博多を拠点とするアイドルグループのHR(エイチアール)が6月22日に、メジャー3枚目となるシングル「待っとうよ!」をリリースした。博多弁で「待っている」を意味する同曲は、博多の観光名所を歌詞にふんだんに取り入れた、いわばご当地ソング。博多三大祭りと言われる山笠をイメージし、これから迎える夏に向けて盛り上がる1曲となっている。今回、インタビューに応えたのは新キャプテンの橋本菜々、10期生の渡辺心、そして、アイドル界で注目を集める安田玲。新キャプテンとしての心構えや、アイドルになったきっかけ、そして、「博多のガイドブック」(橋本菜々談)と例える「待っとうよ!」について話を聞いた。
新キャプテン、橋本菜々の苦悩
――小林まゆさんが卒業されて、橋本菜々さんがキャプテンを引き継がれました。心境は?
橋本菜々 最初に「キャプテンを菜々になってほしい」と言われた時は「いや、私にはムリ…」と思って。小林さんにお話を頂いてから何週間かずっと悩んでいて「無理、出来ない」とばっかり考えてしまっていて。それでも「菜々にやってほしい」と再び言われた時は、私に託してくれるという気持ちが嬉しくて、やる前から「出来ない」と思うんじゃなくて「やってみよう、頑張ろう」と思って、それで「やります!」と返事をしました。いざなってみると「ちょっと大変だな…」と思う事も正直ありましたが、最近は少なくなってきています。
――どのような点が大変ですか?
橋本菜々 気まずかったですね(笑)。私は9期生ですが、先輩がいるなかで私がキャプテンになって、どうしたらいいか分からない時がありました。
――安田玲さんは5期生ですが、安田さんは怖いですか?
橋本菜々 怖くないです(笑)。怖くはないですよ。
――先輩に「こういう事やってください」という指示が出しづらい?
橋本菜々 指示を出すのが出来なくて、レッスンの時も「どうする? どうしたらいい?」みたいな感じで無駄に時間を過ごしちゃって。パッと「アレしてコレして!」という指示を出すのが出来なかったです。
――それもだんだん慣れてきましたか?
橋本菜々 最近は、新曲の振りやレッスンなどをやる事があったので「アレをやろう、コレをやろう」という事で以前よりもスムーズに出来たと思います。
安田玲 前のレッスンは、正直「うぅ~ん?」という感じもありましたが、最近はちゃんと指示を出してくれたりとか、しっかりまとめてくれるけん「頼れるキャプテン”やなあ!」と思います。
――そんな新しいキャプテンを安田さんはどのように見ていますか?
安田玲 最初はやっぱり「キャプテンを任せられるとかいな?」と思っとったけど、私と同じ歳だし、菜々ちゃんはキャプテンやる前からしっかり者というイメージがあったけん「菜々ちゃんなら大丈夫かな」と思って頼りにしています。
――渡辺心さんにはどう映っていますか?
渡辺心 私は10期生で、9期生の先輩からもレッスンで教わっていて、やっぱり9期生の中でも一番年上だし、叱るところはしっかり叱ってくれるし、「良かったよ」とやさしく褒めてくれて。そういうところがすごくキャプテン向きだなと思っています。
――橋本さん、満面の笑顔ですね。
橋本菜々 照れますね~! 顔が隠しきれてない(笑)。
渡辺心 普段なかなか言えないです!
――トップに立つ人には、あまり感情を出さないように堪えるという方もいると聞きます。橋本さんはいかがですか。
橋本菜々 私は色んな感情を出しちゃいます。良くも悪くも喜怒哀楽とか感情の起伏が出ちゃいますね。
安田玲 顔にでますね。全部(笑)。
橋本菜々 ちょっと怒ってる時とかも全部、雰囲気とか、顔に出でちゃうみたいで(笑)。
――今回の「待っとうよ!」ではいかがでしたか。ちゃんと指示は出せましたか?
橋本菜々 振りは先生に作ってもらいました。メンバーだけのレッスンの時に「じゃ、みんなで踊って揃えよう!」という指示はちゃんと出していました。
――新しい振り付けなので、一から作り上げる点において、リーダーシップがより求められると思います。橋本さんにとってこの曲は、それ以前の曲と比べると特別な思いがありますか。
橋本菜々 そうですね。今までは自分は指示を受ける側だったので、そういう意味では新たな気持ちで取り組んだ曲なのかなと思います。