蘭華「希望や幸せを伝えられるような歌を」カザフスタン大使に「カザフの夢」MVを贈呈
左からサーブル・エシムベコフ駐日カザフスタン大使と蘭華
シンガーソングライターの蘭華が2日、 カザフスタン共和国大使館でカザフスタン共和国独立30周年と日本との外交関係樹立30周年を記念し制作された楽曲「カザフの夢」のミュージックビデオ(MV)を収録したDVDを、サーブル・エシムベコフ駐日カザフスタン大使に贈呈した。
カザフスタン共和国の著名な詩人アバイ生誕175周年を記念した国家イベントで、その代表的な曲「黒い瞳」の日本語カバーとイメージ映像を制作した縁で、昨年12月16日に独立30周年を迎えたカザフスタン共和国の記念曲の制作を担当することになった蘭華。日本語カバーした「黒い瞳」の映像は、カザフスタン国内でTVニュースに取り上げられるなど話題となり、外務大臣並びにスポーツ文化大臣より感謝状が贈られた。
カザフスタン共和国の独立30周年と外交関係樹立30周年記念曲として制作された「カザフの夢」は、カザフスタン共和国の国旗に描かれているステップ・イーグル(ソウゲンワシ)と黄金の太陽、そして鮮やかなブルーをモチーフとし、希望をテーマに蘭華が書き下ろした1曲。まだカザフスタン共和国に訪れたことがない蘭華から見たカザフスタン共和国への想い、「いつまでも国や国民の皆様に喜びが永久に降り注ぎますように」と願いを楽曲に込めたと語った。今回、鎌倉で撮影した同曲のMVが完成し、MVを収録したDVDを、サーブル・エシムベコフ駐日カザフスタン大使に贈呈した。
贈呈後には囲み取材を行い、記者からの質問に蘭華とエシムベコフ・サーブル氏が回答した。
エシムベコフ・サーブル氏は蘭華と出会えて「すごく素晴らしい出来事。蘭華さんがなさっていることは、カザフスタンにとってすごくニーズのあることだと思っています。『カザフの夢』には希望が含まれていると感じました」と、喜びを伝えた。
蘭華は「黒い瞳」のカバーで繋がりを持てた時からカザフスタン共和国が憧れの地になったという。「コロナ禍が落ち着いて、皆さんに平穏が訪れた後に少しでも希望や幸せを伝えられるような歌が歌えたら、それはこの上ない喜びです」と綴った。
「カザフの夢」を完成させる為に、カザフスタン共和国について書籍を調べた蘭華。
その中で印象に強く残ったことは、同国の自然の豊かさ、美しい景色。蘭華は色から受けるインスピレーションを大切にしており、美しい緑や青、鮮やかな色調がカザフスタン共和国に多いと感じ「いつか生で(その景色を)目に焼き付けたいと思いました」と述べた。さらにリンゴも名産の一つでYouTubeなどで見たカザフスタンの料理にも「現地で食べてみたい」と興味を示した。
楽曲制作にプレッシャーを感じていたのか、という問いに蘭華は、カザフスタン共和国独立30周年となる12月16日に間に合わせること、歌詞はレコーディング当日にも修正するほどこだわったため、完成するまでのプレッシャーはあったと明かした。
そして、今回完成したMVは鎌倉で撮影をおこなった。当初予定していた日程は積雪のため撮影延期を強いられ、大使に贈呈する日に間に合うのか、という新たなプレッシャーもあったが、無事に完成し、「今は安堵しています」と笑顔を覗かせた。