CUBERS、5人の宝物とは?
INTERVIEW

CUBERS

CUBERSの宝物とは?


記者:編集部

撮影:村上順一

掲載:21年12月21日

読了時間:約10分

 「友情・努力・音楽!」 をキャッチフレーズに活動するボーイズグループのCUBERS(キューバーズ)が12月1日、デジタルシングル「エブリデイ・アイシタイ」を配信リリースした。CUBERSはTAKA、優、春斗、綾介、末吉9太郎の5人組で、2015年に結成され19年5月、つんく♂提供楽曲「メジャーボーイ」でメジャーデビュー。「エブリデイ・アイシタイ」は12月4日から12月28日までの約1か月間で開催する“47都道府県『エールCUBERS』”という新企画のテーマソングとして制作された楽曲。作詞は深川琴美と米田浩貴による共作で、作曲は宮野弦士が手掛けた。インタビューでは『エールCUBERS』の意気込みから、新曲「エブリデイ・アイシタイ」の聴きどころやレコーディングエピソード、さらにメンバーの宝物について、5人に話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

9太郎の鼻歌の秘密

――TAKAさん、11月14日に誕生日を迎えましたが、どんな1年にしたいですか。

TAKA 28歳になったんですけど、以前から早く28歳になりたいと思っていました。それは、男の魅力が一番溢れてくる頃だと思っていて。でも、自分が昔思い描いていた28歳の大人像とはまだギャップがあります。理想と現実が違ったみたいな(笑)。なので、その理想に少しでも近づけるような1年にしたいなと思います。でも、20歳ぐらいで人格が決まるということも聞いたことがあるので、難しいなと思っていて。

村上順一

TAKA

――春斗さんはメンバーの中では最年長で、28歳という時期も超えてきたわけですけど、アドバイスとかありますか。

春斗 人生の先輩として言わせてもらうと、時間や年齢ではなく、自分を認めるのは周りでもなく自分自身だということを知ってもらいたいですね(どや顔)。

TAKA 何を言っているのかよくわからない(笑)。

――(笑)。20歳で人格が決まるという説に関しては?

春斗 オーディションを経て、感じているんですけど9太郎はここに来て大きく変わったんじゃないかなと思います。経験を重ねて変わる部分もあると思っていて。

村上順一

春斗

――素の部分が出てきたという感じでもなくて?

末吉9太郎 自分ではそういう感じではなく、どんどん気が強くなっているという自負はあります(笑)。たぶん、精神年齢は変わっていないんじゃないかなと思うんです。

――CUBERS、グループとしての精神年齢はどうですか?

TAKA いまだに子供っぽいところはあるけど、経験を積んで頼もしくなってきたところもあるんじゃないかなと思います。でも、いつまで経っても可愛い男子という(笑)。

優 変わってきているとは思います。個人のお仕事が結成当初から比べるとすごく増えて、そこで新たな考え方など貰うことも増えたので、そういったところで変化を感じています。

村上順一

――個々のお仕事といえば優さんと春斗さんは舞台『ぼくらの七日間戦争』に一緒に出演されるんですよね。

春斗 2回目なんですけど、前回は同じ人物を演じて、今回は兄弟役なので優とは相性がいいんですよ。

優 相性いいとかやめてよ(笑)。お客さんはCUBERSから2人出演するので、嬉しいと思ってくれているとは思うんですけど。

春斗 そこは一緒に出れて嬉しいでいいでしょ(笑)。

綾介 色んな表情のCUBERSが見せることが出来ていると感じています。でも、根本にあるわちゃわちゃ感は良くも悪くも変わっていなくて。

村上順一

綾介

――メンバー間で変わったことは?

綾介 9太郎がカメラが回っていないところでもふざけるようになってきたことかも。最近は楽屋でも気さくに話しかけてくれるんです(笑)。

末吉9太郎 今までがヤバい人みたいじゃん(笑)。

綾介 あと、最近はよく鼻歌を歌っているよね?

春斗 めちゃくちゃ歌ってるよね。鼻歌レベルじゃない声量の時もあるけど、どうしたの?

