言葉はいらなかった、アルスマグナ　幸子の愛に包まれた和サンバ

それがアルスマグナの良いところでもあると思う

朴ウィト

――サンバから連想されるワードに夏があると思いますが、皆さん、夏で何か思うことはありますか。

神生アキラ　これ僕の勝手な価値観なんですけど、夏休みって凄く切なくないですか？　最初の一週間は楽しくてしょうがないという感じなんですけど、８月に入るとカレンダーを気にするようになると思うんですよ。楽しい時間があと20日しかないという感覚になってしまうですよね。楽しい瞬間が大きければ大きいほど寂しくなっちゃうんですよ。

――それはライブとかにも通じるものがありますね。ライブ前半戦はワクワク感の方が強いけど、後半戦に入ると、盛り上がっているけど、心のどこかで終わりに近づいている寂しさを感じますからね、これは僕の場合ですけど。アキラさんはもしかして、夏休みの宿題は後回し派ですか。

神生アキラ　全くもって後回しですね。むしろ、やらないですからね。これは僕の持論なんですけど、宿題を与えるくらいなら、「授業中に教えときなさい」という感じなんですよ。

――これケント先生がいたら何て言いますかね。今日いなくて良かったですね（笑）。

一同　（笑）。

朴ウィト　怒られますね（笑）。

神生アキラ　僕の持論なんで（笑）。でも、予習はいいと思いますけどね。だって宿題をやって秋になった時に頭が賢くなった気がしないんですよね。

泉奏　宿題をやってない人が言うセリフじゃないですね。

朴ウィト　僕は気分が良ければ、宿題は先にやりますよ！ヌルっと入る夏休みがたまにあるんですよね。

――ヌルっ!?

神生アキラ　なんとなくわかる（笑）。

朴ウィト　土日感覚で夏休みに突入すると言いますか、そういう時は後回しになりますね。夏祭りとか旅行などイベントの予定があると、「ヨッシャ～！　夏休みだ!!」という感じでやる気になれるんですよね。ここだけの話ですけど、何人か友達のノートを見せてもらって写させてもらったり…。

――なぜ何人かの友達から？　１人じゃダメなんですか。

朴ウィト　全く同じ内容だとマズいじゃないですか（笑）。なので数人のをランダムで写していくんです。

――泉さんは風紀委員という規律正しいイメージなんですけど、きっちりスケジュールを立ててやるタイプですか。

泉奏　そうですね。宿題は早く終わらせたところでというのはありますね。前の学期に学んだことを忘れないための宿題だと思うので、徐々にやりますよね。また新学期の時にそれを踏まえて新しいことを学んでいくので、それをやった上で次のステップに入るというための宿題だと思うです。学生の本分は勉強だと思うんです…（ここから泉がかなり語りだす。アキラがそれを聞いてふてくされている）

――アキラさんと泉さんは、なかなか交わらなさそうですね（笑）。

神生アキラ　磁石のS極とN極みたいなもんですかね。

泉奏　それだと、くっつきますね。

一同　（笑）。

神生アキラ　でも、それがアルスマグナの良いところでもあると思うんですよね。誰とペアになったら交わるかといったら、そうでもなくて、どこか惹かれ合うんだけど、くっつかないというのが、この５人の良さだと思うんですよね。そこから化学反応が生まれて、面白いものが出来ると思うんですよね。

――そういえば、ちょうど夏休みにツアー『炎夏祭～SAMBA CARNAVAL～』も始まりますが、どんなツアーにしたいですか。

朴ウィト　こういうね、夏休みに気難しい方にも「サンバDEわっしょい! feat.九瓏幸子」の歌詞にもあるように「これでいいのだ」と万人に楽しんでもらえるような、ライブツアーにしていきたいですよね。そういう人達にも向けた楽曲になっているので、なりふり構わず楽しんでほしいですね。

――そして、秋には主演映画が公開されますよね。もうクランクアップされているんですか。

朴ウィト　もう撮り終えましたね。

――撮影期間はどのくらいだったのでしょうか。

泉奏　５日間ぐらいでしたね。スケジュールはかなりタイトでしたね。

神生アキラ　まだ詳しくは話せないんですけど、僕らが出るとどこかドキュメントなんですよね。なので、僕らの世界を改めて、映像で覗きに来てもらいたいというのが一つありますね。映画の作品として“ハラハラドキドキ”ということではなくて、もちろんダンスもしっかりしてますし、見処ではあるんですけど、どこかドキュメンタリーなイメージで、楽しみに待っていてくれたら嬉しいですね。

（取材・村上順一）