、一度も解散せずにシーンに君臨し続け、2023年10月20日には自身18年振りとなるスタジオ・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』を発売する英国出身のモンスター・グループ、ザ・ローリング・ストーンズ。

 彼らの公式アパレルストア「RS No.9 HARAJUKU」(アールエスナンバーナイン ハラジュク)が原宿の竹下通りに日本初上陸することを記念し、2023年10月20日のグランドオープン前日の10月19日にメディア向けのレセプションが行われた。このイベントには2014年3月6日にストーンズの東京ドーム公演でバンドとともにステージで共演した日本を代表するギタリストの布袋寅泰がトーク・ゲストとして参加し、ストーンズとの共演の想い出や、彼から受けた影響を語った。

 イベントは、ザ・ローリング・ストーンズが所属するユニバーサル ミュージック日本法人の社長兼CEOである藤倉尚による「2018年9月にユニバーサル ミュージックが原宿に本社を移しました。その頃からこの原宿に貢献したいなと考えていました。ここ最近で楽器メーカーの旗艦ショップも複数原宿にオープンし、今我々もこのような形でご覧いただけるようになりました。日本のお客さんにも、海外のお客さんにも皆さんに喜んでいただけるようなコンセプトショップにしていきたいと思います。我々としては原宿の観光名所になれるように、この場所で世界へと発信ができるようにしていきたいと思っております」という挨拶のあとに、トーク・ゲストとして布袋寅泰が登場した。

 ザ・ローリング・ストーンズは60年以上と活動期間が長く、同じくロックを長く続けている自身と相通じるものはありますか? という司会者からの質問に対して布袋は「あとに続く我々ロッカーにとっては、ストーンズの存在というのは、どこまでもやり続けることができると証明しているわけでしょ。夢があると同時に、まぶしくもあり、そしてこまっちゃう存在ですよね。やめるにやめられなくなっちゃっている人が多いと思いますね」と発言。

 そして2014年の東京ドームでのストーンズとの共演について聞かれると「今振り返っても、本当に夢のような出来事ですね。ストーンズの面々とお会いするだけじゃなく、ステージの上で音を出したっていうのは、自分にとっては夢のようなことですし、ひょっとしたら宇宙旅行に行くよりも確率が低いことなんじゃないかなと。今思い出しただけでも興奮して鳥肌がたちますね」「サウンドチェックの時にドームのステージでキースと握手して、ギターの音を聞いた時は、文字通り体中に稲妻が走ったような......語りだすとキリがないんですが、多くのストーンズ・ファンの皆さんには申し訳ないような気持ちもありつつ、貴重な体験をさせていただいたので、色んな方に伝えたいなと思いますね」と当時を振り返った。

 また、一足先に「RS No.9 HARAJUKU」をチェックした布袋はストーンズの印象的なベロマークについて「さきほどショップも拝見したのですが、このロゴは誰もが知ってるロゴだし、世界にアッカンベーとベロを出して、若かりし頃は反抗のあかしだったけれど、年を重ねて、ダイナソー(恐竜)になっても、世界中にアッカンベーをしながらもそこにはユーモアや包容力もあり、若い世代から上の世代まで踊れるロックンロールを奏でている。ストーンズはロックの歴史の中で、ロックのアイコンそのものですからね。だからショップを見ていても欲しい物だらけでしたね。僕のギタリズム模様もそうですが、名前が書いていなくてもわかりますもんね」「(ベロマークは)ポップカルチャー、ロック、音楽のカルチャー、もっと言えば時代を引っ張ってきて、アイロニーもあり、でもシンプルで笑顔にさせてくれるような、ミック・ジャガーの唇から出てくるシャウトやキースの魂をかき鳴らすギターとか全てを象徴してますよね」と語った。

布袋寅泰(撮影=©Ryota Mori)

 そしてイベントの最後にストーンズ・ファンへのメッセージを求められた布袋は「素晴らしいロックンロールの拠点が原宿にできたということで、世界中からストーンズのアイコンに引き寄せられる方は沢山いると思います。ローリング・ストーンズを聴くことはロックを聴くことだし、ローリング・ストーンズを楽しむことは人生を楽しむこと。そのぐらいストーンズはハッピーにしてくれる偉大なアーティストだと思うので、ここに足を運んでストーンズの歴史に触れながら、これからのみんなの毎日をアップビートでテンションをあげて、ポジティブに変換できればいいなと思います」という言葉で締めくくった。

 また、「RS No.9 HARAJUKU」のオープンにあわせてザ・ローリング・ストーンズからテキストコメントが到着している。

 “We’re thrilled to bring the RS No 9 brand to Japan to support our new album. We hope our fans are excited to experience everything the store has to offer.” 「ニューアルバムのリリースタイミングに俺たちのブランド“RS No.9”を日本に届けられることにとても興奮している。ファンの皆が俺たちのストアを体験してエキサイトしてくれるのを楽しみにしているよ」

 「RS No.9 HARAJUKU」は、ロンドン・ソーホー地区のカーナビー・ストリート9番地に2020年9月9日に誕生したザ・ローリング・ストーンズ」のフラッグシップとなる公式のアパレルストア「RS No.9 CARNABY」に次ぐ世界2番目の店舗。地下1階から地上2階までのフロアには、刺繍やヴィンテージ加工を施したアイテム、Tシャツからジャケット、ハットやソックス、傘やバンダナなどロンドンで扱われている様々な商品の他、日本オリジナル商品も当店限定で販売される。

 また、10月20日から10月22日の3日間にはオープニングキャンペーンとして、商品購入者から人数限定で特別ラッピングされたロンドンバスに乗車できたり、限定ショッピングバッグ、ハンドタオル、ステッカーなどがプレゼントされるといった企画も予定されている。

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)