赤坂BLITZでツアーファイナルをおこなったHello sleepwalkers(撮影・yosuke torii)

赤坂BLITZでツアーファイナルをおこなったHello sleepwalkers(撮影・yosuke torii)

 男女ツインボーカル5人組ロックバンドのHello Sleepwalkersが25日、東京・赤坂BLITZで全国ツアー『Hello Sleepwalkers2016 “Planless Perfection”』のファイナル公演をおこなった。3月に完成したニューアルバム『Planless Perfection』を引っさげ、5月21日から広島を皮切りに全国8カ所を巡る、全国ワンマンツアー。ニューアルバムに収録の全曲に、代表曲、キラーチューンを随所に挟み、アンコールを含め全19曲を、圧巻の演奏テクニックとパフォーマンスで披露した。バンド最高傑作のアルバムを生の空間で再現し、バンドが次のフェーズに進んだことを感じさせるライブとなった。

今出来る最高の音楽を突き詰めて作った『Planless Perfection』

 BGMにチルアウトミュージックが流れる中、ツアーファイナルを見届けようと、オーディエンスが赤坂BLITZに続々と入場してきた。落ち着いたBGMは、嵐の前の静けさのようで、これから始まるショウへの期待感を高めていく。定刻を少々過ぎたところで暗転すると、オープニングSEが流れる。そうした中、ステージバックに掲げられた幕にHello Sleepwalkersの文字が浮かび上がる。

 手拍子と大歓声の中、1人ずつステージにメンバーが登場した。SEが終わるとユウキ(Dr)のカウントが入る。ツアーファイナルのオープニングは「水面」。照明によって青い空間がステージに広がっていく。まさに水面のイメージとマッチしたステージの中、テクニカルなフレーズのユニゾン演奏などで、オーディエンスの心を掴んだ。「待たせたな赤坂! 始めようか」とシュンタロウ(Vo.Gt)が言葉を投げかけると、「百鬼夜行」に突入。

赤坂BLITZでツアーファイナルをおこなったHello sleepwalkers(撮影・yosuke torii)

赤坂BLITZでツアーファイナルをおこなったHello sleepwalkers(撮影・yosuke torii)

 冒頭は、アグレッシブなナンバーをロックバンドらしく、爆音で立て続けに披露。そのサウンドにヒートアップしたオーディエンスが、フロアの前方に押しかけていく。オープニングから飛ばし過ぎで、スタミナ切れを心配してしまうほどの盛り上がりをみせた。

 ナルミ(Vo.Gt)が「Planless Perfectionツアーへようこそ!」と叫ぶと「LIFE is a GAME??」へ。レーザー状のライトが縦横無尽に飛び交う中、オーディエンスへ「歌え!」と言わんばかりに煽るシュンタロウ。ナルミのハイトーンボイスが、BLITZに響き渡る。オーディエンスもそれに応えるかのようにシンガロング(Sing Along)すると、シュンタロウは笑顔を見せた。

 続けて「Jamming」に突入すると、ダンサブルなロックナンバーによって、会場の一体感がどんどん高まっていく。ユウキ(Dr)とマコト(Ba)のリズム隊の出す安定したサウンド、そこにタソコ(Gt)とナルミのギターが絡みつきグルーヴィーなサウンドで、オーディエンスを魅了していく。

 ここで初めてのMCを挟む。シュンタロウが「『Planless Perfection』は、今出来る最高の音楽を突き詰めて作った作品。このアルバムの楽曲で、もっとみんなと近い距離でぶつかっていこうかなとツアーを廻ってきた。そして、無事に赤坂に辿り着くことができました。ありがとうございます!」とツアーファイナルを迎えられたことへの感謝を述べた。

赤坂BLITZでツアーファイナルをおこなったHello sleepwalkers(撮影・yosuke torii)

赤坂BLITZでツアーファイナルをおこなったHello sleepwalkers(撮影・yosuke torii)

 そして、怪しげなシンセサウンドをバックに、ギターのフィードバックから「EYES TO THE SKIES」を披露。英語と日本語の歌詞が絶妙なバランスで絡み合う。ステージから放たれるサウンドは静から動、大地から大空へと昇っていくような感覚。そして、シュンタロウが“この曲を自分以外の人が作って演奏していたら嫉妬する”と語った自信作「2XXX」へ。Hello Sleepwalkersらしいプログレッシブなサウンドで、フロアを攻撃するかのように音が波のように攻めてくる。体に感じるフィーリングはもとより、脳に直接響いてくるようなサウンドに、会場のテンションはどんどん上昇していく。

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