SMAPの木村拓哉(42)が台湾広告局のCMに出演することが分かった。手掛けるのは、映画「ミッション:インポッシブル2」や「レッドクリフ」で知られるジョン・ウー監督。今回が初のタッグとなる。木村は「もし機会があったら、また違う作品でも」と語っている。CMは今年10月に放送される予定。

 「I Love Taiwan」キャンペーンの一環として「日本から近く、いつでも遊びに行ける台湾」をコンセプトに制作。「絶大な人気の木村拓哉さんと、世界的名匠のジョン・ウー監督なので、もちろんダメでもともとという気持ちでオファーしたのですが、意外にもトントン拍子に話が進んで…」。そう語るのは本CMを企画した担当者。ジョン・ウー監督自身もかねてから木村拓哉に注目していたそうで、それぞれがお互いに対する強いリスペクトにより、ふたつのビッグネームによる夢の企画が実現した。

 木村拓哉が台湾を訪れるのは実はデビュー以来これが初めてとあって、その姿をひと目見ようと、空港ロビーは集まったファンとメディアで埋め尽くされ、台湾のファンからの熱烈な歓迎を受けた。また、撮影現場周辺には何台もの中継車がスタンバイし、木村拓哉さんの行動ひとつひとつがニュースになるほど、その注目の高さをうかがわせた。

 CMは、ジョン・ウー監督ならではのモンタージュ手法を駆使した。木村拓哉が台湾と日本を行ったり来たりするといった内容。撮影は全て台湾にて行われた。台湾名物でもある「小籠包」や「マンゴーかき氷」など、台湾の魅力を木村拓哉が実際に体験した。

 中でもレストランで小籠包を食べるシーンは、エキストラの皿を積み上げるタイミングが難しく、14テイクもチャレンジする事になりましたが、「この小籠包は本当に上手い!」と、14個目の小籠包もペロッとたいらげるなど、スタッフも驚いたようだ。

 台湾ウーロン茶を飲むシーンでは、お茶を飲むだけでなく礼儀作法や手の細かな動きまで率先して現地スタッフに質問し、美味しさを越えた作法や文化の魅力にまで興味を注いでいたのが印象的だったという。

 ジョン・ウー監督といえば自信の映像作品に必ず「鳩」が出てくる事で知られているが、現場にも鳩が準備されていた模様。また、初日の撮影終了後に行われた野外インタビューでは、突然の大雨に見舞われる場面もあったものの木村拓哉が傘を持ち「相合傘」のかたちでインタビューが続けられ、これにはさすがの名匠も照れた様子だった。

 今回のCMについて木村拓哉は「台湾とも、ジョン・ウー監督とも、今回が初めてのお仕事。台湾の皆さんの熱く、ハートフルな歓迎には驚いたけど、嬉しかったですね。僕も俳優として現場好きなほうですが、監督の現場に密にいらっしゃる姿に感動しました。今回は『I Love Taiwan』のCMの撮影でしたが、もし機会があったら、また違う作品でも『現場好き同士』で先輩の背中を見ながら勉強したいと思います」と述べている。

 一方のジョン・ウー監督は「今回のタッグが実現できて本当に嬉しいですね。仲のいい友達ができたような気がする。このCMのテーマは、台湾は友達が好きであること。木村さんを撮ることは私の願いでもあったので、私にとっても、とても楽しい経験となりました」と語っている。

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