待っとうよ! HR、新曲は博多の魅力が詰まった“ガイドブック”
INTERVIEW

待っとうよ! HR、新曲は博多の魅力が詰まった“ガイドブック”


記者:木村武雄

撮影:

掲載:16年06月29日

読了時間:約23分

アイドルを目指したきっかけ

橋本菜々

橋本菜々

――そうしたなかで、なぜアイドルを目指したのでしょうか?

橋本菜々 中学校くらいの頃から「芸能界でお仕事をしたい」と思うようになって、タレントさんとかをやってみたいなと。「アイドルになりたい」というのは恥ずかしくてお母さんにも言えなくて。でも高校生になって友達がアイドルになったり、芸能界に入ったりしているのを見て、「自分はなりたいって思っているだけでいいのかな?」と思うようになって。その時にそういう仕事がしたいと言っていた友達に、HRのオーディションがあることを教えてくれて。それで受けたんです。

――そのお友達は今も芸能界に?

橋本菜々 はい、アイドルをやってます。

――渡辺さんはアイドルを目指したきっかけは?

渡辺心 私は中学生のときにAKB48さんをめっちゃ好きになって。すごく輝いていて憧れたんです。そのあと、熱は一旦冷めますが、高校生になってたまたま地元・福岡のアイドルさんを好きになって、それで観に行ったイベントで初めてHRをを観て、前キャプテンの小林さんを観て「ウワァ!」ってすごく感動して「このグループに入りたい!」と思ってオーディションを受けました。

――小林さんがすごくキラキラしていたんですね。

渡辺心 もう輝いていましたね。カメラを構えているファンの方々に、ものすごいパフォーマンスをしたり、もうメチャクチャ手を振ってくれたり、指をさしてくるし、圧力がすごくて、輝いていました! 小林さんのオーラがすごくて感動して…。それでこのグループに入りたいなって思いました。

――安田さんはその時いましたか?

渡辺心 いました! 綺麗だなって思いました。踊っている時も綺麗で…。

安田玲 いま作りながら言ってるでしょ!(笑)

渡辺心 違います!(笑)

安田玲 間がけっこう空いとるけん!(笑)

渡辺心 天神きらめき通りにあるスタジオでHRのラジオ「HRのほーむるーむ」収録を見た時があって、「れーたんがいっちゃんカワイイね!」という話をずっとしてました! 一番顔が綺麗って。初見だったので「すごく綺麗だな~」って。

――“ザ・芸能人”というオーラが?

渡辺心 めっちゃ“ザ・芸能人”でした!

――安田さんは色んなところで注目されてますもんね。

安田玲 イヤイヤイヤ…。

安田玲の心変わり

安田玲

安田玲

――前回のインタビューが昨年11月でしたが、安田さんはこの半年間で何か自身で変わった事はありましたか?

安田玲 やっぱり小林さんとか先輩がいなくなってしまったぶん、こういう取材とかでも以前は小林さんに任せっきりだったけど、自分からもっと積極的に喋ろうと思ったり。MCとかラジオとかでもたくさん喋るようになりましたね。

――以前よりもグループを引っ張っていかないといけないという意識が高まったといいますか、キャプテンの橋本さんをサポートしながら盛り上げていこうという考えが芽生えた?

安田玲 う~ん…、サポート、サポートはしてますよ(笑)。

橋本菜々 してくれてます! 何か決めなくてはいけない時とかは安田さんに相談しているんで。

――やはりメンバーが卒業する度に「私たちもっと頑張んなきゃいけない!」と思うのでしょうか?

橋本菜々 そうですね。強く思います。

――今回はキャプテンが卒業されたというのもあって、一層その思いは強い?

安田玲 HRの期生で言ったらやっぱり私が一番上にきてしまったので、その分一番頑張らなければいけないという思いがありますね。

――今回の新曲MVではフロントに立ち、HRの“顔”として演じていますが、これまでよりもっと弾けようとか笑顔を見せようと思ったりとか、そういったものはありますか?

