INTERVIEW

井頭愛海


記者:木村武雄

写真:木村武雄

掲載:22年06月03日

読了時間:約4分

 女優・井頭愛海(21)が、6月24日まで東京・IHIステージアラウンド東京で上演中のミュージカル『るろうに剣心 京都編』で、主人公・緋村剣心(小池徹平)を支える・神谷薫を好演中だ。幼い頃に親に連れられ観劇したミュージカルに惹かれ「ミュージカル女優になりたい」と思うようになった。いわば芸能界入りの動機にもなったミュージカルが自身初挑戦となる舞台で叶う。不安と緊張を抱えながらも「お客様と一体になるあの感動を味わえると思うとワクワクします」と目を輝かせていた彼女。幕が上がり、いま彼女は夢のような日々を送っている。※取材は初日を迎える前に実施。【取材・撮影=木村武雄】

念願の初ミュージカル

――出演が決まった当時の心境は?

 「まさか!うそでしょ!?」みたいに驚きでいっぱいでした。もともとミュージカルが大好きで、小さい頃よくお母さんに連れて行ってもらいました。その世界にすごく魅せられて「いつかミュージカル女優になりたい」と思って、それが芸能界に入るきっかけにもなっていました。その舞台に立てる日が来るなんて想像もしていなかったのでとても嬉しかったです。

――ミュージカルの魅力は?

 やっぱり歌があって、登場人物の心情を歌に乗せて表現するのはすごく難しいことですが、様々な要素がピタッと合致したときに心に響くものがたくさんあると思います。私自身も、舞台を観終わった後に「あのシーンが良かった」と余韻に浸って、その楽曲を口ずさむこともあります。

――観客の反応を直に受けることも醍醐味の一つですね。

 お客さんが目の前にいらして、生でその反応が分かるのは魅力的だと思います。その時その時でお客さんの反応も違うと思いますし、それを受けるお芝居も同じものがなくて、その面白さを最終的に楽しめたらいいなと思います。私もお芝居は大好きなので、そういう空気感をお客さんと共有できると思うとそれだけでワクワクします。

神谷薫の印象

――神谷薫という役をどう捉えていますか?

 薫はまっすぐで明るく活発ですが、誰に何と言われようともブレない自分の信念を持っていて、人に優しくて情にもろいところもあるキャラクターだと思っています。素直になれずツンデレしてしまうところや、照れ隠しのように恥ずかしがったりするところもあったり、男勝りな性格もありますが、女の子らしさもあって。その演じ分けや、剣心を思う一途で真っすぐさを出せたらいいなと思っています。

――稽古場を初めて踏んだ時はどういう思いでしたか?

 もう緊張しました(笑)。読み合わせのときは皆さんすごく声が通って迫力があって。キャラクター像がすでに出来上がっているような感じでした。なので、皆さんに負けないように、薫としてどうしたらいいか考えつつ臨んでいます。脚本がどんどん形になっていく感じも面白くてもっともっと深めたいと思いますし、皆さんとチームとしてやっていくことへの嬉しさも感じました。絆を深めていきたいです。

――衣裳に袖を通した印象は?

 髪を結んだピンクのリボンがすごく可愛くて、薫のチャームポイントでもあると思います。こうして衣裳を着ると役と向き合え、頑張らなきゃと自分を奮い立たせてくれます。

原動力

――ところで昨年1年は「自分を見つめ直せた年」だったとも話されていました。

 仕事に対しての向き合い方や考え方がまとまったような気がします。今年でデビュー10年目を迎えますが、いろんなことを思い返してみると、自分に甘かった部分や、生半可な気持ちではないですけど少し緩かった時期もあったんじゃないかと、自分に喝を入れ直した年でした。そのうえで、何か新しいことに挑戦したいとすごく思っていたので今回のミュージカルをやらせていただくのは本当によいタイミングだったというか。その期待に応えられるように年始から自分を奮い立たせ、体力作りやアクション、歌の稽古に励んでいました。

――20歳になったことも大きい?

 大きいです。10代のときは「まだ10代だから」という部分も多分あったと思うんです。20歳になって何かが急に変わったわけではないですが、責任感も少し出てきた気もしますし、やっぱり同い歳の方たちはそれぞれ自分の道を決めて大人になっていっているんです。それを見るとこのままじゃダメだとか刺激になって。それも含め自分のやりたい道や、極めたいものは何なのかを探せた1年だったと思います。

――そんな井頭さんの原動力は?

 作品に出させて頂いて、それを観て下さる方がいらして、感想を頂く、その言葉一つ一つが次も頑張ろうと思える原動力になっています。時にはくじけることも、ナイーブになることもありますが、応援して下さる皆さんの言葉が、頑張ろうと思わせてくれる力になっています。このミュージカルも来て下さる方が良かったと思えるように、そして、千秋楽を終えた時に、もうワンステップ自分が成長できているように、頑張りたいと思います。

(おわり)

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