戸田恵子、恒松あゆみ、川田紳司、杉田智和、内山昂輝、深見梨加、稲田徹、後藤光祐、金子睦、花輪英司、竹中直人が10月28日、都内で行われたマーベル・スタジオの最新作『エターナルズ』(11月5日劇場公開、クロエ・ジャオ監督)の公開を記念した東京タワー10灯式イベントに登壇した。

 『アベンジャーズ』に次ぐ新たなヒーローチーム『エターナルズ』の日本語版声優を担当した、セルシ役の恒松あゆみ、イカリス役の川田紳司、セナ役の深見梨加、キンゴ役の杉田智和、スプライト役の金子睦、ファストス役の後藤光祐、ドルイグ役の内山昂輝、ギルガメッシュ役の稲田徹、そしてエイジャック役の戸田恵子、また人間のデイン役を演じた花輪英司。更にアベンジャーズの司令官“ニック・フューリー役”の吹替声優を長年担当している竹中直人がサプライズ登場した。

 『エターナルズ』にとって心の支えであり、チームのリーダー的存在となる“エイジャック”の声を担当した戸田は「『ノマドランド』を拝見したときにドキュメンタリーのようなきめ細やかな作品だなと感じ、監督のことが深く頭に残ったのですが、本作の監督も同じ監督ということを知った時に、まずそれが驚きでした。本作は『ノマドランド』とは真逆のような作品だなと思い、やはり監督というのはどんなジャンルの映画でも作るプロなんだなと感じました。映像もキレイで、すごく楽しめる作品だと思います」と、クロエの作品ということに驚くとともに、仕上がりを絶賛した。

 『エターナルズ』の各キャラクターにもクロエのこだわりは詰まっており、人類に深い愛情を抱く“セルシ”の声を担当した恒松は「セルシの強さは物理的な強さではなく、人間に対する深い愛、相手のことを考える心にあるなと作品を通じて感じました」と自身の演じるキャラクターの魅力を語った。

 また、人気ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』に引き続きリチャード・マッデンの吹替を担当した川田は、本作でリチャードが演じる最強の戦士“イカリス”について「『ゲーム・オブ・スローンズ』の時はリチャードも若かったのですが、本作ではあの頃より年も重ね、また7000年生きているキャラクターということもあり、魅力がますます増していると思います。溢れ出る色気のようなものを感じました」と、『ゲーム・オブ・スローンズ』の時とはまた違った魅力があることを明かす。

 同じく『ゲーム・オブ・スローンズ』に続きキット・ハリントンの声を担当する花輪も「『ゲーム・オブ・スローンズ』のキットは戦場にいる険しい役だったので、本作で現代の普通の若者を彼がどう演じるのか、興味がありました。収録時、演技を見た時にキットに“こんな一面があるのか”と感じたので、映画を観る人もキットの新たな魅力を感じられると思います」と、本作で唯一〈人間〉のメインキャラクター“デイン”を演じるキット・ハリントンの魅力を語った。

 続けて、本作の声優陣が解禁されるや否やSNSで大盛り上がりを見せた内山と杉田がそれぞれのキャラクターを演じるうえで意識したポイントやキャラクターの魅力を明かす。

 内山はチームの一匹狼“ドルイグ”を演じるにあたり「エターナルズのメンバーとしての感性に注目しました。同じシチュエーションでも人間とエターナルズでは生きてきた年月の違いなのか、違う感性を持っていることがわかって、あえて感情表現をおさえたりと、感性の違いに気を付けました」と演技における意識を明かし、杉田はチームいち明るい性格の“キンゴ”について「キンゴを演じることはそんなに難しくは感じておらず、キンゴのふとした明るさで場が軽くなる優しい人で良かったと思いました。エターナルズにとって良いアクセントとなっていればいいと思います」と魅力を語った。

 これまでいくつもの作品でアンジェリーナ・ジョリーの声を担当してきた深見は「アンジーはもともと強い役が多く、セナも戦士ですが、セナはこれまでより繊細なキャラクターでした。そんな繊細なキャラクターを演じるアンジーも素敵だなと思いながら、演じました」と、“セナ”の魅力と、そんなセナを演じるアンジーの魅力を語る。

 さらに、本作がハリウッドデビュー作となる日本でも人気の高いマ・ドンソクが演じた“ギルガメッシュ”の声を担当する稲田は「決まった時は超嬉しかった!自分で乾杯しました!海外ヒーローになりたかったので本当に嬉しいです!」と、夢であるマーベル作品のキャラクターに抜擢された際の気持ちを告白するとともに「『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に関してはパスポートを持って、米軍基地の中の映画館でアメリカと同時公開の日に観に行きました」とマーベル愛を告白した。

 同じくマーベルファンを明かす“ファストス”役の後藤も、「『アベンジャーズ/エンドゲーム』はお客さんとして見に来たので、本作にまさか自分がヒーローとして参加できるのは夢のようです」と心境を明かした。

 そして、“スプライト”の声を担当する金子は本作を一足早く鑑賞しており、「実際にスプライトを演じて、近いモノがあると感じていました。作品は、音楽も、ストーリーも、構成も素晴らしくて、最初から最後まで鳥肌が立っていました」と、『エターナルズ』の地球の運命を賭けた壮絶な戦いが描かれた本作に興奮する様子を見せた。

 さらにここで、本イベントのスペシャルゲストとして、これまで「アベンジャーズ」シリーズで“ニック・フューリー”の声を長年務めてきた竹中直人がステージに登場。

 公開を目前に控える本作に「まさか自分がこんな場所に建てると思っていなかったので、とても光栄です。素晴らしい方とともにこのステージで話せることが嬉しいです。ニック・フューリーです、あがってます(笑)」と、新たなヒーローチーム『エターナルズ』との共演に歓喜した。『アベンジャーズ」のリーダーの“ニック”の声を担当する竹中からの言葉に対し、『エターナルズ』のリーダー“エイジャック”を演じた戸田が「まさか今日竹中さんがいらして素敵な言葉をいただけるなんて光栄です」と御礼のコメント。

 そしてついに、声優陣の後ろにそびえ立つ東京タワーを点灯する時間。興奮と期待の中、MCの「エターナルズ!」の掛け声に対し声優陣が「降臨!!」と放ち、戸田が代表して点灯スイッチを押すと、これまで真っ暗だった東京タワーが一変、煌びやかな10色の光“エターナルズカラー”に輝く東京タワーが登場した。

(c)Marvel Studios 2021

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