[写真]筋肉少女帯が春ツアーファイナル<1>

らしさを全面に押し出した筋肉少女帯の春ツアーファイナル公演のもよう(撮影・齋藤明)

 筋肉少女帯が26日、東京・六本木のEX THEATER ROPPONGIで、春の全国ツアー『春だ出撃だ筋肉少女帯!!』の最終公演を行った。大阪、名古屋と続いたこのツアーを締めくくる六本木での2夜連続公演は、いずれもソールドアウト。彼らにとって初の会場ということもあり、開演前から場内は期待に満ちていた。

 1曲目の「サンフランシスコ」のイントロが鳴った瞬間からオーディエンスは一気に最高潮に。続く「君よ!俺で変われ!」「少年、グリグリメガネを拾う」で六本木が完全に筋肉少女帯の色に染まった。

 2014年10月リリースのアルバム『THE SHOW MUST GO ON』からの「ムツオさん」が披露されると、さらに華やかな空気が会場を包む。

筋少の個性が爆発、レアな演出も

 「たとえここがどこであろうとも筋少は筋少以外の何者でもない!」と大槻ケンヂ(Vo)が前夜に叫んだように、この夜のライブでも彼らの個性は爆発。橘高文彦(G)・本城聡章(G)・内田雄一郎(B)の3人が「日本印度化計画」のメインボーカルを務めるというレアな演出もたまらない。

 強烈なキャラクターがぶつかり合って、得体の知れぬグルーブが生まれるという筋少のスタイルにはますます磨きがかかっている。新旧織り交ぜたバラエティ豊かな楽曲に観客はおおいに沸いた。

 心の隙間に入り込むかのような歌詞とさまざまなアプローチで魅せる演奏力が終始オーディエンスを導いてゆく。「イワンのばか」「暴いておやりよドルバッキー」「踊るダメ人間」「恋の蜜蜂飛行」と畳みかけて会場はますますヒートアップ。陶酔感漂う「機械」で本編は幕を閉じた。

 拍手と歓声に包まれてステージに再び姿を現すメンバーたち。アンコール1曲目の「Guru 最終形」をしっとりと聴かせた後は「中学生からやり直せ!」によってミステリアスかつスペーシーな空間を演出。最後の「釈迦」「中2病の神ドロシー」の2連発まで片時も目を離せない充実のツアーファイナルとなった。

10月に橘高文彦デビュー30周年記念公演

 この夜、筋肉少女帯は10月12日に東京・恵比寿LIQUIDROOMで『橘高文彦 デビュー30周年記念LIVE“筋肉少女帯”』と銘打たれたライブを開催することを発表。特別な夜となりそうだ。

 なお、5月13日には人間椅子と合体したコラボシングル『地獄のアロハ』を“筋肉少女帯人間椅子”名義でリリースする。完全生産限定盤に付属するHISTORY BOOKには、彼らの歩みを振り返る年表と内田雄一郎によるメンバー全員インタビューが収録されている。

 その筋肉少女帯人間椅子、筋肉少女帯、人間椅子が出演するライブが6月7日に渋谷公会堂で開催される。

セットリスト

1.サンフランシスコ
2.君よ!俺で変われ!
3.少年、グリグリメガネを拾う
4.ムツオさん
5.日本印度化計画 (Vo.橘高・本城・内田Ver.)
6.労働讃歌
7.僕の歌を総て君にやる
8.これでいいのだ
9.未使用引換券 (Vo.本城Ver.)
10.爆殺少女人形舞一号
11.イワンのばか
12.暴いておやりよドルバッキー
13.踊るダメ人間
14.恋の蜜蜂飛行
15.機械
ENCORE
16.Guru 最終形
17.中学生からやり直せ!
18.釈迦
19.中2病の神ドロシー

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