若葉竜也、伊勢谷友介、山下リオ、ジン・デヨン、荒木伸二監督が19日、都内で行われた映画『ペナルティループ』(3月22日公開)完成披露上映会舞台挨拶に登壇した。

 【動画】伊勢谷友介の復帰に絡み昨今の風潮に疑問を呈す若葉竜也

 本作は、最愛の恋人の唯(山下リオ)を素性不明の男・溝口(伊勢谷友介)に殺された岩森(若葉竜也)が犯人に復讐を果たすも、翌朝には時間が前日に戻ってしまう。再び復讐を行うが、やがて自らが選んだはずの復讐のループに陥っていく物語。

 若葉は「オファーをいただいたのは、コロナとか世界情勢とか色々なことがあってふつふつとした怒りや破壊衝動、モヤモヤが溜まっていた時期。そんなときにこの映画の台本を読んで『滅茶苦茶な映画を一緒に作らないか』と同志から手を差し伸べられたような気がした」と語った。

 全国公開を前に、アルメニア、アゼルバイジャン、エストニア、ベラルーシなど東欧地域15カ国での公開も決定。これに若葉は「この映画に着手した時から日本はもちろんの事、ワールドワイドに展開したいという話は監督やプロデューサーともしていた。まずは 15カ国という目標は達成したかな」と喜んだ。

 本作は、伊勢谷友介の俳優復帰作。クランクイン当時、「俳優復帰か」という週刊誌報道があったと回顧。ただ、ホテルから寝ぐせのまま出てきた姿の写真を使われたことに伊勢谷は「めちゃくちゃ悪意ある写真。ああいう事やっていいんですかね。人が人に対して。誰の役にも立っていない」とチクリ。荒木監督も映画のタイトルに絡めて「記事は『またペナルティか』と書いてくれると思ったらそうじゃなくて…」とポツリ。若葉は「全然うまくないんですよね」と報道陣を前に苦言を呈した。

 そんな若葉は「ちょっとでも悪いことをしたら何を書いてもいいという今の変な時代はほとんど魔女狩りだと思う。その心のままでは日本としてもダメだと思う」と昨今の風潮に疑問を投げかけ、更に「本作は伊勢谷友介さんの復帰作です。今日のことを記事に書くのであれば、この映画にかけつつ抱腹絶倒な記事でお願いします」と報道陣に注文ならぬ“ペナルティ”を課した。

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