ソロ活動35年目を迎え、来月11月から5大ドームを含む全国ツアーを開催し、書き下ろしの新曲を含むソロキャリアの歩みを凝縮したベストアルバム『いつも何処かで』をリリースする桑田佳祐。ベストアルバムのジャケット写真および、本作のために書き下ろされた新曲の詳細が公開。さらに新曲「なぎさホテル」使用の本人出演ユニクロTVCMもユニクロ特集サイトでWEB先行公開されている。

 サザンオールスターズのフロントマンとして数々の大ヒット曲を世に送り出してきた桑田佳祐。バンドでデビューしてから44年のキャリアを持ちながら、1987年に「悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)」を桑田佳祐としてリリースしてからは、ソロ名義でも多くのヒット曲を生み出し、今年でソロ活動として満35年を迎えた!そんな桑田佳祐のソロキャリアの歩みを凝縮し、“これからも歌い続けたい楽曲”と“未来への希望を詰め込んだ新曲”を2枚組35曲というCD収録分数の限界ギリギリまで余すことなく記録したベストアルバム『いつも何処かで』を、2022年11月23日(水・祝)にリリースする。1年限定で活動を行なった伝説のユニット・KUWATA BANDの「BAN BAN BAN」「MERRY X’MAS IN SUMMER」、日本ゴールドディスク大賞に輝いた大ヒット曲「波乗りジョニー」「明日晴れるかな」「白い恋人達」、2011年の東日本大震災を受けて東北へのエールを込めて書かれた「明日へのマーチ」、コロナ禍で多くの人の背中を推した民放共同企画“一緒にやろう”応援ソング「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」などの数多くの名曲や、さらに2022年に発表した新曲として、同級生ミュージシャンを集めたチャリティ・ソング「時代遅れのRock’n’Roll Band feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎」、現在オンエア中で自身も出演するSOMPOグループCMソング「平和の街」が収録されることが発表されていた。それぞれ、桑田佳祐自身が吟味し選曲した楽曲であり、そのほとんどが2021年から今現在もなお数々のTVCMでお茶の間を賑やかしている極上のナンバーだ。本作の中には、さらなる新曲が収録される予定であることが事前にアナウンスされていたが、10月26日その詳細が発表となった。

 ベストアルバム『いつも何処かで』のために書き下ろされた新曲のタイトルは「なぎさホテル」。神奈川県逗子市の海辺に実在した洋式ホテル・なぎさホテルから着想を得て書かれたこの曲は、海風の香る情景と溢れる恋心をノスタルジックに描いたドリーム・ポップバラッドだ。今なお心の中で鮮明に思い出される"湘南"の情景と、大切な人との軌跡を綴った歌詞は、桑田佳祐の原風景である夏の海辺と波音から、友や家族、仲間、デビュー以来ずっと支えてくれているファンの人達との愛情や絆などを想起させる。様々な情景と想いをこの楽曲に込めながら、「時代が変わろうとも、目の前にいるあなたのことは常に忘れず、未来を共に歩みたい。」―そんな桑田佳祐の願いも込められている。

 湘南・茅ヶ崎で生まれ育った桑田は、同ホテルから着想を得て楽曲制作を始めた。奇しくも2011年に作家の伊集院静が同名の本を出版している。自身の作家デビュー前夜からの大切な場所と時間を振り返り、作家としての原点を綴った貴重な自伝的随想として読書ファンから愛されている一冊だ。楽曲が完成したのちに伊集院の随想を手に取り読んだ桑田は、示し合わせたかのようにリンクした曲と小説に感嘆し、思わず手紙をしたためたという。桑田佳祐と伊集院静という2人の異分野の匠が、“なぎさホテル”に引き寄せられ邂逅したのは偶然か。閉館してから34年経ってもなお、未知なる魅力を放ち、人を惹き寄せる「なぎさホテル」。

 そして、収録内容の全てが出揃ったことを受けて、『いつも何処かで』のジャケット画像も公開。何気ない日常の中で撮られた笑顔の女性が、ほのかな希望を感じさせる。“いつも何処かで”繰り広げられているありふれた日常。その延長線上にある幸せを音楽とともに噛みしめる。そんなアルバムコンセプトを体現した一枚だ。

ベストアルバム『いつも何処かで』ジャケ写

 今回の発表に際して、ベストアルバムの公式トレーラー映像が公開された。

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