歌謡曲全盛期に発売されたレコードの歌い手が再びステージに立つNHK音楽番組「1 オクターブ上の音楽会」が9月3日、10日に放送される。

 【写真】本人たちのステージ

 暗い森の洋館に暮らすある名盤コレクター。彼が主催する奇妙な音楽会への招待状が届いた。大富豪クターブ・イチヲ(竹中直人)はある趣味を持っていた。音楽の膨大なコレクション。それはレコード盤だけではない。そう歌い手までも集めては、夜な夜な濃厚な音楽会を開いているのだった。

 歌謡曲全盛期、レコード生産量はうなぎのぼり。政治家から野球選手までレコードデビュー。消費財のように生み出された曲の中には、とてつもない多様性が存在した。そのカルト的魅力の背景を歴史的・文化的見地から徹底取材、そしてなんと本人が熱演。その価値や意義を真剣に語り尽くす。我々が見失ってしまった自由さとは? 生まれ落ちたこと自体が不可思議な 1 オクターブ上の名曲の数々。

 これは、歌わざるをえないエンターテインメント番組であり、涙せずにいられない音楽史探求ドキュメント。

番組概要

【NHK 総合】 9月3日/10日 午後11時30分~11時59分 (放送予定)
※この番組は、NHK プラスで、放送中、放送終了後1週間、パソコンやスマホで閲覧可。
【第1回(9/3)の内容】
「スナッキーで踊ろう」 海道はじめ&吉沢京子
 演歌の巨匠・船村徹のロックへの挑戦。一部から熱狂的な人気を集めた名曲。その歌唱指導法とは?
「イエロー・サブマリン音頭」 金沢明子
 大瀧詠一プロデュース。当時の24トラック音源を公開! 残された不思議な声を井上鑑が解説。

【第2回(9/10)の内容】
「マッチョ・ドラゴン」 藤波辰巳
 蝶野正洋を絶句させた37年振りの本人歌唱。伝説のボーカルが甦る。
「かえせ!太陽を」 麻里圭子
 映画「ゴジラ対へドラ」主題歌。化学物質の名前を連呼しつづけるわけは?

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