INTERVIEW

小嶋花梨・加藤夕夏

NMB48、ミュージカルに初挑戦!稽古中に学んだこととは?


記者:ポッター平井

写真:ポッター平井

掲載:22年05月12日

読了時間:約13分

 NMB48が吉本新喜劇とタッグを組んで、爆笑必至の本気ミュージカルに挑む!その名も『ぐれいてすと な 笑まん』! 5月14日(土)から22日(日)まで「COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール」にて大阪公演、26日(木)から29日(日)まで「明治座」にて東京公演が上演される。

 NMB48のメンバーは吉本新喜劇の座員とともに、その本番に向けて1カ月以上の稽古期間を設け、歌や芝居を基礎から学び、成長し続けていた。今回は、NMB48のキャプテンを務める5期生の「こじりん」こと小嶋花梨と、劇場公演デビュー10周年を迎えた3期生の「うーか」こと加藤夕夏が登場!ミュージカルの見どころや稽古中のエピソードなどに加えて、久しぶりの野外フェス出演や初のリアルお話し会、「NAMBATTLE2~愛~」を振り返ってもらった。【取材・撮影=ポッター平井】

小嶋花梨・加藤夕夏

「Warai Mirai Fes」の裏側&加藤夕夏の劇場公演に対する思い

――4月30日に万博記念公園で開催された「Warai Mirai Fes」に出演!久しぶりの野外ライブはいかがでしたか?

加藤夕夏 すごく楽しかったです!女の子のお客さんが多くて、「NMBや~!かわいい~!」っていう反応をたくさんして下さったことがすごく嬉しかったし、一緒に踊って下さっていて、一体感も感じました。

小嶋花梨 本当に久しぶりの野外ライブで、始まる前から興奮気味でした。それはメンバーだけじゃなくて、お客さんもそんな感じだったので、私たちがもっと盛り上げられたらいいなぁという思いで臨みました。最初は後ろの方の日陰で観てくれていたお客さんも、だんだん前に出て来てくれて、一緒に盛り上がって下さったことが印象的でした。それほどNMB48に興味を持ったり、近くで観たいと思ってもらえないと、なかなかそうならないと思うので、すごく嬉しかったです。

――そのライブレポートをMusicVoiceで公開しています。読者の方々にはそちらもチェックしていただきたいのですが、当日のセットリストはどうやって決めたんですか?

小嶋花梨 スタッフさんに決めていただきました。

――1曲目が『ワロタピ―ポー』で、NMB48のファン以外の方にも「この曲は何だ!?」というインパクトを与えて、興味を持ってもらえたんじゃないかなと思います。

小嶋花梨 「Warai Mirai Fes」なので(笑)

加藤夕夏 ぴったり!(笑)

小嶋花梨 笑いといえば『ワロタピ―ポー』というスタッフさんの意図も感じながら、大事に歌わせていただきました。

加藤夕夏 この曲はYouTuberさんとかも歌って踊って下さったりして知られているので、お客さんのノリが良かったです。

――『カモネギックス』がセトリに入っていたのは珍しいなと思いました。

加藤夕夏 変更になったんですよ。

小嶋花梨 もともとは『床の間正座娘』の予定だったんですけど、私がスタッフさんと相談をして、変えていただきました。スタッフさんが「ダンスナンバーを1曲入れたい」っておっしゃっていて、それだったら知名度が高い『カモネギックス』の方がいいんじゃないかなと。ダンス選抜ユニットの「だんさぶる!」でシングル曲をYouTubeにアップしているんですけど、『カモネギックス』が一番再生回数が多いんですよ。だから、『カモネギックス』の方が引きがあると思ったので。

小嶋花梨

――そんな背景があったんですね。その野外ライブの前日、4月29日は、うーかの劇場公演デビュー10周年の記念日でした。おめでとうございます!

加藤夕夏 ありがとうございます!劇場はもう第2の家です(笑)

小嶋花梨 (笑)

加藤夕夏 3期生として加入した時に、当時のマネージャーさんが「ステージは神聖な場所やから大事にしないといけない。緊張感を持って立ちなさい」って言って下さった言葉が今もずっと心の中にあります。10年間ステージに立ち続けてきて、自分の家のような感覚もあるんですけど、神聖な場所というのは変わらないですし、思い出がありすぎます。劇場公演はもちろん、昇格発表、総選挙の速報発表、メンバーの卒業公演、新メンバーが入ってきたり、本当にいろんなことを経験しました。でも、いまだにいっぱい吸収できることがあるので、楽しい職業だなと思います。これからももっと学んで、吸収していきたいです。

――それこそ今回のミュージカルも新しい挑戦ですね。

加藤夕夏 NMB48の活動をしながら、舞台とかのお仕事をするのは難しくて、どうしたらいいのかなって思っていたところに、念願だったミュージカルのお仕事が来たので、本当に諦めずに続けてきてよかったなって思います。

加藤夕夏

ケータリングを持ち帰るのはNMB48の伝統!?

