羌カイ(山本千尋)

 俳優の山本千尋が、8・9月【東京】東京建物 Brillia HALL、9月【大阪】新歌舞伎座、10月【福岡】博多座で行われる舞台「キングダムII-継承-」に出演。原作でも屈指の人気キャラクター・羌カイを演じる。(※羌カイの「カイ」の字は正しくは疒(やまいだれ)に鬼)

 2006年に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載が始まると次第に人気を獲得し大ヒット、累計発行部数は1億2000万部を突破。今年2026年は連載20周年を迎える。

 著者である原泰久先生は本作で2013年に第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。2019年4月にはの実写版映画が公開されると、山﨑賢人、吉沢亮ら俳優陣、そして原作の再現度と高いエンターテイメント性が評価され、これまで4作が公開されるとどれも日本映画史に残る大ヒットを記録した。今年2026年にも最新作・映画『キングダム 魂の決戦』の公開が発表。アニメ版も昨年第6シリーズが放送され大きな話題を呼んだ。

 様々なメディアミックスを経て、常に社会現象といえる盛り上がりを巻き起こし続ける『キングダム』。その初の舞台化は、2023年2月に帝国劇場で実現した。物語は、コミックス1〜5巻の、信が秦王・エイ政と手を組み、王弟から玉座を奪還するまでの「王都奪還編」に、エイ政の知られざる過去を描いた「紫夏編」も盛り込み、豪華出演陣、舞台ならではの迫力あるアクション、そして物語を盛り上げる音楽の生演奏など、演劇ならではのエンターテイメントとして大きな反響を集めた。

 そして2026 年―― 舞台『キングダムII-継承-』は、その先を描く。原作屈指の人気キャラクターであり、舞台版では本作が初登場となる羌カイ(きょうかい)。哀しみの一族とも呼ばれ、千年を超える歴史を持つ伝説の暗殺一族“蚩尤(しゆう)”の一人である羌カイは、特殊な呼吸法を操る“巫舞”によって、その身に神を堕として戦う今作のキーパーソン。そんな羌カイを山本千尋が演じることが決定した。

 世界ジュニア中国武術選手権大会で優勝経験を持ち、卓越したアクション技術で他の追随を許さない山本。2016年に公開された『キングダム』連載10周年特別動画では羌カイ役に抜擢され、まるで漫画からそのまま抜け出してきたような佇まいと役作りで登場。羌カイならではの特徴的な剣さばきを披露し、『キングダム』ファンの大きな注目を集めた。さらに、映画『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年公開)では、羌カイが姉のように慕う羌象(きょうしょう)役を、圧倒的な説得力と表現力で演じた。近年はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のトウ役、Netflix オリジナルドラマ『今際の国のアリス』 シーズン2のリサ役で脚光を浴びるなど、映画・テレビ・舞台と幅広いフィールドで活躍している。

 主演・信役には三浦宏規と高野洸が初演に引き続き出演。共に『キングダム』を愛し、それぞれのアプローチで初演では鮮烈な印象をのこしたが、さらに俳優としてのキャリアを着実に積み重ねてきた二人がさらにパワーアップして帰ってくる。二人はともに2017年からミュージカル『刀剣乱舞』に兄弟(三浦=髭切・高野=膝丸役)の役で出演し、現在の『刀剣乱舞』ブームの立役者として知られます。三浦宏規は、近年、舞台『千と千尋の神隠し』、ミュージカル『レ・ミゼラブル』、『のだめカンタービレ』、『デスノート THE MUSICAL』『ジェイミー』で好演、2026年5月明治座公演『アイ・ラブ・坊ちゃん』では坊ちゃん役を務めるなど、着実に主演俳優としてのキャリアを積み重ねている。

 高野洸はダンスユニット「Dream5」としてキャリアをスタート、「ヒプノシスマイク」などの話題作に出演。その後舞台にとどまらず映像・音楽・ゲームと活動の場を多彩に広げ、ドラマ「明日、私は誰かのカノジョ」「君とゆきて咲く〜新選組青春録〜」等数々のドラマに出演。今注目の若手俳優としてその存在感をさらに上昇させている。

 そして王騎役は「ミュージカルの帝王」として名高い山口祐一郎が、初演に続いて演じます。演出は、『ローマの休日』『風と共に去りぬ』『ダンス オブ ヴァンパイア』『十二国記―月の影 影の海―』など数多くのスケールの大きな作品を手掛ける【山田和也】。音楽はアニメ『キングダム』の【KOHTA YAMAMOTO】が手掛け、脚本は「やみ・あがりシアター」主宰で、今最も注目をあつめる若手脚本家の【笠浦静花】。脚本監修には前回公演の脚本を手掛け「VOICARION」シリーズで人気を集める藤沢文翁と、豪華なクリエイティブスタッフが集結。

山本千尋コメント

 本日スタッフの皆様と、とても集中力のみなぎった、静かな場所で撮影させて頂き、いよいよ始まるんだなと、とても楽しみにしております。騒乱の世に生きる一人の女性として、力強く生きていければ良いなと今からとても楽しみです。

――舞台『キングダムII-継承-』のご出演が決まってどのように感じましたか?