末吉9太郎 鼻歌は自然と出てるだけなんだけどね。楽屋の件はリーダーになったことが大きくて、そういったところの空気感も作っていかないといけないのかなと。最初はリーダーとしてビシッと引っ張っていかなきゃいけないと思っていたんですけど、半年ぐらい経って変わってきた意識です。あと、ここまで仕事仕事という感じできてしまったんですけど、しんどくなった時に逃げ道がなくなって、プライベートも犠牲にしてきてしまったなと思って。それで人とのコミュニケーションを大事にするようになりました。そう思えた要因に人見知りが直ったんです! これまで僕は友達がいないとお話ししてきたと思うんですけど、お仕事で自分から話しかけることが多くなって、今では誰とでも友達になれてしまうくらい。

村上順一

末吉9太郎

春斗 でも、鼻歌でちょっと空気悪くなってるからね(笑)。メジャーな曲ならまだしも、全然知らない曲なんですよ。

一同 (笑)。

――歌っているのは推しのアイドルの曲とか?

末吉9太郎 それもありますし、オリジナル曲の時もあります。

――オリジナルは誰も知らないですよ(笑)。さて、12月はみなさんがそれぞれ散って47都道府県を回る『エールCUBERS』がスタートしますが、いかがですか。(取材日は11月下旬)

末吉9太郎 めちゃめちゃ楽しみです。コロナ禍もあってファンの方から「東京まではなかなか行けない」といった声もありました。全員で全国を回るのは難しくてもバラバラだったら回れるんじゃないかなと思いました。それを実現するのは大変だったと思うんですけど、スタッフさんが頑張ってくれたので、僕らも全国各地を盛り上げたいなと思っています。

――特に楽しみにしていることは?

綾介 僕は富山県と和歌山県にちゃんと足を踏み入れたことはないので、どんな場所なのかなとすごく気になっています。その土地の名物もタイミングが合えば食べたいですね。

優 ツアーとかで行っても日帰りで観光とかできない時もあったので、どの土地もすごく楽しみなんです。僕が回るところだと、熊本県や鹿児島県はなかなか行く機会がなかったので、すごく気になっています。

末吉9太郎 この企画が発表されてからファンの皆さんがすごく楽しみにしてくれているので、どの場所もすごく楽しみなのですが、沖縄県は高校の修学旅行ぶりなので楽しみです! 

TAKA 僕は地元の愛媛に帰れるので、それも嬉しいです。全然帰れていなかったのでこの機会に実家にも寄れたらいいなと思っていて、お墓参りもしたいなと。

――実家といえば、前回の1stミニアルバム「あたらしい生活」のインタビューの時にオンラインのトーク会「1on1トーク」にお母さんが参加するかもしれない、ということを話していましたが、イベントにお母さん来られました?

TAKA それが、おそらくその記事を読んだのか来なかったんです(笑)。でも、イベントとかには来てくれたりするので、実家に戻ったら感謝を伝えたいですね。

――いいですね! 春斗さんはいかがですか。

春斗 僕は人生で旅行とかほとんどしたことがないので、どこもすごく楽しみで。青森は足をつけたことがないですし、そういったところでその土地のものを堪能できるのも楽しみです。

――メンバーがいないから不安とかありますか。

春斗 不安というよりは寂しいですよね。だから、コロナが収束したら全員で全国を回りたいです!

5人の宝物とは?

「エブリデイ・アイシタイ」ジャケ写

――さて、12月1日にリリースされた新曲「エブリデイ・アイシタイ」を初めて聴いた時の印象とレコーディングエピソードを教えてください。

優 歌詞を最初に見た時に、まさに『エールCUBERS』のための曲だと思いました。全国を回るということが表現されていて、それに対する僕らの思いも乗っている曲なので、ライブでも気持ちを込めて歌えたらと思いました。レコーディングは、「ピンキーリング」を作ってくださった青葉(祐五)さんにディレクションしていただいたんですけど、歌う前に一度全員の気持ちを揃えるということをしました。Aメロはお出かけをするウキウキ感だったり、Bメロはちょっと悩んでいる感じを出して、サビで盛り上がっていこうみたいな気持ちの流れをみんなで共有しました。音源にはそれがうまく反映されていると思います。

