佐藤隆太、ムロツヨシ、大島美優

 ムロツヨシ、佐藤隆太、大島美優が22日、都内で行われた『連続ドラマW 雨に消えた向日葵』(WOWOW)完成報告会に出席した。主演を務めるムロは佐藤との念願の初共演に喜んだ。

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 ある少女失踪事件の真相を追う刑事と、失踪した少女の家族の苦悩と執念の日々を描いたヒューマンミステリー。他人に心の内は見せない埼玉県警刑事部捜査一課の警部補・奈良健市をムロツヨシ、失踪した少女・葵の父である石岡征則を佐藤隆太が演じた。

 のっけからムロ節が炸裂した。地声で「こんにちは、ムロツヨシです!」と挨拶すると「今回真面目な役ということで、正直会見でどうしたらいいか分かりません。きっとふざけてしまうと思います。そこは記憶から抹消していただき、ドラマのいい部分だけをしっかり拾っていただきたいです!」と続け、笑いを誘った。

 佐藤も「先輩にならって」と地声で挨拶。そして「ヒリヒリする作品ですが、自分も台本を読んでのめり込んでしまった1人です。数年の話を5話で走り切る話で、連続ドラマならではの、次週が本当に楽しみになる、堪能できる作品です。1人でも多くの人に知っていただきたい」とドラマの魅力を語った。

 佐藤とは19歳の頃からの知り合いというムロ。仕事がない時代には佐藤にラーメンをおごってくれたとし「あの味忘れないです」と懐かしんだ。共演は念願でそれが叶い嬉しかったとしつつも、佐藤が出演していたTBSドラマ『ROOKIES』の頃は嫉妬もあり「なんでいけないだ。出たかったよ!」と回顧した。

 そんなムロは今回、コメディ要素一切なしのシリアスな作品で主演を飾った。

 「僕が演じたのは奈良という刑事。奈良は自身の後悔とか正義とか、いろいろなものを抱えてる。まず、奈良が背負ってるもの、見えている景色をとっても意識しました。佐藤さんとも初めての共演で、本当はわちゃわちゃ話したかったんですが、役作りに専念したのであまり会話をしなかったんです。そうでないと、すぐにカタカナ5文字(ムロツヨシ)が出てくるので。共演者と一番距離を置いたのは、捜査会議のシーン。喜劇畑の人たちばかりなんですよ笑。本番が始まるまで、みんなわちゃわちゃ騒いでいるんですけど、僕は奈良が背負っているものを表現しないといけないから、敢えてみんなと距離を置きました」

 一方の佐藤は「挨拶してもムロさんがそっけないから…俺、ムロさんにハマってないのかなって心配になるくらい」と撮影当時の心境を告白した。

 今作の見どころについて、ムロは「佐藤さんとは、全く想像していなかった関係性での役柄となったので、どう作り上げていくか、監督含めてとても話し合いました」と話すと、佐藤も「特に2人きりのシーンに注目して欲しい。男同士の絶妙な距離感が表現できたと思う。2人のシーンは全て特別ですね」と振り返ると、「信頼なのか、不信なのか、それを乗り越えた2人のシーンは見どころですね。」とムロも続けた。

 さらにイベントの途中には、物語のキーパーソンで、雨の日に突然消えた少女・葵を演じた大島が本作の象徴でもある“向日葵”を持って登場。父親役であった佐藤やムロとの久しぶりの再会に「佐藤さんは、撮影中にもたくさん話しかけてくれて、また会えて嬉しいです。 ムロさんは撮影中は“奈良さん”だったので、、、今日お会いしたらテレビのイメージのままのムロさんで安心しました。」と12歳らしく元気いっぱいにコメントした。

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