――先月は、NMB48としては初めての「リアルお話し会」が開催されました。ファンの皆さんと直接会えるイベントは約2年半ぶりでしたが、いかがでしたか?

小嶋花梨 リアルといえば連番というのがあって、ファンの方同士の繋がりも見られる場所だったので、その感覚がよみがえってきて、すごく楽しかったです。でも、お仕事が忙しい方や遠方にお住まいの方とかは、なかなか来れなかったりするので、オンラインの大切さも気付けました。今後はリアルもオンラインも両方できたらいいなぁと思います。

加藤夕夏 2年半ずっと会えない時期が続いていたのに、こうして会えたのも、ファンの方がファンをやめないでいてくれたからこそだったので、「本当にありがとう!」という感謝の気持ちでいっぱいでした。私のファンの方同士もすごく仲がいいので、久しぶりにその様子が見られたことも嬉しかったです。以前、私の前に誰もいないのに、ファンの方同士で盛り上がっていた時は「早く来てよ!」って思っていたんですけど、みんなも会えて嬉しかったんやなぁと思えるようになりました(笑)

――前田令子ちゃんがツイッターで、リアルお話し会の裏側を動画でアップしていましたが、うーかはドリンクをたくさん抱えて、「飲み物泥棒」と(笑)

加藤夕夏 撮られました(笑)。でも、はあさ(南羽諒)も言っていましたけど、あんなにたくさんあるんやったら、持って帰るしかないじゃないですか(笑)

小嶋花梨 あれは「持って帰っていいよ」っていうことですよね(笑)

加藤夕夏 そう!スタッフさんも「これに入れていき」って紙袋をくれますし。ファンの方には「水とヨーグルトっていうのが女子やな」って言われました(笑)

小嶋花梨 確かに(笑)。うーかさん、水ばっかり飲んでますよね。

加藤夕夏 水が大好きなので、これからもコソコソと持って帰りたいと思います(笑)。昔の先輩たちが、カップ麺とかいっぱい持って帰っていたのを見ていたので、それを受け継がなきゃって(笑)

小嶋花梨 NMB48の伝統ですね(笑)

――無駄にしないというSDGs活動ですよね(笑)。こじりんは前田令子ちゃんから「何か面白いことやって下さい」とムチャぶりをされて、全部カットされていました(笑)

加藤夕夏 何したん?(笑)

小嶋花梨 ワァーって言っただけです。令子、カットしてくれてありがとう!(笑)

加藤夕夏 編集、めっちゃ上手いよなぁ。

小嶋花梨 さすが令子です。

小嶋花梨・加藤夕夏

加藤夕夏が小嶋花梨に内緒でしていたこと

――うーかは「NAMBATTLE2~愛~」の投票期間中、こじりんのモバイルメールを取っていたそうですが…

加藤夕夏 (笑)

小嶋花梨 えっ!? ついにどこかで言ったんですか?(笑)

加藤夕夏 さっき言った(笑)

――今日(5/5)の昼間のSHOWROOM配信で聞いたばかりのホットな情報です(笑)

小嶋花梨 (笑)

加藤夕夏 自分に投票するためにモバイルメールを登録したんですけど、自分のメールを取っても面白くないから、誰にしようかなぁって。若手の子はファンの方にどんなメールを書いているのかなぁとか、いろんなメンバーが気になって、みんな彼女感的なことをするのは想像できたんですけど、こじりんだけ想像できなくて…(笑)

小嶋花梨 (笑)

加藤夕夏 こじりんは女の子のファンが多いし、私とは全然違うアプローチなんやろなぁと思ったのと、速報で1位だったので(笑)

小嶋花梨 こいつは一体どんなメールを送っているんだと(笑)

加藤夕夏 情報を集めようと思って登録したんですけど、こじりんのメールは1通1通、みっちり書いてあるんですよ。

小嶋花梨 ナンバトルの期間は特にそうでした。

加藤夕夏 すごく素直な感情とか、メンバーとの絡みを書いてくれていたり、いつも写真は1枚なんですけど、クールな感じじゃなくて、乙女の顔というか(笑)、かわいい写真が来るから、楽しみにしていました。