安田玲 私は、踊りながらレス(編注=ファンへの目線や手振りなどのアクション)を送るのがあまり得意じゃなくて、お母さんが観に来た時に「あんただけ笑顔も少ないし、レスあげてないやん」と怒られたんです。しかも真ん中にいさせてもらっているのにそんなんじゃいかんなっと思って、最近はファンの方を見るようになったのと、笑顔を絶やさずに踊るようになりましたね。

――アイドルを目指したきっかけが、お母さんの「もっと明るくなるように」という思いがあったと過去におっしゃってました。少し変わったなという感じはしますか?

安田玲 私は、発表とかが苦手で人前で話せなかったんですけど、大勢のファンの方の前で話したりしているから、変わったなと思います。お母さんとお父さんにも「成長したね」「喋れるようになったね」って言われましたね!

――それは嬉しいですね。

安田玲 はい、すごく嬉しいです!

『待っとうよ!』はガイドブック

渡辺心

渡辺心

――今回の新曲は三大祭の「山笠」をイメージしていると聞きましたが、博多の人にとって「山笠」はどういうものなのでしょうか?

安田玲 男の人しか参加することが出来ないんですけど、大きな御神輿を担いで福岡のTVとかで中継されたりする、すごく大きいお祭りです。

――女子禁制だったり、子供も神輿を担ぐのは男子でなければいけないというのがあるそうですが、その時、女性はどのように参加するのでしょうか?

安田玲 やっぱりみんなふんどしで担いどるけん、私たちは参加できないし(笑)、だからずっとそばで応援くらいしかできないですね。

――その時の男性というのは普段とは違う格好良さが?

安田玲 熱くなっとる感がありますね!

橋本菜々 力強い男の人!

安田玲 九州男児!

――普段の博多の男性というのはどんな感じですか?

安田玲 九州男児はグイグイって感じだけど、ファンの方々はけっこうシャイな人が多くて、関東男児の方が逆にグイグイくる感じありますね(笑)。

――お祭りになると熱くなる男性を見て、やはり女性としてはキュンときますか?

橋本菜々 男らしさを感じますね。

安田玲 ギャップがいいですよね。

――九州男児はふだん寡黙なイメージがありますがどうですか?

安田玲 ファンの方としかあまり喋った事がないからあんまりわからないですけど(笑)、ファンの方はそういう感じの人が多いですかね。

――新曲は観光名所のワードがたくさん出てきます。最初にこの楽曲を聴いた時にどういう印象を受けましたか?

渡辺心 最近のHRの曲では九州を押し出した曲としても珍しいという印象を受けました。それと、みんなでワイワイ騒げる曲というのがHRの曲では少なかったんですけど、今回の曲は夏フェスなんかで盛り上がれるような曲なので、すごく「やってみたいな!」と思いました。

安田玲

安田玲

――東京などに来た時にこの曲をやると福岡のアピールになっていいですよね。

渡辺心 めっちゃ「福岡感」がアピール出来るのですごくイイなって思いました!

安田玲 今までHRの曲の中でも福岡の事を歌っているのはたくさんありますが、今回の曲みたいに最初から最後まで福岡を押し出している曲はなくて、題名から『待っとうよ!』という方言が入っとったりとか、私がよく行っとる天神とか大濠公園とか各地の屋台とか名所が入っていて、この1曲で福岡の良さがわかるなっていう印象でした。

橋本菜々 最初に聴いた時は正直「ここまで博多感を出すのか!」ってちょっとびっくりしましたが、聴けば聴くほど体も乗ってくるような曲だし、踊れば踊る度にどんどん楽しくなっていって。一回聴いてもらっただけでも博多の子達なんだって分かってもらえる曲だし、すごく楽しんでもらえるんじゃないかなって思いました。

――歌詞に「我ら」という言葉が入ってるのは、女性が歌う曲では珍しいと思いました。それぞれどのように解釈しましたか?

安田玲 「我ら」は、私達「HR」を指しているのだと思いました。私たちは博多で生まれ育ち、みたいな感じなので。

渡辺心 橋本菜々 そうだね。

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事