綾介 最初の印象はすごく明るい曲だなと思いました。緊急事態宣言も明けて、その雰囲気に合っているなと。歌詞の<厚い雲が晴れて行ったら>とか<西も東も飛び回ってさ 歌いたいよ>など、全国を回ることを象徴するような言葉が印象的でした。あと、サビの追っかけてくるフレーズが個人的にすごく気持ちよくてお気に入りなんです。

末吉9太郎 <この時代に生まれた僕ら 本当は自由さ>という歌詞を見た時に本当にそうだなと気付かされて。ちょっと前まではすごく自由だったなと思いました。この部分はレコーディングで「ちょっと少年っぽく歌ってみたらどうか」という提案もいただいて、幼い感じで歌っています。それがすごく楽しかったです。

TAKA サビはどこのフレーズを切り取っても、壮大かつキャッチーな曲だと思いました。歌詞もすごくハッピーで難しいことを言っているわけではないので、だからこそ素直に歌えるし、聴きやすい曲になっていると思います。感情もすごく乗せやすい曲だなと思いました。レコーディングエピソードとしては、歌詞の<Are You Ready Now ?>は1オクターブ下を僕は歌っているんですけど、それは仮歌の時には入っていなかったんです。予定外の録り方だったので、すごく印象に残っています。

春斗 久しぶりのリリースなのでやっと新曲を聴いてもらえると思いました。それもあってみんなに元気をあげられるな、という気持ちがストレートに歌に乗せることができました。レコーディングで意識したことは<(この世界で You&Me 見つけたのさ Love)>はサビ前に登場するフレーズなんですけど、飛び立つような気持ちを込めて歌ったので、注目してもらえたら嬉しいです。

――歌詞に<宝物だよ その Lovely Smile>とありますが、皆さんにとっての宝物は? 

村上順一

CUBERS

春斗 もちろんファンの皆さんです! あと、家に帰ってから一人でお酒を飲む時間が宝物です。その時間で今日あった出来事とかを振り返りながら飲んでいて毎日癒されています。

TAKA すごい素敵な宝物だね。

――そんなTAKAさんは?

TAKA 僕は自分です。まずは自分を大事にできないと他のものも宝物に出来ない、感じることが出来ないんじゃないかなと思いました。

――それこそ健康というのも重要なことかもしれないですね。

TAKA 本当にそうだと思います。今年の七夕の短冊に書いた願い事は「無病息災」でしたから。

綾介 僕は自転車です。最初は駅に行くまでの移動手段として購入したんですけど、ハマってしまって普段からすごく乗っています。定期的に磨いたりもしているくらい大切にしている宝物です。実は一回盗まれてしまって、その時はすごく嫌な気持ちになりました。戻ってこなかったので、色違いの同じ種類の自転車をまた購入するぐらいお気に入りです!

――ちなみにその自転車に名前はあるんですか?

綾介 ハヤブサです!

――めちゃくちゃ速そうですね。さて、9太郎さんの宝物は?

末吉9太郎 SNSのフォロワーです。誤作動とかでも絶対消えてほしくないんです。

TAKA 今まで積み上げてきたものがあるからね。乗っ取りとかも怖いなあ。

末吉9太郎 もう、そんなことがあったら怒り狂います(笑)。

――総フォロワー数が約75万人ですからね。最後に優さんの宝物は?

優 メモ用紙です。

――特別なものなんですか?

優 父が病気で緊急搬送されて入院していたことがあったんですけど、その時に父から渡されたメモ用紙なんです。「俺に何かあったらここに電話しろ」と、電話番号だけが書いてあって。でも、その番号は父のものではなくて、誰に繋がるのか、いまだにわからないんです。謎も多いんですけど、それも含めてそのメモ用紙が宝物です。

末吉9太郎 なんか映画みたい!

(おわり)

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