NOISEMAKER、2016年1発目となるライブ

NOISEMAKER

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 続いて、NOISEMAKERの出番。昨年3月にメジャーデビューしたAG(Vo)、HIDE(Gt)、YU-KI(Ba)、UTA(Dr)の4人組ロックバンド。この日は新譜「Butterfly」のリリース日で、オリコンデイリー7位にランクイン。今ノリに乗っている新世代ロックバンドのひとつだ。

 Back to the Futureのテーマが流れると、NOISEMAKERのメンバーが一人づつステージに登場。フロアから大歓声が巻き起こった。ボーカルのAGが「UNITいくぞ〜!全員飛ぶぞ!!」と煽り立てるとオーディエンスも前方へ押し寄せた。オープニングナンバー「Heads and Tails」でNOISEMAKERのステージは幕を開けた。

 新年1発目のライブからか溜まったものを吐き出すようにオープニングからアクセル全開でぶっ飛ばしていくNOISEMAKER。ヘヴィーなサウンドと重厚なコーラスでオーディエンスもテンションはMAX。エンディングでは「さあ歌え」と言わんばかりにAGがフロアにマイクをステージ上から垂らした。

 続けて「THE NEW ERA」へ。AGのシャウトが代官山UNITに響き渡った。YU-KIとUTAの重厚なリズム隊がグイグイ曲を引っ張っていく。そのグルーヴに乗ってAGもステージを所狭しと飛び跳ね、日本人離れしたグロウルで高揚感を煽っていった。立て続けに「Oblivion」でこれでもかと畳み掛けていく。スピーディーなナンバーにオーディエンスのボルテージも更にアップ。

 MCではAGが「こうやってAVENGERS IN SCI-FIと初めて対バンできて、リリース日にライブが出来るっていうのもすごい恵まれてるなと思うし、本当に感謝しています、ありがとうございます」と今日のイベントを迎えられたことへの感謝を語った。

解放感を持つ新曲「Butterfly」

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 「新曲やっていいですか? 知ってる人、知らない人そんなの関係なしに誰一人残らず全員俺ら持っていくんで覚悟して下さいヨロシク!!」と煽ると新曲「Butterfly」を初披露。静から動へと壮大な展開を持つナンバーで「This Butterfly flies off the board」と歌っているように縛られていたものから解放され昇華していく感覚に陥った。サビでのHIDEの奏でるギターサウンドが上昇感に一役買っている。

 「これから思いっきりこの場所を一緒に揺らしたいです。ついて来れますか?纏めてかかってきても俺ら負けないんで、全員でかかってきて下さい。ヨロシク!!」とAGがオーディエンスを煽り立て「DRIFTING CLOUDS」に突入。それに応えるかのようにオーディエンスもヘッドバンギング。これはもうバンドとオーディエンスとのせめぎ合いだ。「もっと行くぞ!!」とAGが叫ぶとアッパーチューン「Her Diamond」へ。ヘヴィーでスピーディーな楽曲にリミッターが外れたかのように激しいステージングを展開するNOISEMAKER。

 そして、UTAがリズムを刻み始めた。そこにYU-KIのベースが絡む。そのバックビートに乗ってMC。YU-KIが「ここで報告があります。2016年1発目のライブ、リハーサルで俺のアンプ壊れました!この後レコーディングも控えてるし、さっきまで心配だったんだけど、そんなこと忘れるくらい今日楽しんでいくからな!ヨロシク!」とアンプが壊れたことを報告。このセリフを聴いて盛り上がるオーディエンス。

 「Point of Originは、ここにいるみんなのことを思って書いたわけですよ。いつだってみんなの声が俺たちを導いてくれてると思ってるんで、NOISEMAKER好きだぜっていう人が、胸張って好きですって言えるように、私たち俺たちがあのバンドでかくしたんだぜって自慢できるくらい、俺らは逆に恩返ししていきたいと思うんで、これからも一歩づつかもしれないし、転ぶこともあるかもしれないけど、駆け抜けていこうと思うんでついてきて下さい」と語ると初披露の「Point of Origin」を演奏。想いのこもった新曲に代官山UNITは更にヒートアップ。AG渾身のシャウト、テクニカルなラップ、そして、パワフルでエモーショナルな歌声で更にフロアを熱くしていった。

俺たちにとってTWIN TOWERはチャレンジ

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 「俺たちにとってTWIN TOWERはチャレンジだった。お互いのファンが初めましてのバンドでどう伝わるかなって。すごいチャレンジだったけどやって良かったです。これからも挑戦を恐れないし、挑戦することをあきらめないんで、ぜひ応援してください」と告げ、本編ラスト「SOMEBODY WANTS DAYS YOU CLOSE」へ突入。オーディエンスも彼らのチャレンジ精神に応えるかのように、モッシュなどで盛り上がった。それを観て満足そうなメンバーたちの顔が印象に残った。

 アンコールを求める手拍子で再びステージに戻ってきたNOISEMAKER。「どんなにボロボロになっても俺たちあきらめないよ」とAGが告げると始まったのは「PLATINUM SHOES」。音の塊が重戦車のように攻めてくるサウンドは圧巻。そのサウンドに触発されるように後方にいたオーディエンスもフロア前方に駆け寄る。NOISEMAKERのポテンシャルを存分に魅せつけたライブは大盛況の中、『TWIN TOWER 』#001の幕を閉じた。

 3カ月連続で行われる『TWIN TOWER』ライブ。次回2月18日に行われる2マンライブの対バンには、若手実力派バンドのHello Sleepwalkersが参戦。この2バンドの競演でどのようなケミストリーが生まれるのか期待が高まる。(取材・村上順一)

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