NOISEMAKERの本質に迫る、ジャンルに囚われない新世代ロック
INTERVIEW

NOISEMAKERの本質に迫る、ジャンルに囚われない新世代ロック


記者:村上順一

撮影:

掲載:16年02月02日

読了時間:約17分

R&Bやブラックミュージックにハマった

YU-KI(Ba)

YU-KI(Ba)

――AGさんの今回の聴き所は?

AG 全部なんですけど、やっぱりメロディかな。

――メロディはHIDEさんが考えてくるのでしょうか? それとも、ベースになっているものに後からメロディを乗せるという方式ですか?

AG 後者のパターンが多いですね。HIDEがメロディをつける時もあるんですけど、自分のラインに行きたい時とかは変えちゃうんです。「Butterfly」はもう頭から最後まで全部一瞬で出来ちゃった感じですね。

――それで先程、苦労した点はなくスムーズだと

AG けっこう温めていたからなのかもしれないんですけど、1年前くらいからあった曲で、その時は歌メロも全然違うもので歌メロを変えようと漠然と思っていて。

――その前身となっていた楽曲はライブでやっていたんですか?

AG やってないですね。

――本当に温めていたという感じなんですね

AG そうですね。それでざっくり歌メロを変えようと考えていたんですけど、何かのタイミングでバン!と降りてきて、急いでメモってそのままいった感じですね。

――離れ業でできあがった感じですね。

AG これまで複雑な早口みたいなのがあったんですけど、今回のはどっちかというと皆で歌えるような、シンプルな感じですね。

――キャッチーな感じ?

AG そう、キャッチーですね。シンプルで、歌いやすくて、皆が歌っているのを想像してメロディをつくる事が今多くなってきているので。

――メロディに対する捉え方もかなり変わってきたと

AG そうですね。

――昔はどういった感じでメロディを作っていたのでしょうか?

AG 前はミクスチャーと呼ばれるもの、リンプとかP.O.Dとかを聴いてる時に、俺は1人のシンガーだからRAPとメロディを混ぜたらどうなるかというのがあって、その時にR&Bとかブラックミュージックにハマりまして。

――それはどういったものを聴いていた?

AG 「Chris Brown」とか、「The Weeknd」とか、いろいろ聴いていました。R&BにこだわらずEDMも聴いてましたね。HIP HOPも大好きだし、黒人のリズム感とかメロディが好きなので。RAPとメロディを合わせたらどうなるんだろうというのが結構前からあって、今はもう少しシンプルにしてみようといった感じですね。

――ライブでは大合唱が起きそうですね。もう自分は歌わなくてもいいみたいに

AG もう、こうですね(オーディエンスにマイクを向ける)。楽をしたいんでって言って(笑)

幅広い音楽性を魅せるアルバム

UTA(Dr)

UTA(Dr)

――HIDEさんどうでしょうか。今回の楽曲の聴き所は?

HIDE ジャンルに捉われてないところですね。

――いろんな要素が入っていますよね。

HIDE 恐らくラウドロックに聴こえないと思うし、客観的にはラウドロックと言われていますけど自分はそう思っていなくて。そういう曲も提示できたらいいなと思って今回書いたんです。先ほど、1年前から温めていた曲と言ったんですけど、他にも曲はあったんです。その中で1年経って唯一飽きなかった曲が「Butterfly」だったんです。他の曲はボツになって唯一残った曲だから、よく言う“ジャンルにとわれない”正にそんな感じの楽曲ですね。オルタナティブロックが自分に合っているんじゃないかなと。

――ということはアルバムでは幅広い音楽性を

AG 凄い広いですね。こんなに広くていいのかというくらい(笑)。アルバムを買った時に、偏りがちだと思うんですよ。でも中にはいろんな事やっているバンドっているじゃないですか、1枚のアルバムで全曲全然違ったりとか。そういう感じのアルバムになるんじゃないかなと思います。

――「Butterfly」はバンドのターニングポイントとなりえるのでしょうか

AG ターニングポイントにしたいですね!

――音を聴いていて、自分達のやりたい事をやっているなという印象を受けたのですが

AG それは間違い無くそうですね。自分達のやりたいと思う事以外はやらないんで(笑)。後はチャレンジ。前やっていたような曲をまたやってもワクワクしないので、自分達の中の新しいものを創りたいというのがあります。

――そして、1月19日から始まった『TOWER RECORDS presents TWINTOWER』ライブについてですが1月にavengers in sci-fi、2月はHello Sleepwalkers、3月にはBUZZ THE BEARSと2マン。この2マンの組み合わせは以前に対バンされた事はあるのでしょうか?

AG 無いです。なかなか自分達だけでやっている時では出会えないので。もしかしたら同じフェスやイベントに出てたりとかはあったかもです。フェスで会ったとしても、それはフェスじゃないですか。そうではなくて、2マンでお互いにいい音を鳴らせば、お互いのファンが混ざり合うんじゃないかなと。ファンにとってもすごく楽しいものになってくれればいいなっていう思いで始めた企画ですね。

――新たに対バンする事でケミストリーが生まれた事は、これまでありましたか?

AG やっぱり勉強になる事はありますね。違うジャンルでも曲の進め方とか、MCとか、こういう伝え方してるんだなとか、色々と。自分達でも新鮮だし、刺激になることが多いですね。

――ちなみにライバルのバンドはいますか?

AG ライバルですか!? ライバルはLinkin Parkですね!(笑)。

YU-KI 勝手にこっちがライバル視する分には問題無い(笑)

AG ライバルは、Linkin Park、Limp Bizkit、Rage Against The Machine、Foo Fighters、Incubus、意外とライバル多いです(笑)

――是非そのメンツで対バンをやって欲しいですね

AG したいですね。このインタビューがそのバンドに届くといいですね。記事の「一緒にやりたい」というのを読んで、「お、なんだこのクソ生意気な日本人のガキ共が!」っていうのを(笑)

(取材・村上順一)

ライブ情報

<TOWER RECORDS presents TWINTOWER>
▽開催日=
<#001>【公演終了】
2016年1月19日(火) OPEN 18:00 / STRAT 19:00 
出演:NOISEMAKER with avengers in sci-fi
<#002>
2016年2月18日(木) OPEN 18:00 / STRAT 19:00
出演:NOISEMAKER with Hello Sleepwalkers
<#003>
2016年3月17日(木) OPEN 18:00 / STRAT 19:00
出演:NOISEMAKER with BUZZ THE BEARS

▽会場=代官山UNIT
東京都渋谷区 恵比寿西1-34-17 ZaHOUSE

▽一般発売日
<2月18日(木)#002公演>
1月9日(土)10:00~
チケットぴあ P-code:282-812
イープラス http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002175667P0030001
<3月17日(木)#003公演>
2月6日(土)10:00~
チケットぴあ P-code:282-813
イープラス http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002175668P0030001

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