小嶋花梨 恥ずかしい~(笑)。知らなかったんですよ。ナンバトルが終わった後に「こじりんからメール来ないんやけど」って言われて…

加藤夕夏 (笑)

小嶋花梨 「何のことですか?」って聞いて、そこで知らされたんです。ビックリしました。メンバーに見られていると思ったら、絶対あんな内容を送っていなかったです(笑)

加藤夕夏 だから言わなかったんですよ(笑)。ナンバトルが終わって、メールが来ない期間がちょっとだけあって、もう終わったし、いいかなと思って言いました。(小嶋に向かって)解約するのを忘れていて、今もまだ登録してんねん。

小嶋花梨 ありがとうございます(笑)

小嶋花梨・加藤夕夏

――そんな裏話もあった「NAMBATTLE2~愛~」ですが、ファン投票で14位までに入ると、次回のシングルの選抜メンバーになれるというイベントでした。うーかは11位で、これまでの「22作連続選抜入り」という記録を更新しました。自ら「金字塔を打ち立てました!」と、スピーチしていましたね。

加藤夕夏 ちょっと前まで「金字塔」という言葉を知らなかったんですけど、私が取材の時に言ったことをかっこよく書いて下さって、それを自分の言葉にしようと思って、言っちゃいました(笑)。その後、金字塔いじりをめっちゃされるんですけど(笑)、ファンの方も喜んで下さっていたので、記録を更新できてよかったです。

――こじりんは2位でした。速報、中間発表ともに1位だったので、悔しさもあったと思いますが、名前を呼ばれた瞬間からそれを全く感じさせない、清々しい笑顔だったという印象があります。その時はどんな心境でしたか?

小嶋花梨 どんな順位であろうと、伝えたいことは決まっていたので、それに必死だったこともあると思うんですけど、自分でもその感覚が今でもよくわからなくて…。でも、自分の素直な気持ちとしては「悔しい」ということよりも、この順位をいただけたことがすごくありがたかったですし、次に名前を呼ばれるメンバーが輝いて呼ばれてほしい気持ちもあったというか、自分がそこで「悔しい」と言うのは違うなぁって思いましたし、2位にふさわしく堂々とありたいという気持ちもあったのかなと思います。

――「私自身の言葉で秋元康先生にNMB48を売り込みに行きたい」というスピーチが、こじりんの伝えたかったことですよね。秋元先生のところにはいつ行きましょう?

小嶋花梨 スタッフの皆さんも協力してくれて、秋元先生には伝えていただいたみたいなんですけど、すぐにはやっぱりお忙しいみたいで…。口で言っただけにはなりたくないので、なんとか実現させたいと思っています。

――実現する時は、うーかも同行して、秋元先生の前でヨガをしてほしいです(笑)

小嶋花梨 秋元先生も一緒にやってもらいましょう(笑)

加藤夕夏 秋元先生も疲れていらっしゃると思うので、呼吸を深く、リラックスしていただいて…(笑)

小嶋花梨・加藤夕夏

小嶋花梨・加藤夕夏

吉本新喜劇の川畑泰史座長を「めっちゃかっこいい!」と思った瞬間

――吉本新喜劇の皆さんとのコラボミュージカル『ぐれいてすと な 笑まん』が5月14日に初日を迎えます。ほとんどのメンバーがミュージカル初挑戦ということで、最初の方の稽古では、とまどいもあったようですが…

加藤夕夏 舞台の経験はあるんですけど、ミュージカルは初めてだったので、どう準備していったらいいのかもわからなくて、不安な要素がすごく多かったです。演出の玉野さんに「何人いるの?2~3人ぐらいの声しか聞こえて来ないよ」って言われたりもして、本当に自分たちでもわかるぐらい声が出ていなくて…。それをどう改善したらいいのかもわからなかったので、さぐりさぐりだったんですけど、先生からのアドバイスを着実に1つずつクリアしていくことで、今では玉野さんも「最初とは全然違う。(成長ぶりに)泣きそうだよ」って(笑)

小嶋花梨 お父さんみたいです(笑)

