凛々しい表情でサックスを演奏したさかなクン(撮影・小池直也)

凛々しい表情でサックスを演奏したさかなクン(撮影・小池直也)

 魚類学者でタレントのさかなクンが、JF全国漁業協同組合連合会(全漁連)の魚食普及推進ソングを歌うことが決まり、27日、都内で開かれたお披露目イベントに出席。同ソングを歌うとともに、間奏でサックス演奏を披露した。

 魚食普及推進ソングは、近年の魚食率低下に歯止めをかけ、魚食を普及させていきたいJF全漁連が、魚食普及推進委員のさかなクンに依頼したもの。魚類の豊富な知識に、個性豊かなキャラで人気を集めるさかなクンに普及推進ソングを歌ってもらうことでお茶の間へ発信したいという思いがあるようだ。

 この日、さかなクンは「聴いているだけでギョギョっと元気が出ます。是非ともギョ一緒(ご一緒)に歌っていただいたり、踊っていただいたり…。もう本当にギョギョ嬉しいという気持ちに、おいしいお魚を食べたいって気持ちになります」と語ってから、振付を担当したラッキィ池田も交えて歌をお披露目した。

 推進ソングは「おさかな毎日!さかなクン」、「おさかな美人」、「ギョギョギョのさかなクン音頭」の3曲。それぞれスタイルが違う曲調になっていて、聴いていて楽しい内容であった。

 さかなクンは過去に出演したテレビCMで、「GYO」というアーティスト名義のもと、東京スカパラダイスオーケストラとコラボしたことがある。この時は黒を基調とした衣裳で、バスサックスをクールに吹いていたが、この日のイベントでは打って変わって全編テナーサックスで間奏を盛り上げていた。

 歌と振付、そしてサックスというかなりのキャパシティを要求されるパフォーマンスとなったが、さかなクンは笑いを交えながらこなしていた。

 さかなクンは演奏終了後、どんな場面で歌ってほしいかという質問には「皆で仲良く歌ってほしいですね。お風呂場とか、家族みんなで歌ってもらえたら、ピクニックとか。お母さま方もお魚料理を作っていただく時にも、楽しくおいしく嬉しく楽しめると思います」とコメント。

 歌詞について問われると「やっぱり、なかなか覚えきれない時はもうギョギョ!ってもうギョギョギョ!って勢いで(やりきる)」と力技を明かして会場を和ませていた。

 また、ラッキィ池田は「さかなクンに3曲まるまるフリーで踊ってもらったものを参考にしながら振付を作らせて頂きました。素晴らしいですよ」と絶賛した。

 ちなみに魚の歌と言えば「おさかな天国」が記憶に新しい。楽曲はもともと1991年に発表されていたが、11年後の2002年に37万枚のヒットで紅白出場まで果たした。これもJF全魚連のキャンペーンソングとして制作されたものである。それに倣って紅白まで行けるのか…。“ギョギョッ”と注目である。(取材・小池直也)

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