中井友望、朝井リョウ原作映画に出演 教師に密かな想い寄せる高校生役
河合優実主演『少女は卒業しない』
中井友望が、河合優実主演で映画化される『少女は卒業しない』に出演することが決まった。
『桐島、部活やめるってよ』や『何者』などの映像化作品も多い直木賞作家・朝井リョウ氏による同名連作短編小説が原作。世界の全てだった学校と恋に別れを告げる少女たちの卒業までの2日間を描く。
中井は、主人公・山城まなみ(河合優実)の同級生・作田詩織役を演じる。クラスに馴染めず図書室に通いながら先生に密かな想いを寄せる役どころだ。
中井「いい意味でああ何もしなくていいかも、と思えたほど最初から作田に寄り添えました。そんな風に思える役と出逢えた事が凄く嬉しかったです」
中井と言えば、ミスiD出身で、2021年には『かそけきサンカヨウ』など3本立て続けに出演作が公開されるなど期待を集める新人女優の一人。キャラクターの心模様を繊細に表現する彼女が、今回の役どころをどう演じるか期待される。
ほか、後藤由貴役に小野莉奈、神田杏子役を小宮山莉渚が演じる。
本作の脚本・監督を手掛けるのは、高校生を主人公に描いた短編映画『カランコエの花』が国内映画祭で13冠を受賞し話題を呼んだ中川駿氏。商業長編映画デビュー作となる。
中川「4人の少女を演じていただいた河合さん、小野さん、小宮山さん、中井さんはそれぞれが全く違う素敵な個性の持ち主で、ご自身の個性をなるべくそのまま作品に反映できるよう、キャラクター設定はもちろん、現場での向き合い方も意識して臨みました」
原作者の朝井氏は「いただいた脚本を拝読し、とても巧みな再構築具合とセンスの光るオリジナル要素の数々に『これは映像で観てみたい』と素直に胸が高鳴りました」と期待を寄せる。
誰もが経験のある「卒業」。後悔と希望を胸に迎える卒業式に、恋する喜びと切なさを心に刻む少女たち。二度と戻れない“あの頃”の感情を呼び起こす青春恋愛映画となる。
本作は2023年2月23日に全国公開される。
中井友望(作田詩織役):コメント
私は作田という役を演じさせていただいたのですが、いい意味でああ何もしなくていいかも、と思えたほど最初から作田に寄り添えました。そんな風に思える役と出逢えた事が凄く嬉しかったです。
中川監督は、明確な提案をくださり監督の頭の中で毎秒映画が出来上がっていってるようでした。物腰は柔らかく必要のない緊張や不安を初めからふーっと消し去ってくれました。
撮影期間は冬の残りから桜が満開になる頃で、撮影に行きながら季節の移り変わりを感じていました。
人の数だけ物語や感情があり、それが合わさった時の心の振動は、生きていてよかったなと思えることのひとつです。そういうものがスクリーンから伝わればと思います。完成が楽しみです。
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