LEGO BIG MORL結成10周年、感謝を込めておもてなし

更なる飛躍

鳴り止まない拍手はいつか彼らを求める手拍子となり会場を満たす。
７色の照明で虹色に照らされたステージに四人が戻り、大歓声が上がる。そしてタナカの復帰後発売されたシングルである「RAINBOW」が放たれる。サビではタナカがスタンドマイクを観客側に向け“show me rainbow after the rain”のシンガロング状態。

ここでタナカから「７月１日、“Thanks Giving vol.７、恵比寿LIQUIDROOMやります！」と突然の発表。観客は歓声を上げる。「６月22日にベストアルバム出します。新曲2曲と未発表曲入れるんで楽しみにしてて」と７月１日の恵比寿LIQUIDROOM での“Thanks Giving vol.７”公演と、ベストアルバム『Lovers,Birthday,Music』の発売の更なる嬉しい報告がなされた。

　そしてタナカは「最後に新曲やります。まだまだ青臭いけど、みんながこうやって来てくれたらまだまだ頑張れそうやな、飛べそうやな、と思って作りました」と新曲を披露。激しく掻き鳴らされるカナタのギターに、アサカワのどっしりとしたリズム、ヤマモトのベースラインと、タナカの奏でるギターリフがサウンドに肉付けをする。カナタは“飛び立っていけ”という前向きなフレーズを、真っ直ぐ抜けていく声で歌い上げる。10周年を迎えて、バンドの更なる飛躍への意気込みが伺える楽曲だ。

全演奏を終え再びメンバー同士肩を組み、最後まで着いてきた熱いファンに向け、一礼。拍手喝采の中、メンバーはステージを去った。解散やメンバーチェンジ、脱退は当たり前にある音楽シーンで10年間、ギターの不慮のバイク事故などに見舞われながらも誰一人、結成時から代わることなく、ツアーファイナルを無事に終えたLEGO BIG MORL。これからまた更なる高みへと４人で登っていく、彼らの次の一歩は、すでに踏み出されている。（取材・松尾模糊）

セットリスト

LEGO BIG MORL

10th anniversary tour 「Lovers,Birthday,Music」
2016年 ３月28日 東京、赤坂BLITZ

01.dim
02.ワープ
03.Strike a Bell
04.所詮、僕は言葉を覚えたばかりの猿
05.テキーラグッバイ
06.space dive
07.Fo(u)r rockstars
08.雨のタクシー
09.Rise and Set
10.バランス
11.東京リュックサック
12.Ray
13.大きな木
14.Wait?
15.ドリルドリル
16.knock to me
17.正常な狂気
18.Hybrid
19.UNIVERSE Sta.
20.end-end
Encore
en1.RAINBOW
en2.新曲