AKB初の演歌歌手・岩佐美咲が卒業

卒業公演後に囲み取材に応じた岩佐美咲

 AKB48初の演歌歌手としてアイドルとの活動を並行しておこなったきた岩佐美咲(21)が14日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演に臨み、同グループから卒業した。公演後には囲み取材に応じ、「演歌歌手1本でやっていきたいと思い卒業を決めた。精一杯頑張っていきたい」と意気込みを語った。

 この日特別に用意した、着物をイメージした衣装姿で登場した岩佐は清々しい表情で「ファンの皆さんが盛り上げてくれたり、メンバーから素敵なプレゼントも用意されて、最高の公演になりました。アイドルとしての心残りがない素敵な公演。有難うございます。楽しかったです」と語り、達成感に満ち溢れているようだった。

 これまでは演歌歌手とアイドルの“二足のわらじ”で活動してきた。当時は「アイドルと演歌は真逆。別の世界なので私にできるかは不安だった」と苦悩もあったようだが「それぞれの活動で学んだことは多くあった」と自身の活動にプラスになったとも語った。

 演歌歌手としての目標は「多くの人に愛して頂ける歌手になりたい。“この子もともとAKBだったんだ”と思ってもらえるように」とも。

 歌唱してみたい歌については「秋元先生の歌詞は大人の歌詞。切ない恋心を歌っていて、今までは難しいと思っていたけど、そろそろ大人にもなっているので」と大人の魅力を引き出していきたいと述べると、恋愛の経験も必要なのではという記者の質問に「そうですね。いろいろ経験を」というにとどめ、「引退というわけでもなく、皆さんと一緒に頑張っていきたいので。卒業してすぐは薄情かなと。真面目に考えたい」と自制した。

卒業公演後、清々しい表情で囲み取材に応じた岩佐美咲

卒業公演後、清々しい表情で囲み取材に応じた岩佐美咲

 それでも理想の相手は、「私が人見知りなので、おしゃべりな方がいい。一緒にいてどんな話でも盛り上げてくれる方が」としながらも、「メンバーとでしか接してこなかったので、本当に友達がない。どうしよう。男の人と接してこなかったのでリハビリから」と語ってお笑いを誘った。

 またこの日、所属レーベルからは卒業を祝してサプライズ発表もあった。来年1月29日に浅草公会堂で第2弾ソロコンサートを行うというもの。発表を告げるくす玉を割った岩佐は大喜びの表情を浮かべたが、今夏頃の開催だと思ったらしく「めっちゃ先じゃないですか」とげんなり。それでも「今日来た衣装で出演してみたい」と夢を膨らませていた。

 岩佐は、2009年に行われた7期生のオーディション合格後からAKB48に在籍し、「渡り廊下走り隊7」のメンバーへの抜擢や、選抜総選挙では最高33位にランクインし、ネクストガールズでセンターポジションを務めるなど、AKBのメンバーとしてこれまで様々な活動をおこなってきた。

 2012年にはAKB48より初の演歌歌手として「無人駅」でソロデビューし、3枚目のシングル「鞆の浦慕情」ではオリコン週間ランキングで初の1位を獲得。今年1月6日発売の5枚目のシングル「ごめんね東京」もオリコン週間ランキングにて6位(演歌・歌謡曲1位/1月18日付)を獲得するなど、演歌歌手としても、数々の記録を残してきた。AKB48での在籍期間は7年となる。(取材・木村陽仁)

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