加藤夕夏 このまま本番まで成長し続けていきたいですね。

――稽古現場では、うーかがリーダー的な役割を担っているそうですね。

加藤夕夏 パートリーダーを任せていただいて、ハモリが初めてだったので、ピアノで音階を確認するところから何回もやりました。私もピアノを弾くのが久しぶりで、みんなで練習する時にアルトとソプラノが混ざってしまって、迷惑をかけたんです。そこに吉本新喜劇の末成映薫さんや島田珠代さんもいらっしゃったんですけど、「どないやねん!」って、つっこんでいただいて、雰囲気を明るく変えて下さって、ありがたかったです。

小嶋花梨 最初は本当にさぐりさぐりで、みんながまわりを伺いながらやることしか出来なかったんですけど、新しい挑戦をすることが刺激的で、みんなでひとつの作品を作ることが、こんなに楽しいことなんだなって、ポジティブな気持ちになれました。吉本新喜劇の皆さんから得ることもすごく多いです。プロの方たちの笑いというのはやっぱりすごくて、こうやって人とコミュニケーションを取ったら距離が縮まるんだなぁ、楽しくなるんだなぁって感じます。座長の川畑さんは、人の失敗というか、注意されたメンバーがいたら、「俺が悪かったよね」って、自分のせいにするというか、フォローがすごくお上手で、こうやって空気を作っているんだって、私もキャプテンとして学ぶことが多いです。

――こじりんは秘書役ということで、役作りはいかがですか?

小嶋花梨 自分とキャラクターが違うというわけではなくて、小嶋花梨に秘書を当て込んだような役なんですけど、ほどよく自分らしさもありながら、秘書らしさを付け加えるという感じなので、そこが難しいなと思います。

小嶋花梨

――うーかはどのような役ですか?

加藤夕夏 私は詳しくはまだ言えませんが、川畑さんと一緒にお芝居をする時間が長いんです。セリフも多くて、玉野さんから「感情の起伏をもっと大きくしないとダメだよ」って言われていて、呼吸のことも教えていただいたんです。「ビックリした時とか、感動した時とかに息が漏れたり、息の仕方で喋らなくても伝わることがあるし、話を聞いている時に声を出さなくても、この子は今これを感じたんだなってわかるから、呼吸を大事にして」っていうアドバイスをいただいて、呼吸を意識するようになりました。あと、吉本新喜劇ということで、お笑いの要素もあるんですけど、セリフをわかっているから、ウケようとしちゃうというか、面白いやろみたいな感じでやってしまった時に、川畑さんが「これは歌詞が違うだけでメロディーは一緒やねん」って。例えば、「川畑さん」って言うのを「顔パンパン」って、意味は「川畑さん」やけど言っている言葉が違うっていうのを「歌詞が違うだけでメロディーは一緒やねん」みたいな言い方をされていて、それがめっちゃかっこいい!と思って(笑)、そういうふうに、気持ちはマジやけど、言っていることがおかしいっていうやり方を川畑さんに教えていただきました。川畑さん、その表現の仕方が気に入っているのか、わからないですけど、何回も言って下さるんですよ。

小嶋花梨 それは絶対気に入っていますね(笑)

加藤夕夏 それがわかりやすくて、おしゃれな表現の仕方だなって思いました。

加藤夕夏

――最後に『ぐれいてすと な 笑まん』の見どころや意気込みをお願いします!

小嶋花梨 もちろん見どころはたくさんあるんですけど、NMB48のメンバーが大人数で演技をしている空間を観られることは初の試みなので、その空間をまずは楽しんでいただきたいです。歌とダンスと笑いが詰まっているミュージカルということで、どんな作品なのか、ワクワクしてもらえるんじゃないかなって思います。そのワクワク感を持って来ていただけたら、期待を裏切ることはないと思います。ぜひ会場に足を運んでいただきたいと思いますし、東京公演の千秋楽は配信もありますので、たくさんの方に御覧いただけたら嬉しいです!」

加藤夕夏 一人一人のキャラクターが愛らしくて、楽しい人たちの集まりなので、来て下さったら絶対帰る頃には、みんなが笑顔になっているミュージカルだと思います。アイドルのステージもあって、しっかりとお笑いもあって、本格的なミュージカルの壮大さもあって、ホンマに唯一無二の舞台だと思います。NMB48を知らなくても、吉本新喜劇のネタがわからなくても、ミュージカルを見るのが初めてでも、みんなが楽しんでもらえる舞台だと思うので、ぜひ観に来ていただきたいです!

◆吉本新喜劇×NMB48ミュージカル『ぐれいてすと な 笑まん』特設サイト
吉本新喜劇 × NMB48 ミュージカル「ぐれいてすと な 笑まん」 (yoshimoto.co.jp)

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