対バンツアーを行った赤い公園

対バンツアーを行った赤い公園

 女性4人組ロックバンドの「赤い公園」が6日、東名阪をまわる“対バンツアー2015”『http://KOIKI/NAMAIKI/EKOHI-KI.com/』の東京公演を恵比寿LIQUIDROOMで開催。LEGO BIG MORLを対バン相手に、11月25日に発売される1年2カ月ぶりシングル「KOIKI」など全14曲を披露して、ツアーを締め括った。

 2012年のメジャーデビュー以前より、あまりに独特でポップな音楽性から圧倒的な存在感を放っていた赤い公園。2014年発表の2ndアルバム「猛烈リトミック」はレコ大「優秀アルバム賞」に選ばれるなど、女性ロックバンドとしての注目度は高い。

 ロック、クラシック、現代音楽、ノイズ、アンビエント、歌謡曲からトイポップ。様々な深いバックボーンが滲むコアな音楽性。どこまでも自由で芯のある激情のサウンド。「異才」とも言える音楽性ながらも、赤い公園は可愛くポップ。色気が揺らぐフレキシブルな歌声と混沌のサウンドを楽しく弾ける様に解放させるフリーダムな姿。それらが醸し出す独自の高揚感と臨場感は、「赤い公園の音楽」でしか感じる事が出来ない“アヴァンポップな異世界”だ。

 前衛性とポップを兼ね備えた赤い公園のライブステージは、彼女らの楽曲の展開同様に、全く予想がつかない期待感がある。赤い公園のライブ空間でしか感じる事の出来ない感覚。非日常とリアリズムを轟音のシャワーで展開させた一夜。唯一無二の存在感と底抜けの潜在能力を持ち、ロック、はたまた音楽そのものを進化させシーンに提示していく「赤い公園」のLIQUIDROOMライブを以下にレポートする。  【取材・平吉賢治】

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