『キングダム』という作品が大好きです。まず連載10周年記念動画に携わらせていただきまして、羌カイという役に愛着を持ちました。そして映画『キングダム2 遥かなる大地へ』では羌象(キョウショウ)として出演させていただき、『キングダム』の様々な現場を体験させていただきました。今回オファーをいただいて、舞台『キングダム』の初演映像を観てものすごく感動して「自分は舞台でここまでリアルにアクションを演じられるのか」と、簡単にお返事ができずにいました。ですがすぐに、30代という節目を迎えるところでお話をいただいたことにまずは感謝をして、「自分以外の人が舞台で羌カイを演じているのは見たくない」という思いに変わり、今回、頑張らせていただきたい、とお引き受けしました。

――10年前の連載10周年記念動画で羌カイを演じられた際、どのように感じられましたか?

 当時ちょうどロサンゼルスに留学していたんですけれど、記念動画のお話をいただいてすぐに帰国しました。それだけ『キングダム』という作品が好きでしたし、大きなチャンスの一つだと感じていました。記念動画の時は、漫画を読み返しながら、自分なりに研究をして、アクションを自分で考えていきました。私の持っている漫画にはいっぱい付箋と折り目が入っています(笑)3歳から中国武術をしていましたので、それが初めてちゃんと形になったと言いますか、羌カイは、私が経験してきた中国武術の完成形のようなキャラクターなのでとてもやりがいを感じました。記念動画での羌カイとの出会いが、武術の恩師への恩返しにもなりましたし、「ああ、武術してて良かったな」と思える一番の瞬間だったかもしれません。

――この舞台の出演者で唯一、映像でも舞台でも『キングダム』の世界を生きることになるわけですが、改めてどのように感じてますか?

 実写映画のときも、連載10周年記念動画のときも、スタッフさんや演者のみなさんが、ものすごい熱い思いを懸けて作品を撮られている姿を間近で見させていただいているので、舞台では自分の3歳から培ってきたものを全て出すぞという思いで頑張ります。「舞台の羌カイは山本千尋に任せて良かった」と思ってもらえるように挑みたいと思っております。

――今回共演で、信役に三浦宏規さんと高野洸さん。王騎役に山口祐一郎さんとなりますが、3人の印象を教えてください。

 お三方とも本当に第一線で活躍されている方たちばかりで、ご一緒させていただくのがとても恐縮です。三浦さんはバレエをされている姿を見たことがありまして、やはり幼少期から培ってきたものの軸みたいなものが素晴らしいなと思っているので、ご一緒できることを楽しみにしております。高野さんは実は特撮で少し共演させていただいたことがありまして、その時に「なんて好青年なんだ」という印象を受けました。人の絆は、舞台上だけではなく、ちゃんと話し合いをしていく中で生まれてくるものだと思っているので、たくさん自分からコミュニケーションをとっていけたらなと考えています。山口さんのティザービジュアルを見させていただいたんですけれど、存在感がありとても惹きつけられました。今後30代に向けて舞台でももっと頑張っていけたらなと思うので、たくさん見て吸収させてもらいたいです。

――ロングラン公演となりますが、特に何に気を付けたいですか?

 まず、怪我をしないこと。そして、練習通りにすることを心がけようというふうには思っております。舞台『キングダム』の初演映像を見させていただいた時に、とんでもないアクションの量になるんだろうなと身構えてはいますが、私自身、普段からのトレーニングに割と自信を持っているので、気負いせず、いい意味で、自分の培ってきたものを信じて、共演者の皆さん、スタッフの皆さんと力を合わせて、お客さんにお見せできるといいなと思います。

――舞台の魅力というのはどういうところに感じますか?

 やはり、生でしか見られない楽しさだと思います。3年前に(劇団☆)新感線の舞台に初めて出演させていただいたんですけれど、その時に映像とは違う刀の軌道だとかを教えていただいて、舞台の上で大きく見せる体の使い方というものに感動しました。今回、羌カイを演じるにあたって生かせるんじゃないかなと思っています。

――今回舞台の衣裳、袖を通されて改めてどんなことを思いますか?

 本当正直な感想を言うと「懐かしいな」っていう思いがしました。記念動画の時から10年ぶりでした。10年という月日で自分も成長できたように思えました。また感動したのが、舞台衣裳のスタッフの皆さんが、赤一色でも何色もたくさんの色を用意してくださっていて。舞台の照明に当たった時に一番映えるものだとか、お客さんがどの方向から見るかということまで全て考えてくださっているんです。これはきっと舞台でしか経験できないことだと思いました。私も「もう一度きちんと羌カイという役に向き合わなければいけないな」とスタッフさんのおかげで改めて感じました。

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