菊地成孔×幸田浩子が語る音楽史『偉大なるマルグリット』対談
時代考証という点から映画『偉大なるマルグリット』の魅力を語った菊地成孔×幸田浩子
作品情報
▽偉大なるマルグリット
1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅では、サロン音楽会が開かれていた。参加した新聞記者のボーモンは主役のマルグリット夫人の歌声に唖然とする。彼女は絶望的なほど音痴だったが、儀礼的な貴族たちの拍手喝采を受け、本人は全く気付いていなかった―――。野心家のボーモンはマルグリットに近付こうと翌日の新聞で絶賛、彼女を出演者としてパリの音楽会に招待する。本物の観客の前で歌う喜びに目覚めたマルグリットは、リサイタルを開くと決意、真実を告げられない夫のジョルジュが止めるのも聞かず、有名歌手から特訓を受けるのだが──。
狂騒の時代と呼ばれた1920年代のフランスを舞台に壮麗なクラシック音楽が全編を彩る。
世にも数奇な音痴の歌姫に扮するのは、『大統領の料理人』などでセザール賞6度のノミネートを誇るカトリーヌ・フロ。音楽に一方通行の情熱を捧げる、切なくも純粋なマルグリットを完璧に演じ上げる。実在した‘音痴の歌手’に心奪われ、魅惑的な物語を書き上げたのは、カンヌ国際映画祭やセザール賞常連である、世界が注目する才能グザヴィエ・ジャノリ監督。本国フランスでは大ヒット1位を記録した、稀有なる女性を巡る愛と情熱のドラマティックな人生を、「夜の女王のアリア」「花の二重唱」など数々の壮麗なオペラ楽曲と共に贈る。
「なぜ、彼女は歌うのか?」──マルグリットを取り巻く人々が口にするその疑問の答えは、驚きと感動が抱擁するクライマックスで明かされる。
2月27日(土)、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー。配給:キノフィルムズ。(C)2015 - FIDELITE FILMS - FRANCE 3 CINEMA - SIRENA FILM - SCOPE PICTURES - JOUROR CINEMA - CN5 PRODUCTIONS - GABRIEL INC.
▽監督・脚本=グザヴィエ・ジャノリ 『ある朝突然、スーパースター』
▽出演:カトリーヌ・フロ『大統領の料理人』、アンドレ・マルコン『不機嫌なママにメルシィ!』、ミシェル・フォー『スイミング・プール』、クリスタ・テレ『ルノワール 陽だまりの裸婦』。
▽原題=Marguerite
▽日本語字幕=古田由紀子
- 映画『偉大なるマルグリット』ワンシーン
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