鈴鹿央士が先日都内で行われた映画『ロストケア』(3月24日公開)完成披露舞台挨拶で、撮影現場で見た松山ケンイチと長澤まさみの役者としての凄みを語った。

 【動画】対峙シーンを振り返る松山ケンイチと長澤まさみ。その場を目撃した鈴鹿央士もその凄みを明かす

 本作は、介護を巡る問題に鋭く切り込んだ葉真中顕氏の第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作を「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」、「そして、バトンは渡された」の前田哲監督が映画化したもの。

 介護士でありながら、42人を殺めた殺人犯・斯波宗典に松山ケンイチ。その彼を裁こうとする検事・大友秀美に長澤まさみ。社会に絶望し、自らの信念に従って犯行を重ねる斯波と、法の名のもとに斯波を追い詰める大友の、互いの正義をかけたバトルが繰り広げられる。

 その斯波と大友が対峙する緊迫のシーン。長澤は「大友はルールに沿って正義をぶつけるけど、斯波も正しいと思えてきます。感情が揺れ動き、飲み込まれそうになる演技が難しかったです」と回顧。

 更に「斯波が松山さんで良かったという安心感がありました。現場では距離感があったほうがいいと思っていたけど、松山さんもそう思ってくれていたと思います。俳優同士では言葉にしないでも伝わるものが現場にはあり、その時に生まれた生のものを積み重ねていけたと思います」と明かすと、松山は「僕も一緒です」と返した。

 ふたりのシーンを間近で見ていた検察事務官の椎名幸太を演じた鈴鹿は「演技するのを忘れるぐらい見入って圧倒されて。『自分もっと頑張れよ』と思いながら見ていました」と振り返った。

 また松山には「松山さんはあまり控室にいらっしゃらなくて、来られた時もずっと本を読まれて。一つのシーンの中でカットがいくつかあるんですけど、松山さんって計算されているんですか?」と聞くと「してない」ときっぱり。それでも「瞬きするタイミングも一緒でそれは自然とですか?」と問い「それは知らなかったです」と返えされ驚く鈴鹿だった。

松山ケンイチを中央に長澤まさみ、鈴鹿央士

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